■■ 伝通院・納涼コンサートの聴きどころ ■■
09.7.18 中村洋子
★本日は、私が企画、出演いたします
「伝通院・納涼コンサート」の日です。
ご参考までに、聴きどころを、お知らせいたします。
★第1曲目の、バッハ作曲「シチリアーノ」は、最初、
「フルートと10弦ギターの伴奏」により、演奏されます。
その後、オリジナルの「フルートとチェンバロ伴奏」で、
お聴きいただきます。
ギター伴奏と、チェンバロ伴奏との聴き比べを、
お楽しみください。
★10弦ギターは、6弦の通常ギターの最低音「ミ」の下に、
「レ、ド、シ、ラ」と、4本の弦が、加えられています。
豊かな充実したバスの音が、特徴です。
http://saitoakiko.seesaa.net/category/6228015-1.html
↑ここで、少しですが、私の作品を、斎藤さんが、
10弦ギターで演奏されているのを、試聴できます。
★第2曲目は、ビゼーのよく知られた曲を5曲、
演奏いたします。
斎藤明子、尾尻雅弘ご夫妻の2重奏は、「ハバネラ」、
「セギディーリャ」、「前奏曲」の3曲。
フルートとチェンバロの2重奏は、「アルルの女」、
「間奏曲」で、ギター、フルートと交互に、演奏されます。
★チェンバロは、William Dowd ウイリアム ダウド
Paris パリ 1982年製です。
チェンバロは、2段鍵盤がそれぞれ異なる音色をもち、
そこに、リュートストップや、カプラーなどを、
組み合わせることにより、万華鏡のように、
多彩な音色を、響かせることができます。
★「アルルの女」では、途中の華やかな曲想の場面で、
カプラーにします。
カプラーとは、2段の鍵盤を、同時に鳴らす装置です。
カプラーを使う部分の前後は、
カプラーの効果を、際立たせるため、
音色の柔らかい上段の鍵盤で、演奏します。
★私の作品が、2曲続きますが、「荒城の月幻想」は、
チェロ2重奏や、ピアノトリオ版があり、
今回は、フルート、チェンバロ、2台ギターの4重奏版を、
新しく、作りました。
★チェンバロのリュートストップは、弦にフェルトを、
接触させることで、響きの拡散を押さえ、
弦楽器のリュートのような、典雅な音色を出す装置です。
日本人にとっては、お箏の音色ように、
聴こえるかもしれません。
中間部で、そのリュートストップのチェンバロと、
2台ギターによる、3重奏が出てきます。
★伝通院・本堂の、檜張りの素晴らしい舞台で、
どのように、鳴り響くことでしょうか。
★コンサートの最後は、2台ギターの「もがみ川」です。
この曲が初演されましたのは、この伝通院の本堂です。
斎藤さんご夫妻により、日本の各地で、この曲を、
演奏していただていますが、
再び、初演の地、源流に、戻ってまいりました。
(五色蔦の新芽)
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