■「 アナリーゼ講座 」再開のお知らせ■
2011.5.21 中村洋子
「 アナリーゼ講座 」 を、再開いたします。 ・5月 23日(月) 第 5回インヴェンション講座 ・5月 27日(金) 第 12回平均律アナリーゼ講座 ( 3月に予定し、延期となった講座です)
★3月 11日の 「 東日本大震災 」 以降、お休みしていました
:横浜カワイみなとみらい
:カワイ表参道 「 パウゼ 」
★≪ 第 5回インヴェンション講座
:インヴェンション&シンフォニア 5番 ≫
★「 インヴェンション5番 」 は、一見、
「 二声 」のようにみえますが、実は、「 四声 」 を意識して、
演奏すべきです。そして、バッハの 「 フーガ 」の真髄が、
ここに、込められているのです。
★「 シンフォニア 5番 」の上二声は、
フルートとヴァイオリンの二重奏のように、
旋律が非和声音により、美しく装飾されます。
非和声音についても、分かり易くご説明し、
インヴェンション&シンフォニア 5番の両方に共通する、
バッハの「 反復進行(ゼクエンツ)」を、
ピアノで音にしながら、体験していただきます。
★インヴェンションとの併用楽譜として、
バルトークの 「 ミクロコスモス 」 を、お薦めします。
バルトークは、これを息子のために作曲しましたが、
インヴェンションを意識していたのは、当然です。
特に第 2巻は、インヴェンションへの導入曲として秀逸です。
第 1巻も含め、その第2巻の教え方、使い方を具体的に、
分かり易く、お話いたします。
★一例を挙げますと、ミクロコスモス 2巻 50番の Minuetto
(メヌエット)は、「 リディア旋法 」 を用いた、
二声のメヌエットです。
リディア旋法は、( 長調や短調ではない )教会旋法の一つですが、
とても目新しく、新鮮です。
それ以外は、バッハのメヌエットに、よく似ています。
★「 シンフォニア 5番 」 のバスを演奏せず、上二声のみを、
弾きますと、「 ミクロコスモス 」 50番のメヌエットとの、
共通点が多いことが、分かります。
★シンフォニア 5番の、本来は全部右手で奏する上二声を、
右手と左手に分けて、弾いてみて下さい。
バルトークが、「 バッハから、何を学んだか 」も、分かってきます。
★バルトークのメヌエットの対位法を、理解し、演奏できますと、
「 シンフォニア 5番 」の
( フルートとヴァイオリンの二重奏のような ) 上二声を、
バッハが望んだような、各声部が独立しながら、
一体となった演奏をすることが、可能となります。
★以上のような話を、
「 横浜みなとみらい 」 の講座でいたします。
どうぞ、お気をつけて、お出かけください。
■6月の講座予定
・21日(火)第 13回 平均律アナリーゼ講座 :カワイ表参道
・27日(月)第 6回 インヴェンション講座
:カワイ横浜みなとみらい
・29日(水)第 5回 インヴェンション講座 :カワイ名古屋
( 写真は、那覇ハーリー )
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