音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ 「 アナリーゼ講座 」 再開のお知らせ ■

2011-05-21 14:35:58 | ■私のアナリーゼ講座■

 

■「 アナリーゼ講座 」再開のお知らせ■
               2011.5.21 中村洋子

 


★3月 11日の 「 東日本大震災 」 以降、お休みしていました

「 アナリーゼ講座 」 を、再開いたします。

・5月 23日(月) 第 5回インヴェンション講座 
            :横浜カワイみなとみらい

・5月 27日(金) 第 12回平均律アナリーゼ講座
            :カワイ表参道 「 パウゼ 」

          ( 3月に予定し、延期となった講座です)

 


★≪ 第 5回インヴェンション講座
    :インヴェンション&シンフォニア 5番 ≫


★「 インヴェンション5番 」 は、一見、

「 二声 」のようにみえますが、実は、「 四声 」 を意識して、

演奏すべきです。そして、バッハの 「 フーガ 」の真髄が、

ここに、込められているのです。


★「 シンフォニア 5番 」の上二声は、

フルートとヴァイオリンの二重奏のように、

旋律が非和声音により、美しく装飾されます。

非和声音についても、分かり易くご説明し、

インヴェンション&シンフォニア 5番の両方に共通する、

バッハの「 反復進行(ゼクエンツ)」を、

ピアノで音にしながら、体験していただきます。


★インヴェンションとの併用楽譜として、

バルトークの 「 ミクロコスモス 」 を、お薦めします。

バルトークは、これを息子のために作曲しましたが、

インヴェンションを意識していたのは、当然です。

特に第 2巻は、インヴェンションへの導入曲として秀逸です。

第 1巻も含め、その第2巻の教え方、使い方を具体的に、

分かり易く、お話いたします。

 


★一例を挙げますと、ミクロコスモス 2巻 50番の Minuetto

(メヌエット)は、「 リディア旋法 」 を用いた、

二声のメヌエットです。

リディア旋法は、( 長調や短調ではない )教会旋法の一つですが、

とても目新しく、新鮮です。

それ以外は、バッハのメヌエットに、よく似ています。


★「 シンフォニア 5番 」 のバスを演奏せず、上二声のみを、

弾きますと、「 ミクロコスモス 」 50番のメヌエットとの、

共通点が多いことが、分かります。


★シンフォニア 5番の、本来は全部右手で奏する上二声を、

右手と左手に分けて、弾いてみて下さい。

バルトークが、「 バッハから、何を学んだか 」も、分かってきます。


★バルトークのメヌエットの対位法を、理解し、演奏できますと、

「 シンフォニア 5番 」の

(  フルートとヴァイオリンの二重奏のような  ) 上二声を、

バッハが望んだような、各声部が独立しながら、

一体となった演奏をすることが、可能となります。


★以上のような話を、

「 横浜みなとみらい 」 の講座でいたします。

どうぞ、お気をつけて、お出かけください。

 


■6月の講座予定

・21日(火)第 13回 平均律アナリーゼ講座 :カワイ表参道

・27日(月)第 6回 インヴェンション講座 

                                      :カワイ横浜みなとみらい

・29日(水)第 5回 インヴェンション講座 :カワイ名古屋

 

                                     ( 写真は、那覇ハーリー )
▼▲▽無断での転載、引用は固くお断りいたします△▼▲

 

 

 

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