音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ ドイツで、私の作品の演奏会が、続きました-その3 ■

2011-05-05 23:39:53 | ■私の作品について■

■ ドイツで、私の作品の演奏会が、続きました-その3 ■
                       2011.5.5 中村洋子

 


★例年とは趣の異なった「ゴールデンウイーク」も、

終わりました。

  

★2011年 4月 9日( 土 )と 10日( 日 )は、

Potsdam ポツダムに近い Berlin ベルリンの、

「 Schloss Glienicke グリニッケ城 」 で、

Wolfgang Boettcher 先生と、Ursula Trede-Boettcher 先生により、

私の作品「 Fantasy on Kojo no tsuki 荒城の月幻想 」が、

演奏されました。


★4月 11日付けの、ベッチャー先生からのお手紙では、

「 Yesterday people came with tears out of the

concert room ! 」と、書かれてありました。

きっと、素晴らしい演奏で、お聴きになった皆さまが、

涙されたのでしょう。

このコンサートは、ピアノとチェロの二重奏でした。

 

  

★4月15日(金)は、

ベルリン芸大コンサートホールで、開催されました、

「 日本のためのチャリティーコンサート 」

「 Benefitzkonzert

Die Universität der Künste Berlin spielt für Japan 」で、

「 Fantasy on Kojo no tsuki 荒城の月幻想 」が、

ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの、

五重奏で、演奏されました。


★Boettcher ベッチャー先生は、Brahms ブラームスの、

Sonata Fur Violoncello und Klavier Nr.1 op.38

チェロとピアノのためのソナタ 1番 を、

Pascal Devoyon , Klavier

パスカル・ドゥヴォワイヨン先生のピアノで弾かれました。

コンサートの最後に、アンコールピースとして、

「 Fantasy on Kojo no tsuki  」が、

五重奏で、演奏されました。

 

★これは、Cello : Boettcher チェロのベッチャー先生や

Kontrabass : Michael Wolf  コントラバスの、

ミヒャエル・ヴォルフ先生、

( Michael Wolf is Professor for doublebass
 
at the Berlin University of the Arts )、

Violin : Sayako Kusaka ヴァイオリンの日下紗矢子さん

( Kusaka さんは、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団

の第1コンサートマスター )、などの演奏でした。

 

 ★ベッチャー先生からの、4月16日付けの手紙、

「Yesterday I played in a very moving concert of our

UdK. for Japan. Our big concerthall was overbooked

with 1400 persons and we played a very rich program.

After all played your " Fantasy on Kojo no Tsuki " ・・・

Suddenly there was a beautifull touch of Japanese

music in the hall.-- My daughter Marie tried to

play the piece with her pupils.Everybody likes it. 」

 

  

★「 昨日は、日本のための大変に感動的な演奏会をしました。

ベルリン芸大コンサートホールは、入りきれないほどの、

1400人もの方々で溢れ、 とても豊かなプログラムでした。

《 Fantasy on Kojo no tsuki 》 を、アンコールとして、

演奏しましたが、

曲が始まると、美しい日本音楽の肌触りに、

会場が包まれ募金が10,000 ユーロ 以上も、

集まりました。

私の娘のマリーも、この曲を自分の生徒たちと、

練習し始めましたが、全員、この曲が好きです」。


★3回にわたって、ドイツでの、

私の作品の演奏について、ご報告いたしましたが、

Wolfgang Boettcher 先生の素晴らしい演奏は、

言うまでもありませんが、

あまりなじみのない私の曲を、即座に、

共感をもって聴き、理解していただくことのできる、

質の高い聴衆の皆さま、

そういう方々によって、先生のような、本物の芸術家が、

支えられている、ということを、実感いたしました。

ドイツの皆さまに、敬意と感謝を、

申し上げたい、と思います。

 

  

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