今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

シッコ 6

2007-08-27 23:49:44 | タイムリーヒット
セクキャバみたいや。
ドキュメンタリーは我々に今まで知らなかった世界の様子や、思いもよらない視点を与えてくれる。でも社会問題を取り上げることが多いので、切口が堅くなりがちだ。そんな中、マイケル・ムーアの作品は鋭い批判だけじゃなく、そこに無茶で下らないアプローチがあるから好きだった。
今回取り上げたのはアメリカの医療保険の問題。確かに知らなかったし、酷い話だ。でもムーアはいつものように本丸に攻めこまずに、お堀の外で殿様の悪口をいうばかり。おまけに続けて出てくるのは他の国の恵まれた人たちばかり。不満やイライラは募るが、いつまでたってもいつもの「助さんや格さん」がやってこない。と思っていたら流れ出すエンドロール。銃社会やブッシュに歯向かえて、なぜ保険会社にはそんな弱腰なんや!盛り上げるだけ盛り上げといて。頼むから俺をイカせてくれい!
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Life天国で君と逢えたら 5

2007-08-27 18:35:15 | タイムリーヒット
なぜだ?
実話ベースのお父さん難病もの、美しいハワイの海、気持ちいいレースシーン、さすがにマッチしている桑田メロディー。泣き映画の構成要素としては完璧だ。だけど胸にちっとも響かない。伊東美咲の大根演技?いつものこと。ベタな展開?それも覚悟の上。じゃあ、なんでや?
親としての感情がリアルじゃないからだ。子供が4人もいて、10年以上夫婦でいて、あんなに自分のことばかり考えないだろう、愛情の対象がお互いばかりに向かないだろう。一応家族や周りの人たちも描いているが、うすっぺらくてオマケ程度。若い連中にもわかるようにしたんだろうけど、亡くなった飯島さんにとっての家族の存在や想いはあんなものじゃなかったと、俺は思うわ。
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