今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

堕天使のパスポート 5

2004-09-26 22:01:30 | タイムリーヒット
国を捨てて自由を求める女と愛する国を追われた男。サスペンスタッチの娯楽作に仕上げてあるが、テーマはかなり重い。

我々日本人にはあまり縁のないような気がする移民という問題。しかしオレもテレカを偽造して売ってたのはイラン人と決めつけてたし、歌舞伎町で惨殺と聞くと中国・台湾系の黒社会を連想していたことを考えれば、日本にもそういった人々はたくさん存在するのだ。そんな遠い話ではない。
日本など諸外国と比べて経済的に恵まれている国に、出稼ぎとか経済難民と呼ばれる人々が流入してくるのは避けられない問題だと思う。彼らの安い労働力が自国民の仕事を奪いかねないのでお上は対抗策をとるわけだが、それが厳しくなればなるほど就労ルートは地下に潜り、この作品にも出てくるような悪党たちの暗躍の場となる。

代表的なのが広島に本拠を置く某組織だろう。赤い帽子が目印のこの集団は右も左もわからないドミニカ人を連れてきては日本人の十分の一程度の低賃金で酷使、東京や大阪、名古屋の集団と激しい抗争を繰り広げている。ただ近年は大資本のバックアップをうけた東京の組織や、カカア天下の親分率いる名古屋の組織に押されて低迷。現在、首位と21.5ゲーム差の最下位である…。あれ、話変わってる?

唯一笑えたのが、偽IDにおびえる黒人の主人公へ言った中国人の医者のセリフ
「大丈夫!黒人はみんなおんなじに見えるから!」
確かに…。でもそんな事言って大丈夫か?

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千の風になって 4

2004-09-26 02:03:51 | デッドボール
会社の上司あたりが結婚式でよくやる「大真面目で内容はとてもいい、だけどたまらなく退屈な祝辞」みたいな、どうにもこうにも、ちゃかしようのない映画である。

1:前出のインファナル…とは違って「登場人物が絶対死ぬとわかっている」物語。
2:ベースになっているのは本当に気の毒な実話。
3:描かれるのは親から子、子から親、そして夫婦の間にある無償の愛。
果たして社会の役に立っているかは疑問だが、自分を無事に生んでここまで育ててくれた親には感謝したくなったし、こう見えて結構涙もろいので3ポイントで合わせ技1本となるかと思ったが、全然。逆の意味で(涙)

予算削減なのか、出資者のカラミなのか?ポイントポイントで出てくるメイン以外の登場人物があまりにも…。ストーリーに引き込まれる直前で必ずフッと我に返されてしまう。
今の時期なら旬の味覚、秋刀魚に添えてあげるのが一番いい使い道だと思うんだけどなぁ。

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コメント (2)
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