昨日はバレンタインデーということで、モミィも学校や塾の友だちとチョコレートをあげたりもらったりしていた。
自分で作ったチョコレートを友だちにあげるのを「友チョコ」というそうだ。モミィも、12日の日曜日、妻に沢山の板チョコを買ってもらい、それを溶かして型に流し込んで固め、それに飾りをつけたりと、奮戦しながらおしゃれなチョコレートを作っていた。そして、出来上がったのを友達にあげるのである。「時代も変わったなぁ~」と、思わざるを得ない。
僕などは、バレンタインデーといえば、女性が、想いを寄せる男性にチョコレートをあげる「本命チョコ」と、職場の人たちへの形ばかりのプレゼントとしての「義理チョコ」の二通りしか知らない。でも今は、この「友チョコ」や、自分へのご褒美としてチョコを買う女性が多くなっているということだ。
つまり、まあ、チョコを介して男性に愛を告白するなんて、もう今の時代では古くさい、ということなんでしょうね。それよりも、チョコレートそのものを、女性同士で楽しむようになってきた…と言えるでしょうか。
僕も仕事から離れて8年近くなるけれど、あの、職場の「義理チョコ」という習慣は、今も続いているのだろうか? 昔は、2月14日になると、女子職員たちがチョコレートの束を抱えて、職場のあちらこちらの人たちに配って歩いていた。そして、1か月後のホワイトデーには、今度は男子職員がお返しをする。
この「義理チョコ」は、女子職員も、渡したくもない相手にチョコを渡すことだって、あるだろう。もらうほうも、もらったからにはまたお返しをしなければならない。そういう習慣は、なんだかなぁ、と僕はず~っと思っていた。
ある年には、職員組合が発行する新聞に「贈ったり返したり…もうやめたら?」という記事を書いたことがある。しかしそんなのは焼け石に水。そうした風潮は一向に収まる気配はなかった。
そういう時代だったんだけど、最近は「職場事情」というのを知らないので、まだそんなことが続いているのか、すっかりなくなったのか、わからない。たぶん、なくなったのでは…と思っているけれど。
余談ですが、
去年末、ロサンゼルスへ行く前に、少し「予習」をしようと、ロサンゼルスを舞台にした映画を、DVDを借りていろいろ見た。これまで見たことのある映画も多かったが、たとえば「ビバリーヒルズ・コップ」の三部作や「LAコンフィデンシャル」「プリティウーマン」「イエスマン “YES” は人生のパスワード」「シティ・オブ・エンジェル」をはじめ、数々の作品を見た。
その中のひとつに、「バレンタインデー」(2010年)という映画があった。子どもから高齢者まで、ロサンゼルスに住む沢山の登場人物が、バレンタインデーに愛を告白したり確認したりしようと、それぞれ一生懸命になるお話で、全編一貫したストーリーではない。つまり短編小説集のようで、映画自体も軽めの映画なんだけど、そこに描かれていたのは「愛」をめぐるさまざまなエピソードだった。チョコレートとはあまり関係がない。一方、日本のバレンタインデーというのは、チョコレートの会社の派手な宣伝一色に塗りつぶされ「バレンタインデー」→「チョコの日」みたいになってしまっている。
モミィたち小学生の女の子同士が、自分で作ったチョコを友達に渡し合っているのを見たら、それはそれで楽しそうで、微笑ましいとは思うんですけどね。
世間は少しずつ変わってきている…というのは、こういう流れひとつを見ても、何となく感じます。まあ、何かあるごとに「あぁ、世の中も変わってきたなぁ」としみじみ思うのは、年を取ってきた証拠…?
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