そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



マネー・ショート 華麗なる大逆転 [Blu-ray]
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ビットコインがガンガン下落している中、この映画を観た。
サブプライムローンの破綻とリーマンショックが起こったとき、それを事前に察知し、空売りで巨万の富を築いた男たちの実話。
その感想。

うん、難しいね。
経済用語がバンバン出てくるので、ひたすら難しい。
なにをやっているのかが分かりにくい上、大逆転のカタルシスも薄い。
経済に疎く、サブプライムローンも実感がない日本人の僕が観た映画としての感想は、星2つ。★★
正直言えば、ほとんど面白くはない。
でもこれ、アカデミー賞で脚色賞を受賞しているし、作品賞始め5部門にノミネートされたのだ。
分かる人には分かるいい映画なのだろう。

映画の後半、日本語字幕にずっと違和感。
そもそも空売りというのは信用取引の1つで、先に高値で売っておいて、価格が下落したあとで買うことで利益を出す手法だ。
普通は安値で買って、高値で売るから利益が出る。
だが空売りでは、高値でに売って安値で買うから利益が出る。
だから、この映画の後半で主人公たちは「買う」はずなのだ。
なのに字幕はぜんぶ「そろそろ売ろう」「もう売り時だ」「さぁ売れ」など、売るという言葉で出てくる。
いやいや、そこは「買う」じゃん。
空売りのことを理解していない観客のために、あえて売るという言葉を使っているのだと思うけど、そんなコトしてもそもそも理解出来ないぐらい複雑だし、分かってる観客には違和感しかないし、もうなんじゃそりゃと思った。
もしかすると英語のセリフの時点でも「売れ」と言ってる可能性すらある。
いやいや「空売り」ってそういうことじゃないじゃん。
……と思ったんだけど、この僕の解釈もあっているのかどうか分からないぐらい、複雑な経済の映画でした。

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博士と彼女のセオリー [Blu-ray]
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スティーブン・ホーキング博士が76歳で亡くなった2018年の3月14日の夜。
彼の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」を鑑賞。
その感想。

はい、超名作です。
ホーキング博士が亡くなった日に観たからかもしれないが、もう文句の付けようがない超名作。
星4つ。★★★★
ホント、この映画観たら自分の人生がいかにくだらないか思い知ったよね。
あんな重度な難病に冒されて、あんな重度な難病と闘いながら、77年もの長い人生を生きて、宇宙物理学の世界であれだけの功績を打ち立てたスティーブン・ホーキング博士に比べると、人類のうちほぼ全員の80億人がもうマジで「生きている価値無し」ですよ……もちろん僕自身も含めて。
ホント、ホーキング博士の苦難と栄光の人生を思うと、僕なんかゴミ以下っす。
もうマジで反省しかないね。
今から取り返せるわけないけど。
偉人というのは本当にいて、世の中はほんのひと握りの偉人と、僕を始めとする大多数の凡人で出来ているのだなぁと本当に思った。
そのぐらいホーキング博士は偉大だった。
マジで冥福を祈る。
長い間、お疲れ様でした。
安らかにお眠りください。

この映画でアカデミー最優秀男優賞を受賞したエディ・レッドメイン。
はい、もう、間違いなく最優秀賞です。
ホーキング博士本人としか思えないすごい演技。
脱帽。
そして「ローグ・ワン」で主演していたフェリシティ・ジョーンズが彼女役。
あんなスター・ウォーズの外伝なんかに出演しちゃった彼女ですが、この映画では珠玉の演技を見せています。
今になって思えば、彼女が素晴らしい女優だったので、「ローグ・ワン」も比較的いい映画になったのでしょう。

もう一度「ホーキング、宇宙を語る」を読み直します。
合掌。

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