そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





今年度アカデミー賞最有力。
ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」
公開3日後、アカデミー賞の発表に間に合うように観に行ってきた(発表は月曜日)
その感想。

これはね、なかなか微妙よ。
もしアカデミー作品賞をこれが獲ったら、なかなかな快挙。
そのぐらい「獲れるかなぁこれ?」って疑問に思うほど、複雑な映画だ。
まず全体的にはとてつもなくダーク。
そして結構グロいし、結構エロい。
で、とてつもなく怖い。
それなのに感動するところではとても感動するという、ものすごいバランスの上に成り立っている映画だ。
この映画と「スリー・ビルボード」で争っているって、なかなかの異種格闘技よ(笑)。
どっちもどっちで素晴らしいけど、どっちもどっちで欠点もアリアリで。
映画としてのバランスは「スリー・ビルボード」の方が上だけど、一瞬の瞬発力は「シェイプ・オブ・ウォーター」。
後半の「あれ」のシーンをどう捕らえるかで評価が変わってくるかも知れない。
星は3つ半。★★★1/2
僕的には「スリー・ビルボード」の方が少しだけ上かな。
猫好きだからな。←観た人には分かる(笑)



以下結構なネタバレなので観てない人は読まないでね。












いやもうあの突然のミュージカルシーンでやられた。
「ああ、監督はこれやりたかったのね」と。
ここで歌わせるための、主人公は声の出ない設定だったのかと。
そんな監督の狙い通り、ここで思い切りボロボロ泣いてしまったよ。
ある意味ズルいんだけど。
やられたのは間違いない。
なんだ今年もミュージカルなのかと思うが(去年の「ラ・ラ・ランド」に続いて)
あのシーンに全てがあると思いました。
アカデミー賞獲るのかなぁ。
こんなのが(いい意味で言ってる)獲ったらすごいなぁ。

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