空の軌跡 その5
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ヴァレリア湖畔にて空族らしい二人連れの女の方は、女学院の制服を着ていた、という情報を得た所からである。
■ヴァレリア湖畔
宿屋の女将、ソフィーナと話してここに泊まることになった。
ヨシュアはまったりとくつろいで本を読み、エステルは竿を借りて釣りをすることにした。
釣果はカサギ、レインボウ、穴あき長靴だった・・・
夜になり、外れの桟橋で張り込みするために、酔いつぶれたオリビエは寝かせて置いて、シェラ、ヨシュア、エステルの3人は桟橋に向かった。
未だ二人組は来ていないので、街道から入る所が見えて、向こうからは気づかれない所、宿のバルコニーの2階に陣取って監視することにした。
待つ程もなく、キールとジョゼットの二人組がやってきた。
そして桟橋には、妙な奴が船でやってくる。
赤い仮面をつけた男だが、空族よりは大分身ぎれいで、話し方にも教養があるのがわかる。
シェラの提案で、まず足を押さえるために、街道に出て空族船を探すことになった。
空族船は琥珀の塔近くに停泊していたが、一行は隙を見て内部に隠れ潜んだ。
■空族砦
空族船がついた所は霜降り渓谷だった。
群がる空族共を、蹴散らしなぎ唐オ嘗め唐オて人質発見、一時待機して貰い、首領のドルンたちの部屋へ。
しかし、ドルンの様子がおかしい。
何かに憑かれたように、全ての人質を殺し尽くせとわめいている。
ドルンを唐キと、又様子が変わった。
ここはどこ? 私はだれ?
今までのことを覚えていないようなのだ。
そして彼らはまたも煙幕を張って逃亡、遊撃士というのは物覚えが悪いのか、それとも高齢による認知症なのか、同じ手で2度も逃げられてしまうのだ。
そやつらを追って空族船の所に戻ると、軍の警備艇が着陸していて、カプア一族は囚われの身になっている。
リシャール大佐とモルガン将軍もいて、後のことは軍が処理するとのことである。
■ボース
遊撃士支部に戻ると、美人市長のメイベルちゃんから割増しの報酬を貰ったが、そこへクロネコがやってきて、カシウスからの手紙と小荷物を届けてくれた。
小荷物の中には、黒く光る半球状の物体が入っていた。
どうやらオーブメントの一種類らしいが、経験深いシェラも1度も見たことがない、不思議な装置である。
オリビエは、普通のオーブメントには、スロットがついているが、これにはない。
もしかしたら、これは古代文明のアーティファクトではないかと言うのである。
2004年発売の空の軌跡は、当然ゲームのS.T.A.L.K.E.R.の発売前のゲームである。
それがアーティファクトという用語を使っているのは、小説ストーカーからの知識であろう。
こうして、エステルとヨシュアは、正遊撃士目指してルーアン、ツァイス、そして王都グランセルにも足を延ばすことになった。
ルーアンへは、西口から出てクローネ峠を越えていく。
ハーケン門の牢屋には、工房の主人が囚われているが、空族砦で取った黒いノートを、ハーケン門の牢屋にいる兵士に見せると、そのノートは裏帳簿とわかった。
ボースに戻り、遊撃士支部で報告を済ませて、ルーアンに向かう。
■第2章 白き花のマドリガル
クローネ山道は七曲がりが延々と続く難所だが、ようやく峠に辿りつき、日も暮れたゆえ、関所で一泊することにした。
部屋で休もうとすると、重剣のアガットが現れたが、そこへ狼の大軍が現れた。
普通狼は2.3匹程度なのに奇妙なことである。
空の軌跡 その6へ続く