ベラルーシの部屋ブログ

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ベラルーシ共和国全体とゴメリ州との人口比較

2012-01-10 | 放射能関連情報
 「ゴメリ州住民の健康と環境」からの抜粋記事の続きです。

 ゴメリ州では2010年、人口1000人に対する死亡率は15.1人でした。これに対し、ベラルーシ共和国全体の死亡率は14.4人です。
 つまりゴメリ州のほうが全国平均より死亡率が高い地域である、と言えます。
 出生率は人口1000人に対してゴメリ州は11.6人、全国平均は11.4人です。ゴメリ州のほうがやや出生率が高いです。

 結果として人口の自然増加率(出生率から死亡率を引いた数)は全国平均がマイナス3.0人で、ゴメリ州はマイナス3.5人となります。
 何だか絵本「もし世界が100人の村だったら」を思い出しました。
 「もしベラルーシが1000人の村だったら」・・・この人口自然増加率がこのまま変わらないとすると、毎年3人ずつ人口が減っていくんですね・・・。

 ゴメリ州にはゴメリ市のほか21の区(日本で言うところの郡のような区分)があります。これにゴメリ市を足して22の地域の出生率や死亡率、人口自然増加率が示されているのですが、バラつきがあります。
 出生率は一番高い地域と一番低い地域との差は3人、とあまり差がないのですが、死亡率は一番高い地域と一番低い地域との差が14.5人と大きな差があります。
 当然、人口自然増加率も差があります。
 しかし一箇所を除きマイナスばかりです。唯一プラスの地域(ジロービン地区)がありますが、それでもたったの0.2人です。
(「もしジロービン地区が1万人の村だったら」・・・そしてこの人口自然増加率が変わらなければ、1年後やっと人口が1万ちょうどから1万2人になるということです。)

 ちなみにゴメリ州22の地域の中で、最も出生率が高いのがナロブリャ地区の13.5人で、最も低いのがオクチャブリ地区の10.5人です。
 死亡率が最も高いのがペトリコフ地区の25.5人で、最も低いのがゴメリ市の11.0人です。
 人口自然増加率が最も高いのはジロービン地区で、最も低いのは死亡率が高いペトリコフ地区のマイナス14.6人です。

 新生児死亡率は全国平均が人口1000人に対し4.0人です。(2010年)
 ゴメリ州は4.9人です。つまりゴメリ州は全国平均より新生児死亡率が高い、ということになります。
 新生児死亡率はゴメリ州の全ての地区での統計がありませんが、16の区とゴメリ市のデータはあります。
 その中で言うと新生児死亡率が最も高いのはベトカ地区の13.8人です。
 全国平均に比べてずいぶん高い数字だと思いました。 
 
 

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