10月11日、最初のニュースはベラルーシにある国連事務局で働く女性職員、アノラ・ランガーが身柄拘束されたことです。オクレスチナ収容センターに護送され、自宅は家宅捜索されています。
今日も朝からミンスク中心部ショッピングセンター、ケンタッキー、バーガーキングなどの店舗が閉店。あるいは営業時間短縮に追い込まれています。
市内のあちこちで、護送車、軍用車の列が見られ、封鎖された通りもあります。
地下鉄の駅も閉鎖されました。
ハッカー集団サイバーパルチザンがベルネフテヒム・コンツェルンのサイトをハッカー攻撃しました。
ミンスク市内の主要広場の周りには鉄条網が張られています。
今日だけでおよそ20人のジャーナリストが拘束されました。
昼の2時ごろ、インターネットが遮断されました。
ミンスク市内で、持ち物検査、車の車内検査が各地で行われています。
ベラルーシ主要都市各地で反政府デモ、そして身柄拘束が続いています。
ミンスク市内では爆発(詳細不明)、治安部隊による閃光弾の使用? そしてオレンジ色に着色された水を使った放水が複数の場所で続いています。
今日のミンスクは昼間、雨で多くの人が傘をさしたりレインコートを着たりしてデモ行進をしていましたが、そこへ放水です。
ミンスク英雄都市記念碑の近くで、白い煙が上がるのを目撃して動画撮影した人たちがネットで動画を拡散していますが、この煙の原因が何なのかは分かりません。爆発音を聞いたという証言も多く上がっています。
(追記です。爆発したのは閃光弾だったそうです。)
一人の男性に7人の治安部隊が次々と警棒で殴りかかり、柔道のようなわざをかけて地面に投げ飛ばしたり、足蹴にしたりしています。頭を警棒で殴り、男性が両手で頭を抱えているのを3人がかりで引きずって拘束してしましました。
このようすが近所のマンションに住む住民のスマホの動画に撮影されていたのですが、この動画撮影が始まる直前のようすは分かりません。
もしかするとこの男性が治安部隊に向かって投石するなどの行為をしていたのかもしれません。そうすると治安部隊のほうも残酷な手段を使ってでも拘束してよい、ということになってしまいます。
ソチオリンピックの金メダリスト、ダリア・ドムラチェワの兄、ニキタ・ドムラチェフ(建築家)が身柄拘束され、オクレスチナ収容センターに収容されました。
(追記です。二キタ・ドムラチェフさんが、上記の地面に投げ飛ばされ、警棒で頭部を殴られていた人だと後で判明しました。その後マスコミの取材に応じ、全身あざだらけ、特に頭には包帯を巻いた痛々しい姿の写真がニュースになりました。インタビューによると、デモ行進に参加するつもりはなく、自転車で母親の住む実家に向かっていたところ、デモ参加者の一人に間違えられて治安部隊に取り囲まれてしまったそうです。頭部4箇所に傷を負い、そのうち3箇所は病院で縫ったそうです。
「私はあのドムラチェワ選手の兄です!」と言えば、拘束されなかったのでは?という記者の問いに、普段から妹の名前を出して特別扱いされることを避けているので、そういうことはしなかったそうです。
取り調べでは「もうすぐ裁判にかけられるな。」と脅されましたが、デモ集会参加者でないことを何度も説明し、さらに流血がひどかったので、病院へ連れて行かれました。入院を勧められましたが、断って自宅での療養を希望したところ許可が出たので自宅へ。その後警察が来ることはなかったようです。)
午後11時近く、マリノフカ地区でデモ集会参加者が治安部隊に投石したせいか、治安部隊が複数の発砲行為をしたもようです。
人権擁護団体によると今日1日だけで約500人が身柄拘束されたそうです。
拘束は日付が変わった12日午前2時になっても続きました。
午後、ババリコ氏の選挙陣営メンバーの一人で逮捕、拘留されていたボスレセンスキー氏(ビジネスマン)とIT企業パンダ・ドクの社長が、刑期完了前に釈放されました。前日、大統領がミンスク市内の刑務所を電撃訪問したことと関係があるようです。もっとも他にも多くの政治犯が拘留されたままですが。
パンダ・ドク社はすでにウクライナに移転しました。