ベラルーシの部屋ブログ

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2023年4月29日。ウクライナ侵攻から430日目

2023-04-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年4月29日。
 今日もまだ寒いです。しかしミンスクの民族友好公園に植えられた桜が開花しました。しかしベラルーシの寒さにやられたのか120本植樹したのに生き残ったのは半分ぐらいです。

 
 クリミア・セバストポリの燃料貯蔵施設が29日未明、無人機攻撃を受け、大規模火災が発生しました。セバストポリ州知事は
「ウクライナ側のドローン2機がタンクに衝突したことが原因」
としています。地元メディアによると、負傷者はいないということです。
 ロイター通信はウクライナ軍関係者の話として、タンクにあったのはロシアの黒海艦隊が使用する燃料だったとした上で、およそ4万トンが破壊されたと伝えています。


 国際柔道連盟は今日、ウクライナへの侵攻で国際大会から除外されていたロシアとベラルーシの選手の大会出場を、個人の中立選手の立場で許可すると発表しました。ソーシャルメディアを含めた調査を通じて問題のなかった選手だけが参加できます。これまでSNS上で戦争擁護の発言をしていた選手は出られなくなります。


 プーチン大統領支持者が集まるロシアのオートバイ愛好家団体その名も「夜のオオカミ」が今日、徒党を組んでモスクワを出発しました。ウクライナ東部を経由して5月9日までのドイツ到着を目指すそうです。どうせならキーウ経由で行ってみたらどうでしょう。


 ポーランドでは、ワルシャワにあるロシア外交官の子供たちが通うロシア人学校を閉鎖することを決定しました。
 どうやら、学校関係者は校門を内側から閉めていたようです。要するに抵抗です。また校内から何か外部へ持ち出されることを警戒していたもよう。
 ロシア大使館側は、一連のポーランド側の決定は違法な接収であると述べ、ロシア政府から報復措置を取ると警告していました。
 今日、ワルシャワ市役所側は校門を開けるよう要求しましたが、開けなかったので、ワルシャワの警察が校門を壊して校内に入り、接収。
 さらにポーランド当局は学校教職員や生徒計29人に今日午後7時までに建物を出るように命じました。
 ポーランド外務省報道官はロイター通信の取材に対し、
「学校の敷地はポーランドの国家資産であり、ロシアによって不法に占拠されていた。合法的な措置だ」
と説明しました。


 すると今度はモスクワのポーランド大使館前では、ワルシャワのロシア人学校の接収に反対する集会が開かれています。
 ポーランドのロシア人外交官の子どもにも学ぶ権利があるはずと思いますが、ウクライナ国内で校舎を破壊され、避難民となり、通学できなくなった子どもが大勢いるかと思うと・・・。
 どちらの国の子どもも戦争のせいで大きな迷惑を被っています。

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