ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年7月8日。独立系メディア

2021-07-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年7月8日、再び気温が30度を超えて、夏らしい天気になりました。

 今日は独立系メディア、ナーシャ・ニーワに家宅捜査です。編集長や経理など複数が逮捕されました。他にもブレストの新聞社とバラノヴィチのメディアにも家宅捜査が入りました。夕方6時にはピンスクやオルシャ、グルボコエのメディアにも・・・
 ベラルーシ・ジャーナリスト協会は、ベラルーシ政府に対して独立系メディアに対する弾圧を停止するよう求める声明を発表しました。

 一方で、編集長などスタッフ、ジャーナリストが一斉逮捕された独立系メディア、トゥト・バイで以前働いていたスタッフで逮捕されなかったジャーナリストが新しい独立系メディアを創設しました。(名称が変わっただけとも言えますが。)ゼルカロ・アイオーだそうです。ゼルカロは鏡のことです。

 ウクライナは独自の制裁をベラルーシの官僚など52人を対象に発動しました。

 またベラルーシから隣国へ不法入国者です。ポーランドへの不法入国者49人が拘束されました。

 そして大量のベラルーシ製タバコがリトアニアの国境で押収されました。

 ロシアはロシアでベラルーシの国境を超えて輸入された果物や野菜がポーランド産と分かると、トラックで何10トンも踏み潰して廃棄処分しています。

 初代ミス・ベラルーシのアンジェリカ・アグルバシュはモスクワの検察から呼び出されました。

 キルギスの元大統領、アスカル・アカエフとクルマンベク・バキエフとその息子マクシムが国際指名手配されました。
 アカエフは2005年のチューリップ革命のときに失脚、ロシアへ逃亡しました。その後大統領に就任したのがバキエフですが、2010年には反政府運動が起こり、失脚。カザフスタン経由でベラルーシへ逃亡しました。
 このニュースを2010年に聞いたとき、ベラルーシ人と「どこにいるんだろうね。ベラルーシ政府に匿われているんだろう。お金持ちだから生活には困らないんじゃない?」などと話したことがあります。
 バキエフは本人不在のままキルギスで裁判が開かれ、30年の禁固刑の判決が出ています。
 もし、今ベラルーシ政府がバキエフ元大統領を差し出したら、キルギスに強制帰国させられ、罪を償うことになりますね。
 でもベラルーシ政府が差し出す可能性は少ないです。ただそうなると両国の関係が悪化しそうですね。国際手配犯の居場所を明らかにしないと、国際的に非難されそうです。
 逆にベラルーシ政府は、野党リーダー、チハノフスカヤ氏を国際手配したとしています。しかし誰も捜査して、ベラルーシ政府に突き出すということはしていないわけですから、ベラルーシ政府は不信感があり、国際手配そのものに非協力的になっていると思います。

 
 
 

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