ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

子どもの11月の測定結果

2011-11-05 | 放射能関連情報
 「ベラルーシの子ども2名を再測定しました」というチロ基金の活動をご報告しましたが、同じ日にうちの子供も再測定しました。
 「自分で試してみます。8月の測定報告」という投稿でもご報告していますが

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/15ce961080246b04052e8ab3167a787a


 うちの子は6月に測定をし、その後ビタペクトTを1日1タブレットずつ飲み始めました。(全部で70錠。)
 その後7月と8月に再測定をした後、連続摂取は望ましくありませんので、ビタペクトTを飲むのをお休みしました。
 休むこと約2ヵ月半。再び測定を11月4日に行いました。その結果は体重1キロあたり19.90ベクレルでした。
  
 6月、7月、8月、11月の測定結果の推移はこうなります。

 21.05ベクレル → 16.82ベクレル → 11.49ベクレル → 19.90ベクレル

 ボリソフ市とジョージノ市から再測定に来た二人が大喜びする横で、暗い顔のわが子・・・。
 わずかとは言え、自分は増えてしまいましたからねえ・・・。
 どうして増えてしまったのかは、はっきりと突き止めるのは難しいです。食べているものを一つ一つ測定するわけにもいきませんから。
 ただ一つ言えることは、ベラルーシの小学校は6月1日から8月31日まで夏休みなのです。
 当然この3ヶ月間は給食を食べず、たまに外食するときもありましたが、ほとんど3度の食事は家で作ったものです。
 我が家では食材を放射能を少なくする下ごしらえをしてから調理しており、それを今でもずっと続けています。
 にも関わらず、数値が増えたのは、学校給食に問題があるのでは・・・と疑ってしまいました。
 給食の食材から放射能を減らす下ごしらえを学校がしているとは思えません。(汚染地域にある学校でもありませんしね。)
 
 しかしこれはあくまで私の推測です。ただうちの子の食生活で変わった点と言えば、9月1日から学校給食を食べていることぐらいなのです。(それと8月下旬からビタペクトTを飲んでいません。)

 どちらにせよ、理由を確定することは困難です。
 測定をしてくれたベルラド研究所の研究員さんは
「給食のせいかもしれないけど、食品からの被曝を0にするのはとても難しい。」
と話していました。確かにベラルーシで生きている場合、困難です。

 うちの子は
「ママみたいに0(不検出)になりたかった。ビタペクトT飲みたい。」
と言うので、ビタペクトTを研究所で購入しました。(チロ基金の寄付金からではないですよ。私のお金で買いました。誤解される方もいるかもしれませんので、念のため。)
 
 またうちの子で人体実験(大げさ)開始です。約2ヵ月後に飲み終わりますので、来年になりますが、再測定に行きます。
 測定の結果はブログ上で公開します。

 画像はうちの子の測定結果です。クリックすると拡大します。
 
 

ベラルーシの子ども2名を再測定しました

2011-11-05 | チロ基金
 8月1日にSOS子ども村で保養滞在していた家族にビタペクトTを渡しました。(詳しくはこちらをご覧ください。)
チロ基金の活動「ビタペクト2&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第121回」(家族A)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/788e61dd1566517cc20256d2149d35db


 この家族はミンスク州ボリソフ市(チェルノブイリ原発から約340キロ)在住の家族で、さらに姪を3人引率していました。
 このうち15歳の姪はジョージノ市(チェルノブイリ原発から約330キロ)で、13歳と11歳の姪(姉妹)はチスチ市(チェルノブイリ原発から約380キロ)で暮らしています。
 初めてお会いしたときのそれぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりでした。○印の子どもにビタペクトTを渡しました。
 
母親(事故発生時10歳)0ベクレル
長女(11歳)0ベクレル
次女(7歳)30ベクレル ○
三女(4歳)0ベクレル
姪(15歳)44ベクレル ○
姪(13歳)0ベクレル
姪(11歳)0ベクレル

 この結果にお母さんはショックを受けていました。みんな0ベクレル(不検出)なのに3人姉妹のうちの真ん中一人だけがどうしてこのような高い数値が出てしまったのか理解できない、と話していました。 

 44ベクレルだった姪御さんはすでに小さい子どもではありませんし、放射能が何なのかよく分かっています。全快の測定の後、落ち込んでいました。本人には持病などはありません。
 お母さんは30ベクレルと44ベクレルの2人にビタペクトTを飲ませた後、再測定に行きたい、と話していました。
 
 運のいいことにボリソフ市もジョージノ市もミンスクから近いところにあります。
 そこで9月半ばこのお母さんに連絡をして、再測定代と交通費をチロ基金が負担するので、結果の数値を提供してほしいとお願いしました。
 お母さんはとても喜んで
「ちゃんと最後まで飲ませます。」
と話していました。
 ビタペクトTは1びんに約70個のタブレットが入っていますので、8月2日の朝から1個ずつ飲み続け、10月中旬には2人とも飲み終わりました。
 しかしちょうどその頃私が日本へ行っていたのと、11月第1週目がベラルーシの学校は秋休みなのでそれに合わせて、ミンスクへ測定に来てもらうことになりました。
 その結果11月4日に再測定となり、ミンスク駅で待ち合わせ、予約を入れておいたベルラド研究所へ行きました。

 その結果は・・・
 30ベクレル(厳密には29.86ベクレル)だった次女が19.65ベクレルになっていました。
 44ベクレル(厳密には43.64ベクレル)だった姪御さんは18.87ベクレルになっていました。

 測定前
「ちゃんと最後まで飲んだよ。」
と二人は話していたのですが、この結果を見て本人たちは大喜び!
 お母さんもほっとした表情で
「ああ、よかった。ビタペクトTが効いた証拠ですね。」
と喜んでいました。

 私もチロ基金が行っている活動が無駄ではないことが分かり、本当にうれしかったです。
 一応ノルマである体重1キロ当たり20ベクレル以下になっていましたが、お母さんには
「スーパーで売っているセルロースも効果がありますから、気になるようでしたら、しばらくお休みした後、飲んでみたらどうでしょうか?」
とアドバイスしておきました。
 セルロースならミンスクに住んでいなくてもビタペクトTよりずっと簡単に買えますからね。
 それにこのように子どものことを心配しているお母さんなら、健康にいいものを優先して買うと思います。

 画像は2人の測定結果です。クリックすると拡大します。ただしプライバシー保護のため、氏名の一部分を公開していません。
 
 この支援活動(体内放射能測定費用と交通費)のために大阪府にお住まいのH様の寄付金を使わさせていただきました。
 本当にありがとうございます!
 おかげさまでチロ基金としてはいろいろな情報が得られましたし、何よりお母さんと子どもたちの笑顔が見られてよかったです。ご支援ありがとうございました。