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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ミンスク海 2

2012-08-05 | ベラルーシ生活
 この頃はベラルーシでもとても暑かったので、泳ぎにくる人がとても多かったです。
 みんな大喜びで泳いでいました。
 でも日本人が想像するような、海の家のような施設はありません。
 海水ではなく淡水なので、泳いだ後シャワーなどもしなくていいぐらいです。
 そのほか飲料など販売する店なども少ないです。
 着替える場所などもほとんどないように思えました。水着の上から服を着てやって来て泳いだ後、その服を上から来てそのまま家に帰る、という具合です。

ミンスク海 1

2012-08-04 | ベラルーシ生活
 ミンスク郊外10キロほど離れたところに通称「ミンスク海」というものがあります。
 とは言うものの、本物の海ではありません。本当は「ザスラブリ貯水地」というミンスク市民の水がめとでもいうべき、広い池です。
 この貯水池の水が干上がるとミンスクの大部分で、水道水が出なくなります。
 
 面積は31,1平方キロメートル。長さは10キロメートル。一番広いところで幅は4,5キロメートル。平均の深さは3,5メートル。岸の周囲は55キロメートル。
 ほぼ中央に水をせき止めて水量を調節できるようになっており、島が10個あります。

 そしてただの貯水池ではなく、そこで多くの人が湖水浴を楽しんでいます。
 ベラルーシでは海がないので湖か池か川かプールで泳ぐことが多いです。

 7月にヤンカ・クパーラの故郷に行った帰り、ミンスク海に立ち寄りました。
 これはそのときの画像です。
 私は泳ぐつもりがあったわけではないので、ただ見学に行っただけなのですが、ミンスクっ子がたくさん泳いでいました。 

ベラルーシで笙の演奏

2012-04-24 | ベラルーシ生活
 4月18日から20日の3日間、日本の伝統楽器、笙の演奏家である真鍋尚之さんがベラルーシを訪問されました。
 真鍋先生のHPはこちらです。
「笙って何?」
と思った方もぜひこちらをごらん下さい。

http://www2.odn.ne.jp/gagaku.manabe/index.html


 真鍋先生は1年前から文化庁文化交流大使としてドイツに滞在しており、コンサートやワークショップのためにヨーロッパ各国を訪問されています。昨年12月にはロシア・モスクワを訪問したのですが、そのときロシア人がメンバーなのですが、日本の伝統楽器を演奏しているグループ「WA-ON(和音)」と共演しました。
 それがきっかけで、ベラルーシのミンスクでもコンサートやワークショップを・・・という話が出て、今回実現したのですが・・・。
 
 実はこの「WA-ON」から私のところへ1ヶ月前電話があり、真鍋先生の通訳を頼まれたのです。
 「WA-ON」には日本外務省所管の国際交流基金のモスクワ支部の方から連絡が来て
「ミンスクで通訳がいるから適当な人を知らないか?」
という依頼がきたのです。
 最初は「同時通訳できる人」という条件だったので、断ったのですが「逐次訳」でもいいと言われて、承諾しました。

 それで私の氏名や電話番号、メールアドレス、HPのアドレスなどが全て、国際交流基金のモスクワ支部に伝えられ、通訳料も国際交流基金の予算として計上されることになりました。
 さらに「WA-ON」もモスクワからミンスクへ行って合流し、真鍋先生と共演することになったのですが、その往復交通費も国際交流基金から出ることになりました。
 
 ベラルーシへはめったに日本の演奏家が来ませんし、「WA-ON」もミンスクでの初めての演奏、ということで、期待に胸ふくらましていたわけです。
 ちなみに「WA-ON」のHPはこちらです。(英語バージョン)
 ロシア人ですが着物を着て、お琴に太鼓・・・すごいです。ベラルーシにはない・・・。そしてWA-ONのリーダーが真鍋先生のブログにも登場するモスクワ音楽院のカラティギナさんです。

http://www.worldmusiccenter.ru/en/wa


 ところが、ミンスクに全員集合する日から数えて5日前、別件でミンスクにある日本大使館から電話がかかってきました。
 別件というのはチェルノブイリ関係の日本人団体がベラルーシに来るけれど、頼んでいた通訳が急に行けなくなったので、代役として来週1週間ほどゴメリに行けないか? という問い合わせでした。
 でも私は真鍋先生の通訳が入っているので、ミンスクを離れられないので断ったのです。
 すると大使館員さんはびっくりして
「真鍋先生の通訳は大使館が見つけたベラルーシ人の学生がすることになっており、しかも通訳料は無料ということになっている。」ということでした。
「Tさんは誰から頼まれたのですか?」
ときかれたので、モスクワの「WA-ON」で、しかも「WA-ON」は共演することになっているでしょう? と尋ねると、大使館側は「共演なんて聞いていない。」
と言うのです。

 どうなってるの? 分かりやすく言えば、国際交流基金のモスクワ支部が立てたプラン(と予算)さらに、在ベラルーシ日本大使館が立てたプランの二つが存在している、という状態で、しかもお互いの連絡が全くなかったようなのです。

 しょうがないので、私は通訳を辞退し、そのことをモスクワの「WA-ON」に伝えました。
 「WA-ON」のほうも在ベラルーシ日本大使館が立てたプラン(共演のコンサートの予定なしのプラン。)について全く知りませんでした。

 私は在ベラルーシ日本大使館に「WA-ON」のほうにそちらの予定とか通訳は誰がするのか氏名など伝えてほしい、と頼みました。電話口では「分かりました。」と言っていましたが、その後、「WA-ON」メンバーに聞いたら
「在ベラルーシ日本大使館側からは何の連絡も受けていない。」
と言っていました。
 
 出発前の混乱ぶりは真鍋先生のブログでもうかがえます。

http://www2.odn.ne.jp/gagaku.manabe/manabe.html


 このブログですが、ちょっと分かりにくいので、HP目次の「戯言」をクリックして、ブログへ飛んでください。それから左側の過去記事「2012年4月」をクリックして、記事のタイトル
「4泊5回」「Minsk1」「ミンスク~カールスルーエ~ケルンまで・・・ 」
をご覧ください。

 宿泊先のホテル名も事前に連絡なかったんですね。
 18日お昼には「WA-ON」もモスクワからミンスクに到着したのに、その24時間後に私に電話があってきいたら
「真鍋先生もミンスクに着ているはずなのに、居所が分からない。宿泊先のホテルも分からない。在ベラルーシ日本大使館側の人間にも会っていない。」
と嘆いていました。
 結局3日間の滞在中、「WA-ON」メンバーと在ベラルーシ日本大使館側の人間は全く会うこともありませんでした。

 こうして二つの主催者による二つのプランが、ぐちゃぐちゃな状態で始まりました。真鍋先生のブログにある成功したワークショップ、というのは、「WA-ON」側がベラルーシ音楽院とセットしたものです。

 画像がこちらで見られます。

http://veleskevich.com/naoyuki-manabe-bgam


 私は同じ日の夕方にベラルーシ音楽院内で行われたコンサートに行ってきました。
 めったに聞けない楽器の演奏が目の前で聞けて、本当に運がよかったです。もう少し人が集まってほしかったのですが、何せ事前の準備がぐちゃぐちゃだったので、全く予定が早めに立てられず、「WA-ON」メンバーから最初は
「午後2時開始です。」
と言われていたのですが、当日の朝電話があって
「Tさん、5時になりました。」
昼には
「7時に変更になりました。」
と連絡が来たぐらいです。
 私ももっと知り合いに声をかけたかったのですが、時間も直前になるまで分からないので、宣伝もままならない状態でした。
「ミンスクに着いても、真鍋先生にはすぐ会えないし、日本大使館側は会おうともしてくれないから、こちらの予定が立てられない。」
とWA-ONメンバーはとても困っていました。

 でも笙の音色に感動して、(特に細い竹の筒なのに、とても大きい音が出るので驚きました。魔法みたい・・・。)これは娘にも聞かせたい、と思い、最終日にあった(今度は)日本大使館側がセットしたコンサートのほうに娘を連れて行きました。
 そのときのようす(さらには裏話)は真鍋先生のブログに詳しく書いてありますので、そちらをご覧ください。

 見ていて思ったんですが、会場になったバレエ学校側と大使館側の意思疎通も事前にちゃんとできていないようでした。
 バレエ学校の生徒さんが「来てくれたお礼」ということでバレエの演技を披露して、私などは今日はバレエも見られてよかった、と思ったのですが、それならそれで会の進行とか、段取りとかちゃんと考えないといけないところをしてなかった様子が見受けられました。
 しかも会場に来ていた人のうちバレエ学校の生徒がたくさん来ていたらしく、同級生がバレエの演技を披露すると、音楽には興味がないのか、帰ってしまう子どもが多かったです。
 バレエ学校の生徒ではなく、もっと音楽関係者のベラルーシ人をたくさん招待すればよかったのですが(しかも文化庁文化交流関係の演奏なので入場無料。)日本大使館側も自分たちがセットしたコンサートなのだから、もっと宣伝したり招待状を配ったりすればよかったのに、と残念に思いました。

 でも演奏が終わった後、知り合いに会ったのですが、みんな感動していましたよ。
 うちの娘も喜んでいて「吹いてみたーい!」とか「息継ぎはいつしてるの?」とか言っていました。(笙は吸っても吐いても音が出るのだそうです。私なんかハーモニカもうまく吹けないのですが、もしかしたら笙なら吹けるかも? と思ってしまいました。妄想。)
 真鍋先生の超絶技巧も見られたし、本当に運がよかったです。

 しかし通訳料のことだけが気になっていたので、コンサート終了後、日本大使館側に
「私の通訳料金は国際交流基金の予算に計上されているんですが、実際の通訳は私ではなく学生で、しかも無料なんですよね? そのことを国際交流基金モスクワ支部に大使館から伝えておいてください。国際交流基金のお金が宙に浮くことになりませんか?」(この基金の予算は国民の税金ですよ・・・。)
と話しておきました。
 そして「国際交流基金モスクワ支部の担当者の方の名前は○○さんと言うのですが、ご存知ですか?」
と尋ねると
「○○さん? そう言えばそういう名前を聞いたことがありますけど・・・。」
と言う返事でした。
 でも私からは通訳料金を予算に入れて申請しておきながら、実はボランティア学生が通訳で一銭ももらってない、ということが後で公になると問題になるので、
「○○さんという人に必ず連絡を入れてください。」
とお願いしておきました。

 その後、WA-ONメンバーにそのことを話すと
「在ベラルーシ日本大使館と○○さんは数年来の知り合いですよ。それにこのコンサートの2週間前に○○さんから日本大使館側に今回のコンサートの予定、予算、モスクワから来るメンバーのリスト、そのほか全ての情報をまとめて伝えてあるんですよ。」
と言っていました・・・。
 この時点で私は目が回ってしまいました。(@_@;)

 ミンスクでの共演もできず、WA-ONメンバーはミンスクを発ち、(しかも真鍋先生の滞在先を知らされないままだったので、お別れの挨拶もできなかったんだそうです。)モスクワへ帰って行きました。
 すごく不満だったと思いますが、
「ベラルーシのことを嫌いにならないで・・・。いつかミンスクでWA-ON単独コンサートをしてください。」
と祈りました。

 それにしても真鍋先生のブログを読んでいると、お食事もちゃんとできないときがあったり・・・もう少しベラルーシ側がちゃんと予定を立ててほしかったです。
 真鍋先生にも「ベラルーシのことを嫌いにならないで・・・。」と思いました。(涙)
 でも本当に企画する側の要領が悪いというか、段取りがめちゃくちゃな感じでした。

 どうしてこんなことになってしまったんでしょうね。
 将来、また日本の文化人がベラルーシへ来ることもあるとは思いますが、二度と同じ失敗は繰り返してほしくないです。ベラルーシなんて遠いところまでわざわざ来ているのに、申し訳ないです。 
 
  

ベラルーシルーブル大暴落

2011-05-31 | ベラルーシ生活
 ついに日本の新聞でも報道されてしまいましたね・・・。
 今は日本のほうがよっぽど大変な時期なので、このブログでは全く触れていませんでした。
 実はベラルーシ経済が混乱している状態がずっと続いているのです。
 ただ大統領は別に窮地には陥っていないと思います。この記事のタイトル、大げさです。でも実際、ベラルーシの経済状態はおおげさではないです。
「欧州最後の独裁者」ルカシェンコ大統領窮地 ベラルーシ経済危機(産経新聞) - goo ニュース

 「欧州最後の独裁者」ルカシェンコ大統領窮地 ベラルーシ経済危機
2011年5月31日(火)08:00
 ■露、統合路線を加速

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの隣国、ベラルーシが深刻な経済危機に瀕(ひん)し、「欧州最後の独裁者」と称されてきたルカシェンコ大統領がいよいよ窮地に陥っている。旧ソ連型の経済運営を続けてきた同国だが、ここにきてロシア産石油・天然ガスの価格引き上げとバラマキ財政に耐えられず、外貨が底をついた状況だ。ロシアはベラルーシに国家資産の売却を迫り、同国の吸収・統合路線を加速させる思惑だ。

 ◆外貨準備急減

 ベラルーシは24日、自国通貨(ベラルーシ・ルーブル)を米ドル、ユーロ、ロシア・ルーブルの3外貨に対して54%切り下げる措置をとり、公定レートを1ドル=4930ベラルーシルーブルに設定。これに先立ち、ロシアを中心とするユーラシア経済共同体から3年間で30億ドル(約2460億円)の融資を得ることで基本合意した。

 ただ、今年の貿易赤字が120億ドルにのぼるとみられていた状況で外貨準備は30億ドル以下まで急減しており、通貨切り下げなどは弥縫(びほう)策にもならないと受け止められている。各地の両替所では外貨を求める人々の長蛇の列ができ、物価高騰を恐れる庶民は商品買い占めに走っている状況だ。

 ◆バラマキ財政

 ベラルーシはソ連崩壊後も経済改革を先送りしてきたことで知られ、安価なロシア産原油の精製と欧州諸国への転売で利益を得てきた。ロシアが近年、ルカシェンコ政権との複雑な関係も背景に石油・天然ガス価格の引き上げに動いたことが経済危機の第1要因だ。

 ロシアが昨年、ベラルーシ向け石油に関税を導入したのを受けてベラルーシの石油製品輸出量は前年から27%減少。逆にロシアからの天然ガス輸入額は前年比で55%も増えた。

 第2の要因は、2008年の世界金融危機以降、政権が財政出動で国内消費を刺激し続けたことだ。特に昨年12月には大統領選が行われたために政権のバラマキが度を強め、消費と貿易赤字の急拡大を招いた。

 過去のルカシェンコ氏はロシアと欧州連合(EU)の間で風見鶏のごとく振る舞い、双方からの融資を得て経済的苦境をしのいだ。

 ただ、EUは昨年12月の大統領選での反政権派弾圧を非難し、ベラルーシ高官の入域禁止など制裁を強めている。国際通貨基金(IMF)からも融資を受けながら構造改革の約束をほごにしてきた経緯があり、頼みの綱はロシアしかない。

 ◆「見返り」戦略

 一方、ロシアはベラルーシとの「連合国家」や「関税同盟」を形成しながら、ルカシェンコ氏の抵抗で国家統合の動きが停滞していたことに不満を抱く。

 このため、経済支援には国営企業の売却など「見返り」を求め、これを機にベラルーシの石油精製企業やパイプライン網、通信インフラを握る戦略だ。露ルーブル通貨の導入を迫るべきだとの意見も出ている。

 ベラルーシでは通貨切り下げによるインフレ圧力が高まっている上、危機脱却には痛みを伴う急進的改革が必要とみられている。「安定」を喧伝(けんでん)してきたルカシェンコ大統領への反発も予想され、独裁政権は土壇場に立たされている。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ベラルーシルーブルがどれぐらい暴落したのかというと、今年3月に1ドル3000ルーブルだったのが、5月31日の今日は5000ルーブル。
 闇両替では1ドル7000ルーブルで取引されているそうです。
 最近大統領が、今回の大暴落とは関係なく、前から予定されていた大統領同士の会談のためにカザフスタンへ行ったら、
「亡命か?」
という噂が流れました。(大統領は帰国した後それを聞いて怒っていた。)

 現在のミンスク市内の状況です。物によりますが、値段の高いもの(家具や電気製品)を売っている店は商品がほとんどない常態か、そうでなければ、急激に値上がりした値札が上から貼られている状態。
 食料品は日持ちのするもの(油、砂糖、酢、塩など)が商品の棚から消えました。さらに輸入商品がどんどん少なくなってきています。ベラルーシは一部の農作物は自前で充分まかなっていますが、それ以外の野菜や果物のほとんどが輸入です。

 ある日突然、
「明日から国中の砂糖、40%値上げします。」
とニュースで流れる。あわてて店に行ったらもう砂糖がない。こんな感じでした。
全体的に言うと全ての商品の値段が10%から200%値上がりしました。
 もっと値上がりするのでは、と思っているからみんな買いだめに走り回っています。

 大統領の命令により、国内産の商品をどんどん小売店に運ばせたため、今は商品棚は潤っています。しかしよく見ると、例えば砂糖なら砂糖で1種類の商品しかない状態。つまり、砂糖はたくさん売られていますが、全て同じパッケージのものがずらーっと並んでいる状態です。 
 生理用品や石鹸の類も、店の棚がすかすかです。あるいは1種類の商品だけが、店の棚にずらーっと並んでいます。選択の幅がないんです。
  
 銀行の両替は外貨を求めて列ができていますが、ベラルーシ銀行が手持ちの外貨をいっさい出さないことにしたので、他の銀行もそれにならい、とにかく一般人は価値の下がったベラルーシルーブルをまだましなうちに外貨に両替しようとしていますが、銀行の両替所に外貨が全くありません。
 誰かが外貨をルーブルに両替しようと窓口にやってきたら、列に並んで待っていた人が色めき立つ状態です。何時間も立ちっ放しで両替所に張り付いている人もいます。

 治安は悪くなってはいませんが、経済状態は大混乱中です。
 しかもいつこれが終わるのか、見通しが立っていません。
 隣のロシアからも見放されている状態。
 国中の企業を全てロシアなど外国企業に売却するほうがまだ助かるのでは、という極端な意見まで国民の間から出る始末。(私は反対です!)

 この間ふと自分の月給を計算したら、4割がた目減りしていました。
 月給20万円だったのが、突然12万円になってしまった感覚だと日本人の皆様には想像していただければ・・・。

 どっちかと言うと精神的に苦しいです。
 日本もベラルーシも早く事態の収束を!!!

 


サマータイムについて

2011-03-31 | ベラルーシ生活
 ベラルーシでは3月27日からサマータイムに移行しました。日本との時差は6時間になりました。
 隣国ロシアではサマータイム制を廃止し、秋になってももう冬時間には戻りません。
 ベラルーシでもサマータイムを廃止するのかどうかは、まだはっきりしていませんが、ロシアに追随することがほう多いし、それにそのほうが何かと便利なことが多いので、ベラルーシもこのまま永遠のサマータイムになってしまうのかもしれません。
 日本では節電の効果が期待される、ということで、サマータイムを導入しようかどうか、という話になっているようですね。
 でも、私から言わせれば、面倒くさいですよー。いちいち時計の針を1時間進めたり、戻したり。
 出勤時間を間違える人も出てくるわ、かえって混乱しそうですね。
 それに、薬をきちんと時間を計って飲まないといけない人にとっては、迷惑な制度です。

 節電のために国中がサマータイム制度を導入するのではなく、ただ、各企業が自主的に出勤する時刻と退社する時刻を1時間早めれば、同じ効果が得られると思うのですが?
 そして残業をやめてしまうようにしないと意味がないですね。
 

仙台広場 その5

2011-03-26 | ベラルーシ生活
 こんなリボンもありました。残念ですが震災で亡くなられた方には祈りを。
 生き残った人は「気をつけてください。」
 地震と津波に加えて、放射能の脅威が日本を襲ったことが、残念でなりません。
 多くのベラルーシ人にとって、1986年が「その前の時代」と「その後の時代」に分けられる年になったように、2011年が日本人にとっての「ここで分ける年」になってしまいました。
 歴史の年表に引かれる線のようなものです。
 早く被災地は復興してほしいし、避難している人たちは元通りの生活に戻ってほしい。そう願っていますが、もう日本そのものは2011年より前と同じ日本じゃないし、戻ることもないんです。日本人の精神も変わってしまって、元には戻らないんです。私たち日本人はもう別の日本人に変わってしまったんです。

仙台広場 その3

2011-03-22 | ベラルーシ生活
 これも桜の木の枝に結ばれていたリボンです。ロシア語、英語、中国語のほか、日本語のリボンもありました。字の感じからして、ベラルーシ人が一生懸命書いてくれたんでしょうね。
 こんなにたくさんの人が祈ってくれるとは、本当にありがたいです。
 ただ桜の木にとっては、あまりたくさんリボンをつけすぎると、よくないかも。

ベラルーシ国内に原発がつくられる・・・

2011-03-15 | ベラルーシ生活
 3月15日、ベラルーシの大統領とロシアのプーチン首相が会談し、ロシアがベラルーシ国内に原子力発電所を建設することで合意しました。
 どうして今、このタイミングで、そんなことを決めるのか、理解しがたいです。
しかも建設予定地は首都ミンスクから近いのです。
 建設にかかる費用はロシア側が持ち、その代わり完成して数年はその原発でつくられた電気の大部分をロシアに送ることになったようです。
 この原発ができるおかげで、ベラルーシ人の生活レベルが急に向上するとは思えません。
 そしてもし事故が起きて放射能が放出されても、近いところに住んでいるのはロシア人ではなく、ベラルーシ人です。
 
 しかしそのベラルーシ人ですら
「原発をベラルーシで作っても、地震がないから大丈夫だ。」
「自分の家の隣に原発を建設してもかまわない。」
「生活が便利になるほうが、自分の健康より優先される。」
と言う人もいます。しかもチェルノブイリ原発事故を経験している世代ですよ。  
「でも、原発をつくるかどうか、決めるのは私じゃないもん。」
とも言っています。
 私の耳には「私は不幸なベラルーシ人です。」と言っているように聞こえます。
 

また日本のテレビ局から・・・

2010-10-27 | ベラルーシ生活
 ベラルーシと言う国は日本人にとっては行きにくい国です。でも別に行けない場所ではありません。
 ちなみにベラルーシに長期滞在している日本人は20人前後です。つまりとても少ない。日本語の情報も他の国に比べると少ない。最新情報などが手に入りにくい、というのは分かるのですが・・・。
 また日本のテレビ局からメールが来ました。以下をご覧ください。ただし、伏字にしている部分もあります。

「ベラルーシの部屋Tさま、
突然のメール失礼します。
XXテレビでXXXXXという番組を担当しているXXといいます。
じつは、ベラルーシの結婚式について写真の使用含め、
緊急でご相談させていただけないかと考えているのですが、
もし、お手数でなければ、電話などで、
お話させていただけないでしょうか?
携帯電話に電話をしていただくか、
連絡先を教えていただけると助かります。
よろしくお願いします。
携帯:XXX−XXXX−XXXX
会社直通:XX−XXXX−XXXX

〒XXX−XXXX 東京都X区XXX−X−X
情報制作局情報制作センター『XXXXX』
XX X 」

 日本のテレビ局よ、自力でベラルーシへ飛び、ベラルーシの結婚式の写真でも何でも撮影して、内容豊かな番組作りに精魂傾けてください。
 どうして私がこのXXさんの携帯電話に電話しなくていけないのか?
 その電話代は出してくれるのか? 出してくれないでしょ! 
 出してくれるなら、経費負担のことも一筆書いておくでしょう。
 どうしてこのXXテレビの社員でも何でもない私が、自分の時間と電話代を使って代わりに取材しないといけないのか?
 大体、このメールの文章の書き方が、初めてメールを出す人間に対しての礼儀がない、と私は感じます。
 このメールの文章がこれを書いた人の人格を表している、と思うのは私だけでしょうか?

 返事には「XXテレビには以前出演したことがありますが、そのとき事実とは反する内容を報道されたので、以来XXテレビからの取材協力は全てお断りしております。」と書いておきました。
(ああ、これでXXテレビがどのテレビ局か分かる人には分かってしまいましたね。)
 もちろんその後このXXさんからは何も連絡ありません。

 日本のテレビ局ってどうしてこう一方的なのでしょう?
 日本テレビは取材しておきながら、全てカット。別にカットしてもいいけど、ブログで番組の宣伝を頼んでおきながら、「実はカットされたので、あなた自身は放映されません。」と一言も事前連絡しない。

 テレビ朝日は「海外で暮らす家族として紹介させてください!」 
といきなりメール。そして事前調査として40項目もの質問事項を列挙。家族構成をきくのは分かるけど、住んでいる家の間取りの詳細や敷地面積まできいてくる。
 しかも質問リストの最後にはこれに全部答えたからと言って必ず採用されるとは限りません、と書いてある。
 ばかばかしい。質問に答えた時間を返せ! と思いますよ。
 と言うより、家の間取りまできくの? 本当はテレビ朝日ではなく、泥棒じゃないのか? とまで思いましたよ。

 NHKもPC回線を使ってベラルーシから生出演してくれ、と言われ、担当者さんは電話までかけてきて事前取材していたのに、ベラルーシの電話回線状態があまりよくない、とメールのアンケートに答えた途端、全く連絡してこなくなりました。
 一言「残念ながら今回は・・・。」と断りの連絡を入れてくれたら、いいのに・・・。

 要するにテレビ局で働いている人は礼儀がないなあ、と言うのが私の印象です。
 テレビに出るより、こうやってブログに記事を更新するほうがよっぽど人のため自分のためになると思います。

「日本とユーラシア」紙にベラルーシ経済についての記事

2010-08-14 | ベラルーシ生活
 日本ユーラシア協会が発行している「日本とユーラシア」紙8月15日号にベラルーシについての記事を寄稿しました。
 タイトルは「ベラルーシとロシア 両国関係をベラルーシ国民はどう見ているのか」です。 
 ベラルーシのことを日本語で紹介できる機会があるということはうれしいことです。
 「日本とユーラシア」は全国版ですので、協会会員の皆様はもちろん、非会員の方も機会がありましたら、ベラルーシの記事をぜひご覧ください。

ロシアとベラルーシ、ガス紛争再燃か 納金巡りトラブル

2010-06-21 | ベラルーシ生活
 とりいそぎ更新しておきます。一体これからどうなるのか。いつもは暖房が必要になってくる11月ごろにこういうベラルーシとロシアの間のエネルギー問題が出てくるのですが、6月にすでにこのような事態になるとは・・・。

ロシアとベラルーシ、ガス紛争再燃か 納金巡りトラブル(朝日新聞) - goo ニュース


ロシアとベラルーシ、ガス紛争再燃か 納金巡りトラブル 2010年6月19日23時50分

 【モスクワ=星井麻紀】ロシアとベラルーシの間で「ガス紛争」の危機が高まっている。ロシアの政府系天然ガス独占企業「ガスプロム」が、ベラルーシ側に約2億ドル(約180億円)の未払い金があると主張。精算できない場合は契約に従い、21日からガス供給量を85%減量すると18日に発表した。

 ガスプロムによると、ベラルーシとの今年の契約では第1四半期が千立方メートル当たり約169ドル、第2四半期が同約184ドルだが、ベラルーシ側は昨年の契約料金の同150ドルで支払っているという。

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は18日、「この問題は交渉中だ。我々は負債はないと考える」と話した。ロシアは昨年末、ベラルーシに適用してきた石油の特恵関税をほぼ全廃すると通告し、ベラルーシ側は強く反発。この問題での不満が今回の対応につながったと見られる。

 両国間では2007年8月にも同様の問題が起きたが、ロシア側の最後通告にベラルーシが応じて全額を支払い、ガス供給停止は回避されている。ロシアの天然ガスは、欧州向けの7割がウクライナ経由、3割がベラルーシ経由で供給されており、欧州への影響も懸念されている。

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 ちなみにこちら発のニュースでは、21日午後、すでに「2週間以内に納金します。」と発表。弱気・・・と言うか、そうするしか方法がないようです。

北京五輪ハンマー投げメダルのゆくえ

2010-06-11 | ベラルーシ生活
 とりあえず更新しておきます。

室伏の繰り上がり銅なし…CAS“逆転裁定”(スポーツニッポン) - goo ニュース

2010年6月11日(金)06:01
 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は10日、北京五輪陸上男子ハンマー投げで国際オリンピック委員会(IOC)がドーピング違反で失格とした2位のワジム・デビャトフスキーと3位のイワン・チホンのベラルーシ2選手による提訴を認める裁定を下した。

 両選手は資格を回復し、5位の室伏広治(35=ミズノ)の繰り上がり銅メダルはなくなった。CASによると、北京の検査所での検査手続きに不備があったため、違反と断定するには根拠が不十分と判断した。

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 一応これで決まりましたよ、ということなのですが、すっきりしませんね。しかも2年もかかっている。こんなに時間がいるものなんでしょうか。選手たちも気の毒。メダルがあっちに行ったりこっちに行ったり。
 すごく大事なことなのに、もっとしっかりしてほしいですね、オリンピックのドーピング検査所。
 次のオリンピックではこういうもやもやなしで、すかっと試合参加、そして美しいメダル授与をしてほしいです。
 
 

キルギス前大統領、ベラルーシへ亡命

2010-04-28 | ベラルーシ生活
 野党が臨時政府を樹立したキルギス。前大統領は4月19日、ベラルーシに亡命しました。
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キルギス前大統領「大量殺害」で訴追…暫定政府(読売新聞) - goo ニュース

2010年4月27日(火)22:50
 【モスクワ=貞広貴志】中央アジア・キルギスの暫定政府は27日、ベラルーシに逃れたバキエフ前大統領を「大量殺害」などの容疑で訴追したと発表、さらに、民衆デモ弾圧を指揮した元内相の刑事訴訟に着手した。

 前政権幹部を厳しく処分し求心力を獲得する狙いだ。ただ、前大統領派は幹線道路を封鎖し、徹底抗戦の構えで、暫定政府内には対応の違いも表面化している。

 キルギスからの報道によると、暫定政府のベクナザロフ副代表は27日、首都ビシケクで記者会見し、「数日内」にベラルーシ政府に前大統領の引き渡しを求める方針を表明した。政権崩壊につながった今月7日の民衆デモでは85人が死亡。暫定政府は鎮圧を命じた前大統領の責任を追及する。

 ビシケクの地方裁判所も同日、民衆デモ鎮圧に当たったモルドムセ・コンガンチエフ元内相に対し、職権乱用容疑で逮捕状を出した。

 ただ、前大統領については、ベラルーシのルカシェンコ大統領が引き渡しに応じる可能性は低く、訴追発表は暫定政府の強硬姿勢を打ち出す政治的意味合いが強い。暫定政府内には対応を巡り足並みの乱れも目立ち、治安畑出身のベクナザロフ副代表は従来から強硬策を主張。逆に、緊張の高まりを懸念するロザ・オツンバエワ代表は「対話で妥協点を見出したい」と述べている。

 米国にマナス基地を使用する期限の延長を認めるかについても、暫定政府内の方針は一本化できていない。

 一方、前大統領の支持者は、首都と南部の拠点オシを結ぶ幹線道路の封鎖を敢行した。封鎖は26日に始まり、夜に解散させられたが、27日朝から再び500人が集結し、キルギスの「動脈」をふさいでいるという。前大統領訴追への反発が広がれば、抗議はさらに広がりそうだ。

 不安定なキルギス情勢は周辺国に波紋を広げる。

 民衆デモ直後に国境を閉鎖したカザフスタンとウズベキスタンに続き、27日には中国も30日から5月4日まで「暫定的に国境を閉鎖する」と明らかにした。独立国家共同体(CIS)研究所のアンドレイ・グロジン研究員は「強権への不満が充満する状況は各国に共通しており、近隣国は『キルギス現象』の波及を懸念している」と指摘する。

 キルギスは、隣国との物資や労働力の往来が制限され、経済的困窮が深まり、情勢の不安定化に拍車がかかる悪循環に陥った。暫定政府の後見役ロシアも「キルギスは無政府状態に近い」(メドベージェフ大統領)との見方を示す。

 暫定政府は26日、1週間の遅れの末、新憲法案を公表した。大統領権限の大幅縮小で国民の支持を取り付け、10月に予定する議会と大統領の同日選挙で本格政権の樹立を目指すシナリオだが、治安回復と政治的安定が大前提となる。

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 何でも、バキエフ前大統領は旧ソ連のいろいろな国に亡命先として打診したものの、唯一受け入れを表明したベラルーシへ亡命したそうです。(一時逃れたカザフスタンも拒否した、と言うことか・・・。)
 ベラルーシは基本的にロシア寄りの政策を一貫してとっており、(ウクライナやキルギスみたいにカラー革命も起こっていない。)今回キルギスで暫定政府をすぐに認めたロシアとの関係がこれからどうなるか、微妙なところです。
 もちろん前大統領の亡命先として受け入れたベラルーシと、キルギスの暫定政権との関係が悪化するのは当然です。
 なので、バキエフ前大統領をどういう思惑があってベラルーシが引き受けたのかは、はっきり分かりません。

 旧ソ連の国も独立の道を歩き始めてずいぶん時間が経過し、以前のような連帯感も国民の間では希薄になっていっているようです。
(正直言って、このニュースを最初にきいたとき「ふーん。へー。キルギス、これからどうなるんだろう。」ぐらいにしか思っていませんでした。対岸の火事って言うか・・・。ここにきて、急にベラルーシが絡んできたので、おどろきました。)
 それぞれの道を歩み始めてもなお、複雑なお国事情、歴史の道を歩いている、としか言いようがありません。  

ベラルーシ上空にも火山灰が・・・

2010-04-19 | ベラルーシ生活
 アイスランドで起こった火山の噴火。その火山灰が土曜と日曜日にかけて、ついにベラルーシにも飛んできました。
空の混乱、欧州全域に=米同時テロ上回る規模(時事通信) - goo ニュース

 NHKの番組「朝イチ!」を見ていたら、ヨーロッパの地図が出てきて、空港が「全面閉鎖」の国と「一部閉鎖」の国が色分けされて表示されていました。
 ベラルーシはどっちも色にも塗られていない状態でした。しかし、ミンスクでも欠航する便が出てきています。

 「全面閉鎖」と「一部閉鎖」の意味がよく分からなかったのですが、これは便数のことではなく、空港の数のことですよね?
 よく考えたら「全面閉鎖」か「一部閉鎖」か、と言われても、ベラルーシには国際空港は一つしかないので、「一部閉鎖」というのはないんだな、と思いました。
 ミンスクの国際空港は閉鎖されていはいませんが、一部欠航している便はあるので、注意が必要です。

 ベラルーシの場合、行き先がすでに空港を閉鎖しているようなところ、つまりイギリスやドイツなどに行く方面の便はすでに全て欠航となっています。
 今のところ火山灰の影響のない南のほう、トルコやイスラエルへ行く便は通常通りですが、ウクライナのキエフへの便は欠航しています。
 ミンスクからモスクワへ行く便は通常通りですが、低空飛行をしているそうです。

 ミンスクの空港ではさっそく「ヨーロッパのどこへでも車でお送りいたします」商売が現れています。実際にこの新商売を利用した人がいるのかどうかは分かりません。
 国際列車は通常の2.5倍の混みぐあいとなっているそうです。

 ベラルーシでの市民生活への影響はありません。火山灰はかなり高い上空に漂っているため、健康被害の恐れもないそうです。
 それにしてもすごいですね。アイスランドになる火山が一つ噴火するだけで、こんなにこんらん、しかもこれから先の予測が不可能(現代の科学力を持ってしても。)
 宇宙から眺めると火山の爆発なんて、地球のおできが一つつぶれたレベルなんですが、地表にうごめくように暮らしている人間たちは、それだけで右往左往です。
 とにかく旅行シーズン間近。早く混乱が収まってほしいですね。

イースターエッグ その4 

2010-04-07 | ベラルーシ生活
 あっという間にきれいなイースターエッグのできあがり。
 この商品、ウクライナ製です。さすがイースターエッグの国。すごい発明です。
 おかげでプロの画家が描いたようなイースターエッグが、あっという間にできるようになりました。
 しかし、子どもが描いた手書きのイースターエッグにも心がこもっていていいですね。
 (どっちみち、全部食べてなくなってしまうもの・・・。)