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ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのバレエとオペラ 6

2013-06-19 | ベラルーシ文化
 この間運よく2階のボックス席に座ることができました。
 ボックス席はこの劇場で値段が一番高い席です。個室なので、席の後ろにはボックス席の人用のソファーとテーブルがあって、お金持ちな人はこの席を買い占めて、ソファーに座りながら幕間にシャンパンを飲むわけですね。
 イギリスではオペラを聞きながら、普通の席でシャンパンやワインを飲んだりしていいことになっているそうですが、(本当?)ベラルーシの劇場では客席では基本的に飲食禁止です。

 さてそのボックス席から見てみたオーケストラピットです。
 よく見えますねー。
 ベラルーシ国立オペラバレエ劇場は生演奏の音楽もぜひお聞きください。

 ちなみにボックス席から観劇した感想ですが、舞台に近くてよく見える! ・・・けどボックス席の足元のほう、(例えば舞台左側の2階のボックス席からだと、舞台の左側で)踊っているようすはかえって見えません。
 舞台の全体のようすが見たい人にはいま一つの席です。貴賓席に座れた気分は味わえます。
 それとボックス席からは、舞台の反対側の舞台袖の奥のほうがよく見えます。
 登場を控えたバレリーナが出番を待っていたり、お姫様のかっこうをした人たちに交じってTシャツ姿の舞台装置係の人が「そろそろ幕間だな。」という感じで待っていたり、ダンサーの人が頭に飾りをくっつけていたり、ステージの裏側の世界が見られておもしろかったです。

 

ベラルーシのバレエとオペラ 5

2013-06-19 | ベラルーシ文化
 これはリムスキー・コルサコフ作曲の「シェヘラザード」です。
 この作品がバレエ・リュスによって上演されたとき、舞台美術を担当したのがレオン・バクストという画家なのですが、この人はベラルーシ出身なのです。
 私はバクストの絵が昔から大好きだったのですが、バレエ・リュスが上演したときの舞台美術をベラルーシ国立オペラアバレエ劇場でそっくり再現することになり、どちらかと言うと、バレエより舞台美術が見たくて行ってきました。

 舞台美術だけではなく、衣装もバクストの絵を元にかなり忠実に再現していました。ベラルーシ国立バレエ劇場の熱意を感じましたよ。

 「シェヘラザード」はアラビアが舞台のお話ですが、一幕のバレエなので、グルジアが舞台の「タマール」(ミリイ・バラキレフ作曲。これもバレエ・リュスによりバレエ化されています。)と合わせての上演でした。こちらもバクストが舞台と衣装を担当。1912年の初演のようすを再現していました。

 バクストのファンの私としては本当に見に行ってよかったです。(でも話の内容は・・・子ども向きではないかも。)(^^;)
 とにかくこれが100年ぐらい前のパリで上演されたのかと思うと・・・パリっ子もびっくり仰天の作品だったと思います。

ベラルーシのバレエとオペラ 4

2013-06-19 | ベラルーシ文化
 上演中は写真撮影禁止ですが、カーテンコールのときは撮影してもいいので、大急ぎで撮影します。
 これは「白鳥の湖」です。
 「白鳥の湖」見るのは4回目です。(日本では見たことないです。)(^^;)

 さて、ベラルーシでバレリーナになりたい、という場合はどうしたらいいのか、というと、小学4年生(ベラルーシは小学校は4年だけ)を卒業したら、すぐにベラルーシ国立舞踊(バレエ)学校の入学試験の受験申し込みをします。受験科目には算数やロシア語、ベラルーシ語など普通の教科もありますが、当然重きを置かれるのは、運動神経や柔軟性など(そしてスタイルも)の試験です。
 そこで合格すると、入学できて5年間の教育プログラムを受けます。

 このお受験のために4歳からは何かやっておかないと合格しないと言われています。
 しかし、日本にはありがちな「お稽古事」としてのバレエ教室がほとんどありません。(最近、やっと日本みたいに、年齢を問わず、レッスン受けられます、というバレエ教室ができましたが。)
 日本だったら、「お受験用のバレエ教室3歳から受付開始」という教室があるはずなのに、ベラルーシにはないので、普通自分の娘をバレリーナにしたい、と考えている親は、新体操をさせます。(これも私営の教室は多くないです。)
 4歳ぐらいから新体操を習わせて、小学4年卒業後すぐに、バレエ学校を受験し、合格したらそのままバレリーナへの道をまっしぐらになります。

 うちの子も4歳から新体操を習っているので、小学校4年生卒業したときに
「バレエ学校受験してみる?」
ときいてみたものの
「バレエをするより、見るほうがいい。」
とあっさり言われ、新体操のほうを続けています。
 国立バレエ学校を受験するときは子ども本人のほか、両親のスタイルもこっそりチェックされるらしいけど(伝説かも。)本当なら、いくら本人に素質があっても、私とだんなのスタイルで不合格になってますね。(^^;)

 バレエ学校ですが、朝登校するとまずバレエのレッスン。その後普通の中学生(日本の小学5年生から中学3年生)と同じ学習プログラムで勉強します。(普通に数学や国語などです。)
 授業の後はまたレッスン。クラシックバレエのほか、民族舞踊なども習います。また日本の高校にあたる3年間の授業があります。
 バレエの演目によっては子役で初舞台を踏む人もいます。
 地方出身者のためには寮があります。
 こうしてみっちり練習してバレリーナに成長していくわけです。
 
 でも小学4年生を過ぎてから、ある日突然
「私、バレリーナになりたい!」
と思い立った場合はどうなるのでしょう。その場合、バレエ学校の高校1年生から編入できます。しかし私営のバレエ教室がないので、いきなり高校からバレエ学校を受験しようとするのはとても難しいと思います。

 さて10歳11歳ごろからバレエ学校で練習してきて卒業証書をもらえたとしても、みんながみんな国立オペラバレエ劇場に就職できるわけではありません。
 成績優秀な人だけがベラルーシ国内での最高のバレエ劇場に就職できます。
 そうでなかった人は、他にもバレエを演目に入れている他の劇場にバレエダンサーとして就職します。

 国立オペラ・バレエ劇場に就職できたとしても、「国家公務員」の扱いなので、最初のころは月給(ギャラ)がそんなにいいわけでもないそうです。

 さて、ここまでの話はベラルーシ人だった場合の話です。ベラルーシ国立バレエ学校では、外国人の留学を受け入れています。
 多額のレッスン料を払ってくれる外国人留学生は、バレエ学校からすると「よいお客さん」です。でも他の国のバレエ学校(モスクワやロンドンなど)に比べると、ベラルーシのバレエ学校のレッスン料は安く、治安などもベラルーシはいいほうなので、留学生がたくさん来ています。もちろん日本からも大勢来ています。ただ年齢は高校卒業以上の人です。さすがに小学5年生で日本から留学に来る子どもはいません。
 ときどきステージ上で日本人バレエダンサーが踊っているのを見て、「ああ、ベラルーシでがんばっているんだなあ。」と思います。
  
 でも華やかな世界ですが、実際には大変な苦労があるだろうなあ、と思います。
 ベラルーシ人でも、名の知れたバレエダンサーになれるのは一握りですから・・・。

ベラルーシのバレエとオペラ 3

2013-06-19 | ベラルーシ文化
 我が家ではふだん仕事や勉強や習い事が忙しいので、バレエにはめったと行きません。
 でも学校が夏休みに入って、しかもバレエはまだやっている6月にいつも見に行くようにしています。
 ベラルーシ人の中には「週に1回はオペラかバレエを見に行っています。」と言うつわものもいるのですが、一番安い席だったら、私でもできるかも。(^^;)
 
 画像は国立オペラバレエ劇場の客席内のようすです。改修工事を終えて、とてもきれいになりました。
 ちなみにこの劇場は第二次世界大戦中、ミンスクがドイツ軍の占領下に置かれていたころ、ナチスのミンスクの拠点として総司令本部が置かれていました。当時は劇場の中はどうなっていたんでしょうね?

ベラルーシのバレエとオペラ 2

2013-06-19 | ベラルーシ文化
 バレエを見に来ている人たちは上品な人が多いです。
 でもやっぱり、携帯電話の電源を切っておかない人が2人や3人はいつもいますねー。
 開演前に「携帯電話の電源はお切りください。上演中の写真撮影はしないでください。」というアナウンスが流れます。
 それでも、フラッシュをたいて写真を撮ろうとする人がいます。
 カメラが没収されるわけではないですが、禁止事項なので、日本人の皆さんも注意してください。

 それから服装ですが、特にめかしこまなくても大丈夫です。ばっちりきめているベラルーシ人も多いですが・・・
 ジーパンとかビーチサンダルとかは禁止、というわけではありませんが、目立ちます。
 外国人の場合、
「旅行でベラルーシへ来たばっかりなんです。おしゃれ着はないんです。」
という人もいると思います。外国人が少々場違いな格好をしていても、そのへんはベラルーシ人も理解してくれますので、大丈夫。 
 
 
(画像はバレエ劇場の内部です。中に入るとき、空港のような金属探知機のゲートを通ります。階段を下ると、クローク、トイレがあります。クロークでオペラグラスを貸し出してくれます。有料で200円ぐらい。)
 さらに階段を上がると、ビュッフェがあり、プログラムやオリジナルグッズも売られています。オペラの衣装や小道具もたくさん飾られているので、見ていて楽しいです。
 もう一つ階段を上がると、そこでもプログラムが売られており、バレエにちなんだ人形が飾られています。
 幕間もいろいろ楽しめます。プログラムは演目によっては売り切れるときがありますので、注意。)

ミール城の中にあるホテル 10

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 こちらは朝食メニューです。
 ベラルーシ風のクレープですね。中身はカッテージチーズとレーズンです。こういうふうに中にいろいろなものを入れてクレープを丸めて、上からジャムや溶かしバターなどかけたりベリーの実をふりかけたりした料理をナリストニキと言います。
 おいしそうですね。カッテージチーズの中に砂糖を混ぜるので、朝食と言うよりデザートみたいですが、ベラルーシではよく食べている朝ごはんです。

 ちなみにレストランのメニューはロシア語と英語で表記されていますが、朝食のメニューはロシア語表記のみだったそうです。
 また紅茶のミルクやレモンは別料金です。日本だとミルクティーとレモンティーの値段が両方メニューに書いてあると思うのですが、ベラルーシでは紅茶プラス入れる物によって追加料金を払う、ということがあるので注意してください。

 ピザなんか頼むと、ケチャップを追加でかけるのかマヨネーズをかけるのか? ケチャップだと追加料金いくらいくら・・・とか変なところで細かくきいてくるので、日本人としては面倒くさいときがあります。

 あとレストランのメニューに「たばこ」が入っています。レストラン内でたばこを注文すると持って来てくれます。
 また「チョコレート」というのもありますが、市販の板チョコがそのまま出てきます。日本で言うと「明○」とか「モ○ナガ」のチョコレートがレストランメニューに載っていて、注文すると板チョコがそのまま出てくるので、包装をむいて食べることになります。
 何だか変ですよね。(私は注文したことない・・・。)ベラルーシ人はそこまでしてレストランで板チョコを銀紙むきながら食べたいのか・・・。

 画像を提供してくださった方、貴重な情報をありがとうございました。(^^)

ミール城の中にあるホテル 9

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 情報提供者さんは「ドラニキ このポークとチーズでおなかいっぱいになりました。」と教えてくれたのですが、少し ? と思いました。
 これは一般的な(家庭料理としての)ドラニキではないですね。フライパンで焼いたドラニキをつぼの中に入れて、ポークとチーズを上に乗せてさらにオーブンで加熱した料理だと思います。さすがレストランで出てくるドラニキなので凝ってますね。

 ドラニキって何? と思った人もいると思いますが、ベラルーシを代表する料理です。じゃがいもパンケーキとも言われています。詳しくはHPベラルーシの部屋を見てください。
 

ミール城の中にあるホテル 8

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 サリャンカというスープです。
 意味は分かりやすく言えば塩味スープ・・・ですが特別塩辛いわけではなく、おいしいです。
 ベラルーシのスープは何でも塩が入っているので、サリャンカ以外のスープには塩が入っていない、とかそういうわけではありません。

ミール城の中にあるホテル 7

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 レストランのメニューです。いろいろ種類がたくさんあるらしいのですが、ここでは情報提供者さんが実際に食べたお料理の画像をご紹介します。
 これはミールサラダだそうです。そんなふうに見えないけど、要するにお肉が入ったサラダ、ということですね。
 画像の端っこにウオッカのグラスが置いてあります。グラスに文字が書いてあるけれど、ウオッカの銘柄ですね。ただし、実際にグラスの中に入っているウオッカとグラスに書いてある銘柄が一致しているとは限りませんので注意。 

ミール城の中にあるホテル 6

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 次はミール城の中にあるレストランです。
 レンガの壁むき出しなのが、お城らしいですね。これ、ひょっとしてミール城建設当時のレンガ? だとしたら中世時代につくられたもの?
 このレストランに行ったらまず壁を触ってしまいそうですね。

ミール城の中にあるホテル 5

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 やはり蛇口がレトロですねえ。
 

ミール城の中にあるホテル 3

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 これはベッドルームの画像です。
 私も本物のお城の中にあるこういう部屋に泊まってお姫様になった気持ちを味わいたいですよ。

ミール城の中にあるホテル 4

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 こちらはバスルームです。蛇口がレトロな感じです。が、バスタブはジャグジーがついてる・・・。
 旧いものと新しいものが融合したホテルですね。
 

ミール城の中にあるホテル 2

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 ホテルの室内です。
 やはりお城をイメージしたデザインですね。
 でもカーテンは電動開閉するそうです。すごい。

 ただ備え付けの棚の中にはガラスのコップが2個入っていただけだそうです。ティーカップぐらい置いているのがベラルーシのホテルでは普通なのですが・・・ 
 ルームサービスで飲むのが当たり前(リッチなホテルだから)なのか、レストランのほうへコーヒーなどは飲みに行って(お金をたくさん払ってください)ということなのか・・・。

ミール城の中にあるホテル 1

2013-05-21 | ベラルーシ文化
 5月10日付の投稿でもご紹介しましたが、今年のGWにベラルーシへ旅行に行った人が世界遺産ミール城の中にオープンしたホテルに宿泊し、中の様子やレストランのメニューなどについて画像を送ってくれました。
 一部ですが、このブログ上でご紹介します。

 ではまずミール城の外観の画像から・・・
 整備されて中も周辺もとてもきれいになりました。