電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

田舎暮らしの高齢者と運転免許

2022年01月11日 06時00分47秒 | Weblog
このことろ、高齢ドライバーによる重大事故が大きく報道され、身近なところでも運転免許を返上する話を聞くようになりました。これは、どちらかというと若い同居家族が事故を心配して免許返上の話が出る場合が多いようで、老人もしばらく抵抗するけれど、何度かヒヤッとする経験をして覚悟を決めるというようなパターンが多いようです。

警察の方でも、高齢ドライバーの免許更新の際に様々な検査や講習を義務付けたり、こんどは実地検査導入の話も出てきたりしているようです。行政の方でも、免許を返上した人にタクシー券を配布したり、市民バスや福祉バス等を走らせたり、生活上の不便が少なくなるように知恵を絞っているようです。

そういえば、今年、誕生日が来ると私もいよいよ大台に乗りますので、堂々たる高齢ドライバーの仲間入りをするようです。では、現実的に自分自身の問題として運転免許の返上を考える時期は、いつ頃、どんな条件が来たときだろうか。

  • 農業機械や果樹等の収穫物を運搬するためには、軽トラックの運転が必須。果樹園農業をやめればその必要はなくなる。
  • マイカーは、今までは通勤の手段として使っていたが、通勤がなくなれば買い物や家族の通院など日常用途が中心になる。公共交通機関までの距離があり現実的に利用困難なため、日常生活の利便性のためにはマイカーに頼らざるを得ない。
  • ただし、運転するルートが見晴らしの良い田舎の一本道では事故の可能性はごく少なくなる。雨降りの夕方や夜の運転、道路状況の悪い雪道の運転などは今も控えるように心がけているし、吹雪など荒天の場合は日中も運転を控えるようにしている。このへんの判断が正常にできるかどうかがポイントだろう。
  • 高齢になったら、妻と2人で1台の車を使うようにし、危険を感じない運転ができているかどうかを互いに判断するのがよいのかもしれない。実際に難しくなるのは、伴侶を亡くして一人暮らしになり、家族による客観的なチェックができにくくなったときなのではないか。

こんなふうに考えると、何歳になったから一律に返上するのが良いというようなものでもなさそうです。ましてや、公共交通機関が発達し人口密度が高すぎる大都市の実状に合わせて全国一律に当てはめ規制しようとするのは間違いなのではないかと思います。

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