電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

館神龍彦『手帳進化論』を読む

2010年02月02日 06時19分53秒 | 手帳文具書斎
PHPビジネス新書で、館神龍彦著『手帳進化論』を読みました。あなただけの「最強の一冊」の選び方・作り方、という副題がついておりますが、手帳歴40年の当方には、実用的な意味よりも手帳というものの見方が興味深いと感じました。日本の手帳は、明治期の大蔵省の懐中日記と旧日本軍の軍隊手帳に大きく影響されているとし、会社という共同体の時間感覚を共有する象徴として年玉手帳を位置づけます。終身雇用制の崩壊によって年玉手帳が廃れ、システム手帳のブームもあって、共同体を背負わない、個人で購入する各種手帳が普及したと考えるものです。こういう見方は、著者が初めて提唱したものではないかと思います。

1980年代後半のシステム手帳流行期には、アスキー社から刊行されていたシステム手帳専門の雑誌『リフィル通信』も購入しておりました。また近年は、著者の前著『システム手帳新入門!』(岩波アクティブ新書)も興味深く読んでおり、綴じ手帳からシステム手帳に戻す際にも参考にしております。

実は、当方、著者のブログ(*)のごく初期に、あまりシャープでないコメントを書き込んだことがありましたが、残念ながらリプライはいただけなかったと記憶しています。たしかに、焦点のぼけたコメントだったなと反省して、以後、著者のブログでは読むだけの読者に徹しております(^o^;)>poripori

(*):館神blog

【追記】
著者から、『リフィル通信』刊行時には、まだアスキー社にいなかったとのコメントをいただきましたので、前著『システム手帳新入門!』に関する内容に変更しました。
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