電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

桃の花摘み作業を手伝う

2005年05月01日 14時05分53秒 | 週末農業・定年農業
老父が楽しみながら育てている自宅裏の果樹園で、午前中、桃の花摘み作業を手伝う。写真のようにびっしりと咲いている桃の花が、もし全部受粉して大きくなったとすると、光合成の栄養がゆきわたらないし、混み過ぎてぶつかりあい、大きくなれない。そのため、20cm位の間隔をあけるように、花を摘んで行く必要がある。しかも、どれを残してもよいというわけではなく、できれば横向きの花が交互に付くように残すのがよいという。上向きの花だと、成長したとき枝の上部にもたれるような格好になり、果皮に枝の跡がついてしまって商品価値がなくなるのだそうだ。脚立にのぼり、腕を伸ばしたまま作業をすると、ふだんデスクワークばかりで運動不足の身には、五十肩になりそうでつらいものがある。しかし、お天気もよいし、青空の下、CDプレイヤーで聞くザビーネ・マイヤー(Cl)らのモーツァルト「クラリネット五重奏曲」(Denon COCO-70526)はいいものだ。休憩の時に、ポットに入れた熱いコーヒーを飲みながら、さっぱりした枝の下にしきつめたように落ちているピンクの桃の花を見ると、作業の満足感がある。今年も、おいしい桃が食べられそうだ。

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サクランボの花を拡大すると

2005年05月01日 09時31分07秒 | 週末農業・定年農業
R.シューマンが「詩人の恋」の中で「美しい五月」と歌った季節、東北の盆地の春も真っ盛りだ。
今は、真っ白な雪に覆われた遠くの山々を背景に、ピンクの桃の花とサクランボの白い花が咲いて、果樹園地帯はとても美しい時期である。
左の写真は、わが家の自宅裏に続く果樹園のようす。右側の写真は、サクランボ(佐藤錦)の花を拡大したところだ。サクランボは他花受粉なので、一本だけでは実がならない。そのため、必ず他の品種を植えておく必要がある。また、虫媒花なので、蜜蜂などがたくさん飛んでくれないとうまく受粉できない。昔は、害虫を殺そうと強い殺虫剤を使ったために蜂も死んでしまい、人手で一つ一つ受粉させたという馬鹿なこともしたようだが、最近は蜂を大事にして、わざわざ蜂の巣を作りやすいように、畑の中に営巣場所を作って提供しているほどだ。
果物を出荷するには、桃の花やサクランボの花を、人手で間引いて数を減らし、一つ一つの実が大きくなるようにしなければならない。この労力も大変なものだ。特に、高い木の枝の先の方に花が咲くので、足場も悪く、危険も伴うが、ポケットラジオやウォークマンを楽しみながら、晴天の中で仕事をするのは楽しいものだ。
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