リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

SONY DAT WMD-DT1発見

2021年09月05日 21時46分15秒 | 音楽系
本棚の上の方にずっと置いてある箱の中を何げに開けてみましたら、SONY DAT WMD-DT1とDATテープが出てきました。WMD-DT1を買ったことは覚えていましたが、すっかり存在を忘れていました。



WMD-DT1電池駆動が可能なポータブルDATプレーヤーで、長さは11cmあまりです。購入したのは1993年ですからもう28年も前です。今ではすっかり過去の存在になってしまったDATですが、当時は最新の記録メディアとして将来を有望視されていましたが、テープを使っていることで特別なハードウェアが必要なことから、結局は普及せずに消えて行きました。

このWMD-DT1のテープを入れるメカはなかなか凝っています。電動式ではなく手で開けます。


ふたを開けたところ。


テープを入れました。

ふたを開ける様はなんか昆虫が羽を広げる感じで、よてもよく考えられたメカです。これが電動だと故障している可能性がありますが、手動式でかつ精密に作られているので開閉動作はとてもスムーズです。ただ残念なことに電池ケースのふたがひっかけるツメが折れていますのできちんと閉まりません。電池駆動させるためにはふたを手で押さえていなければなりません。(笑)

純正ACアダプタもありますので、そちらで駆動してみましたら全ての動作が可能でした。完動品ですね。28年の眠りからさめて完全に動作するとはすごいです、SONYさん!一緒に出てきたDATの録音テープのうちのひとつを聴いてみましたら、ホント綺麗な音でした。その録音は1995年名古屋市昭和区のスタジオ・ジミアでのコンサートでした。リコーダー古橋潤一、チェンバロ岡田龍之介の各氏と私によるアンサンブルです。この録音については後日一部公開したいと思います。

梱包用の箱、付属品全て揃っていて、美品で完動品です。これはメルカリで高く売れそうです。ちなみにDATデッキも別にもっていまして現在修理に出しているところです。