リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

修理が終わりました。

2021年09月11日 22時08分47秒 | 音楽系
北海道の業者さんに出してあったカセットデッキA&D GX-Z9100とSONYのDAT A7が帰ってきました。




いやぁ2台とも貫禄がありますねぇ。今時の軽々しいデジタル機器とは比べ物になりません。

早速30年くらい前に録音した作品を聴いてみました。最近ソニーのデンスケで聴いてアナログソースの美しさに驚いたものでしたが、今回もその思いを新たにしました。

いわゆるレコードからのコピーとかFMチェックではない、一次ソース(シンセサイザの音)から直接ミキサーを通して録ったものですから音の深みは格段に違います。それにしてももう30年以上も経っているシロモノなのに、このメタルテープの保存性能は素晴らしいです。全く音の劣化やテープのひずみはありません。30年くらい経ったCDの何枚かは読み取りが上手くいかないものがありますから、ちゃんとしたカセットならCDよりも保存性能は上だということです。ちなみにこの録音に使ったメタルポジションのカセットテープは空テープのお値段が確か1000円を超えていたと思います。

今でも大事なデータはテープに記録するといいますから、デジタルデータの保管場所も光ディスクやSSDなどよりテープの方がいいのでしょう。でもテープであっても紙メディアには負けるでしょうから、500年くらい後には、今の時代を表現する資料は全て消え失せ、残っているのは江戸時代のものとかもっとも前の木簡だけになり未来人を嘆かせるかも知れません。