リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Nトンウィルス駆除ソフト

2009年04月20日 12時21分01秒 | 音楽系
アメリカに住んでいる娘からメイルがきまして、Nトンというウィルス駆除ソフトはもう使ってないのに、勝手にカードから自動延長料金が引き落とされていた、って書いてありました。

娘は1年くらい前からマックを使っていて、ウィンドウズパソコンは使っていません。でも申し込むときに、更新サービス期限自動延長サービスにチェックを入れたまま申し込んでしまったようです。

実は私も以前Nトンをダウンロード購入しようとしたときに、この更新サービス期限自動延長サービスというのが目にとまりまして、なんじゃこれは、って思ったことがありました。というのは、デフォルトでチェックが入っていて、こんなん申し込んだら、勝手に人の口座から毎年引き落とされるわけだから気持ち悪い、と思ってチェックをはずした覚えがあります。ま、よく考えてみれば、公共料金の口座引き落としと同じようなもので、違法性はないでしょうが。

パソコンなんて、何10年も使うことはなく、例えばすでに4年くらい使っているパソコンにNトンを入れて10ヶ月くらい先にそのパソコンを使わなくなるような場合も十分あり得るのに、自動継続サービスだけはそのまま続く。デフォルトでチェックが入っているので、自分が自動継続サービスを申し込んだという自覚がない場合は、ずっと自動引き落としが続いているということに気がつかないのではないでしょうか。クレジットカードの利用明細を見てはじめて気がつくというパターンです。

違法性はないけど、やることがえげつない感じがしますねぇ。別にこのような自動延長にしなくても毎年期限切れの何日か前にユーザーが自発的にライセンスを購入する方式にすればいいんですよね。期限切れを忘れていて、ウィルスソフトが使えなくなり、ウィルスにやられてしまってもこれはユーザーの責任です。そうならないように、お金を引き落として自動的に購入できるようにします、なんて余計なお世話です。

恐らく、世の中の何パーセントかの人が無自覚のまま自動延長ライセンスを購入するだろう、その分はこっちの儲けだよん、文句を言ってくる人には最終的には返せばいいんだから、という会社の隠れた意図(未必の故意?)が見えてくるような注文ページです。ま、世の中には自動更新してもらった方がありがたいという人もいることはいるでしょうけど。

ちなみに私の場合は、Nトンを入れていたにもかかわらずウィルスが一杯はびこってしまったために、Kスキーという別のウィルスソフトに替えました。こちらはなかなか強力です。継続方法はその都度ライセンスキーを購入する方式です。

苦情をいうために、Nトンの会社のサポートに電話しましたが、20何秒だかに10円取るというサポート電話で、説明を長々と聞かされたあげく、つながりませんのでお待ちくださいとくる、トンでもサポート電話です。先日のシベリウスのサポートとはえらい違い。

電話のサポートはあきらめて、サイトをのぞいて、注文ボタンをおして進んでみました。(もちろん購入の意志はありませんが)Nトンウィルスソフト4980円なりの注文ボタンをおして次の画面へ。

すると、次の画面では、再ダウンロード1年間保証サービス1575円とNトンスタートアップサービス4980円にも最初からチェックが入っていて合計金額11535円にもなっています。相変わらずやってますねぇ。気の弱い人なら、このまま次に進んでしまいそうです。大体普通オンラインでソフトウェアを購入すると、再ダウンロードの権利はついてくるもんですが、こんなもんに金を取るんですねぇ。

でもこの画面ではまだ、自動延長サービスの話は出て来ません。で、次の画面で名前や支払い方法を入力します。その画面の下の方に自動延長サービスのことが出てきて、最初からチェック印が入っています。なるほど、ここですね。(笑)もうその先には進みませんでした。誠実な会社なら、Nトンウィルスソフトを注文する画面に、再ダウンロードサービス1575円が便利ですよ、スタートアップサービス4980円もありますよ、自動延長サービスもありますよ、って書いておくべきですよね。最初から書いておくと、チェックをはずされる可能性が高くなるということを知っているんでしょう。

結論。違法性はないけど、商売の仕方としてはあさましすぎる!