リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日立冷蔵庫

2009年04月21日 13時20分01秒 | 日々のこと
日立の冷蔵庫に偽装表示があったというニュースがありましたね。断熱材にリサイクル品を使って、その製造過程で従来より48%の二酸化炭素削減がある、ってことを売り物にしていたのに、実はそうではなかった。

ウソはいけませんですね。あの大日立ともあろうものが、なんでそんなケチなことをしていたのか、ちょっと信じられませんです。

でも私は環境と○○の話はいつも胡散臭い話が裏にあると疑ってかかる習性がありますので、今回もちょっと斜めから見てみますと、この48%の削減効果というのがひょっとしたらアヤしいですね。(笑)

この48%というのが断熱材製造過程のみにおいてなのか、冷蔵庫の全製造過程においてなのどっちなんでしょう?断熱材製造に使う二酸化炭素が全製造過程においてどのくらいの割合になるのか、それが大した量でなければ、たとえ48%削減でもあまり意味はないでしょう。削減の絶対量というのが問題ですから。

それに一般的にリサイクル品は性能が落ちますから、リサイクル断熱材を使うと断熱性能が落ちるかもしれません。となると、運用過程においてかえってエネルギーを使うことになりますから、新品の断熱材を使った方がエコと言えるかも知れません。

このあたりの本質的な議論というか情報がちっともないまま、日立は嘘つきだーばかりではねぇ。もっとも本質的な議論をしていけば、いっぱい胡散臭いことが出てくるかも。

もともとウソっぽい話を言わずホントのことを言ったがために嘘つき呼ばわりをされたとか、もともと大した意味もない内容だったとか、そんな感じがしています。