リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ことしも・・・

2009年04月01日 10時09分50秒 | ウソ系
ことしもエイプリルフールがやってきました。いつも与太話をブログにアップしていますが、もうそろそろネタも尽きましたので、もうこういうのは止めようかと思います。そこで、今回はいままでのネタを振り返ってみたいと思います。

というほど何年もやっていませんが、最初は確か2005年でしたか。これが「大ヒット」しまして、味をしめて何回かやってみました。この時は、バッハの新発見のリュート作品をテーマにでっち上げました。

BWV995の自筆譜表紙に、「リュートのための作品集」とありますが、実際にはト短調の組曲だけが残されている、ということはまだあったはず、とリュート弾きは考えてしまいがちですが、そういう人たちがこのエイプリルフールネタに一杯ひっかかりました。

4月1日以降何人かの方にメールをいただいたので、ちょっと罪悪感を感じてしまいました。中には「ウソやったら、おこるでー」なんてのもありました。(笑)

このネタのひっかかり極めつけは、某リュート奏者でした。一応プライバシー保護のために、男なのか女なのか、はたまたどこの国の人とかどこに住んでいるとはあえて伏せますが、某大物リュート奏者です。(笑)

このときはまだ私はスイスに住んでいましたが、6月頃にそのリュート奏者に会ったときに、バッハの新発見のリュート作品について教えてくれと言われました。どうも私の与太話がめぐりめぐって2ヶ月くらいかけてその方のところに伝わったようです。事情を説明していたら、その方結構落胆していました。なんせ、是非録音したいと意気込んでいましたから。(笑)

一昨年のエイプリルフールにはウソにまみれたコンサートを実際にしました。(リュート音楽のひととき第4回)ヴァイス「不実な女」の真実が今ここに!と題したコンサートでした。一般的にはこの「不実」ということばから、「冷たい女」とか「不貞をはたらく女」という意味にとられがちですが、実はそうではなく、これは宗教的に不実ということで異教徒の女という意味なんだということを、オスマン・トルコの第二次ウィーン包囲(1683)からめて主張しました。(もちろん根拠はありません)

この異教徒の女がウィーン包囲と関係している、というところだけはウソですが、あとは当時のリュート奏者バロンの著作物からの引用やら、曲のリズムの解説などは全て本当でして、1つウソをつくために100のホントを並べ立てる、ってやつです。でも、このコンサートあまりにもマニアックな内容なので、反応は今ひとつでした。(笑)

あと、BS細胞でガット弦を作る話も書いたことがありましたが、この方面の進歩は早いですねぇ。今ならiPS細胞ですね。韓国の研究者がこのBS細胞に関して論文をでっちあげたというニュースがあったので、それにひっかけてストーリーを作ってみました。でも細くて強いガット弦、欲しいですねぇ。