そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

大変な事も多い一年でしたが

2021年12月29日 | どんぐり屋のつぶやき
それでも新しい年へと時は流れています。

今年の十大ニュースを書き出していると、私にとってはしんどかったけれど、実りの多い一年であったと実感しました。

まずは、長い間抱えてきた母親にたいしての大きな不信感と疑問が解決したこと・・・

母は謝ると言うことの出来無い人でした。
私が子供の頃からの積もる不満や悲しみを訴えても、ただ黙って聞いているだけ。
反論もしませんが、幼い日からの苦しみ悲しみに対しての思いやりの言葉はありません。

あるとき、私は父と言い争いをした翌日に、「昨日はごめんなさい。言いすぎだったと思う。反省したの」と謝っているのを見ていたようで、あとで「あなた、偉いねえ。謝れるのね!」と万感を込めたような口調で言われたときの驚きは大きかったです。

母は謝れない人なんだ・・・でも、それってどうして?
そういえば、父を怒らせても言い訳はしないし、侘びることもありませんでした。
そのことで、父がさらに怒り狂っても・・・

長く悩んで、でも答えが出るはずもなく、苦しく重い時間だけが積み重なっていました。

2年前から、月に一度訪問してくださる「傾聴ボランティア」の方に、ある時からぽつりぽつりと聴いていただくようになりました。
ただただ、想いを吐き出したかったのです。

市の福祉協議会から派遣されて、訪問してくださる「傾聴ボランティア」のかたは、訓練を受けているので「モモ」のように、ただ黙ってこちらの話すことを聴いてくださるのですが、それが有難かったです。
励まされたりするのは邪魔になります。
話し手の私は、ただただ聴いてほしいのですから。

ほぼ一年かけて聴いていただきました。
こんなに長い時間、よくまあ語ることがあったものと、積もり積もったものの大きさに、自分でも驚きました。

その一年の間に、本や新聞から新たな知識も得て、今までに自分の中に積み重ねてきた知識と共に、新たな「気づき」が生れました。
途中、苦しくてカウンセラーの手を借りようかと思った時期もありましたが、カウンセラーとは相性もあってなかなかうまくはいかないことも知っているので、自分を信じて耐えました。

話していけば、きっといつか何かが見える!!

そして一年がかりでたどり着いた答えは、母は統合失調症だったということです。

それが解ってすぐに楽になるほど事は簡単ではありませんが、それでも少し楽になりました。
あとは私自身がそのことを、時間をかけて受け容れていくだけです。

もしかすると母も苦しかったかも。
ごくまれですが、幻覚幻聴もあり、当然ですがそれを誰かに話しても信じてさえもらえなかったそうです。
どんなにか辛かったことでしょう。
私は、うんうんそうやったのねと受け容れてきたので、それはそれで大きな親孝行だったかも?

それでも母なりに、太平洋戦争の戦中戦後の厳しい時期の中で、大変だっただろう子育てをがんばってくれたからこそ、私は飢えもせずに生延びて来れたのです。
やはり感謝せねば・・・

白い雲が流れる年末の青空に、思いを込めて手を合わせています。


それでは、皆さまにとって良いお年が来ますように

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2 コメント

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あけましておめでとうございます (動(yurugi))
2022-01-01 08:42:03
うちの母親も絶対に謝らない人でした。
一度謝ってしまうと、張り詰めていた心がポキッと折れてしまって、もう戻れないと考えていたようです。
かわいそうでした。
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森のどんぐり屋より (動(yurugi)さんへ)
2022-01-01 11:48:52
そういうパターンの方もいらっしゃるのですね・・・
ご本人の心の中は、正確には想像出来ませんけれど、お母さまも母も、周囲以上にご本人が困り果てて苦しかったのかも?

そのぶん、深いのかもしれないと思っています。
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