そよ風つうしん

日々の暮らしの中で心に残ったことや、目にとまったすてきなものを、折々にご紹介しています。

貧しきは幸いなるかな

2019年11月17日 | どんぐり屋のつぶやき
はるばると中国からやって来たチャノキは晩秋に花をつけます。

うつむき加減に咲くので地味ですが、覗いて見るとたくさんの蘂がとてもきれいです。

私の人生はどうだったでしょう


母が満州でみごもり 戦争が始まる前の年に生れて

お祖父さんがお茶会など開くために建てたという家に住み

まわりの人たちからは「お嬢ちゃん」と呼ばれ

噂によれば「真綿にくるまれて育った」そうな・・・


それでも 世の中は広いので

やがて お嬢さんが集まる学校へ入ると 

私は貧乏な家の子なのだと知りました

惨めさの初体験!

いろいろな肩身の狭い思いをして 周りから見下されて 悲しかった・・・



一人娘だったので 家を継ぐんだよと育てられ

好きな人ができても諦めて 家を継いでくれるひとと結婚

なにもかも我慢してひたすら尽くしたけれど 

心の中は冷たい風が吹き抜けていた

そんな生活が続くわけもなく離婚


温かい言葉をかけてくれる人が現れて再婚

でも、その人は私の持っているお金が好きだったみたい

世間知らずな私は いいように扱われて

お金も家さえも失って 放り出された


それでも助けてくれる友人たちが 府営住宅に入れるように世話してくれたり

着る物や食べ物を分けてくれました

子供たちが学校に持って行くお金がなくて 親子で恥ずかしい思いもしたりして


そして42歳にして 初めて働くようになって

苦しいけれど 誰に遠慮することもなく生きる楽しさを知りました

もう両親も亡くなって うるさく私を縛るものもなくなりほっとしたんです


そこでも 自分とは違う生き方があると初めて知って

好きな人と自由に結婚していく人を見て

こんな生き方もあるんだ~~とビックリ仰天!

私の脱皮でした



時は流れ 子供たちが家を出て 一人暮らしに

それまで息子と生活していたので 

別居になって 家賃だけは出してくれることになったけれど

一人で少ない年金で暮すことになり

始めはとても不自由で わびしくて 泣いてばかりでした

でも 何ごとも悪いことばかりではありません

貧しさの中に生きてみると とても心が自由なんですよ!

豊かであった頃のように お付き合いに心を配る必要もなく

高価な物を持っていても 

まだまだ あれもこれも持っていないと肩身が狭いと焦る事も無く

節約して貯めたお金で 孫たちに贈り物をする楽しさも知り

一日十円の貯金を続けて 年末にはチャリティのカレンダーも買えるし

ささやかな寄付も出来ます

何よりも変わったのは
物をとても大切にするようになったことです!

お皿などの壊れる物は 壊れないようにていねいに扱うようになりました

衣類や身の回りの物がすり切れたり 穴があくと

つくろったりして 長い間使います

なによりも 丁寧に扱って 壊れたり傷ついたりしないように

心がけるようになりました・・・・

そのせいで 愛用品と呼べる物が増えたのです!!


そして・・・身の回りにも

ささやかな野の花が咲き


きれいな雲が窓辺をよぎり


ときたま 珍しいアークが現れたり


その他たくさんの自然が 毎日心を楽しませてくれます


お金があっても あくせく暮していた頃には気がつかなかった喜びがあって

より貧しい人々にも共感をもって接することや

あたたかい目を向けることができるようになりました


たくさんの事に心から感謝して暮らせる日々 なんてありがたいことでしょう

生活費全体から考えると きっと下流老人なんでしょうけれどネ、うふふです
なにが上流で なにが下流なのでしょう?



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6 コメント

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Unknown (あおぞら)
2019-11-19 14:12:59
お話をうかがい、やはり聞いてみなければその方がどのように過ごされて来たのかは分からないのだなぁと改めて感じました。

大変失礼ですが、もっと穏やかにこれまでを通り越してこられたものとばかり感じておりました。

けれど多くの事柄がおありだったからこそ、今のご自身がおありなんだなと、これもまた感じた次第です。

何が本当で、何が正解で、なんて誰にもわかりませんよね。
通り過ぎてみて、でも今はとても幸せ、そう思えるのが一番なように感じます。
お話を有難うございます。


蘂の文字、初めてしりました;。
こんなだったんですね、でも文字そのものがその「しべ」の様を、文字通り(笑;)表しているように思えます。
お茶の木の花、確かに今頃咲いてますよね。
ちんまりしているけど、好きな花です。
森のどんぐり屋より (あおぞらさんへ)
2019-11-19 21:03:48
優しいお言葉、ありがとうございますm(_ _)m
色々有った人生ですが、今の自分が一番好きと言えるのは、やはり幸せなのでしょうね・・・

しべ、と言う文字ほんとにすごいです!
Unknown (あおぞら)
2019-11-20 11:46:28
ところで一つ教えて頂けませんか?
上の内容とは全く関係なく;。(笑)
伺いたいのは、お写真のことでして、雲の様をそのまま写しとられたような写真。
あんな風な写真を撮りたいといくらバシャバシャやってみても、いっかなそうには写せません;。(悲)
これはスマホではなく、やはりデジカメなんでしょうか。
雲が好きな自分は知りたいと思っております。
森のどんぐり屋より (あおぞらさんへ)
2019-11-20 12:10:04
撮影は、すごく古い少し壊れかけているコンデジです。今は無きペンタックスの頃の水中もOKの機種です。
空をきれいに写すには、太陽に背を向けて・・・と高橋健司先生に教えていただきました。そうでないとハレーションを起こして全体が白っぽくなってしまいます。
太陽に向かって写す方角に良い雲があっても、私は諦めています。

それと、すごくよく晴れてまぶしいようなときには0,3~場合によっては0,7くらいのマイナス補正をしています。
ホワイトバランスも、設定が変えられるので場合によってはさわりますが、たいていはカメラ任せです。
スマホで写したことはないので、まったく知識がありませんが、工夫されたらきれいに写るようで
すよ!

もう一台キャノンのこれも古い機種ですがG12というのを使うこともあります。
空の虹色を写すときには、同じような設定をしても、こちらのほうが断然きれいです。

Unknown (あおぞら)
2019-11-21 12:05:39
はぁ、やっぱりカメラなんですねぇ;。
今の私にはとても無理な筈だわ;;。
昨日の弊ブログでも書きましたが、フィルム式のカメラはあれどもデジタルのそれは持っておりません。
今のご時勢、どう考えても時代の流れについていけてないんですけどね。(笑)
下から2枚目の、あのナミナミの雲を撮るには、それなりの努力あってこそのこと、おみそれ致しました。
森のどんぐり屋より (あおぞらさんへ)
2019-11-21 18:32:20
馴れちゃってるので、苦労は全然無いのですが・・・
逆に私はガラケーの時もスマホに買えた今も、そちらでは写真を写せないのでコンプレックスです!!
皆さんいとも簡単そうに写していらっしゃるのにねえ。
時代について行けてないのは私の方です、、、

スマホでも光線とかに気をつけられたら、きれいに写るのではないでしょうか?

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