そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

大阪ではそろそろ咲いてるキキョウソウ

2016年05月13日 | 3~5月の草木
道端の街路樹の根元や、ちょっと草が茂っているような所に、20センチくらいの背の高さで小さな紫色の可憐な花をつけた、キキョウソウが見られるようになりました。
北米原産で明治時代の中ごろに入ってきて、各地に定着しています。

ちょっと丸みを帯びた葉っぱに囲まれて、何段かに花をつけます。
それで、またの名をダンダンギキョウとも。

下のほうにはツボミのようなのがあるのに、ちっとも咲かないなあ~と思っていたら、何のことはない閉鎖花なんですって。
花は咲かなくても、その中ではちゃんとタネが作られているんですね。


実とタネはこんな様子です。

ちょっとオシャレな感じでしょ?

花が咲いて受精して出来た実は窓が3箇所開いて、閉鎖化の中で自家受粉したものは窓二つだそうです。
3っの窓はあまり見たことがありませんが・・・


これの仲間でヒナキキョウソウというのがあります。

花の様子と、背丈はほとんどキキョウソウと同じですが、葉っぱが全然違っていて、花もてっぺんに一つ咲くだけです。


この二つを比べてみました。


向って左がキキョウソウ、右がヒナキキョウソウです。

ヒナキキョウソウは関東地方以西から琉球、朝鮮・中国・東南アジア・オーストラリアに分布するそうです。
枚方にいたときは、キキョウソウよりもこれが多く生えていました。


これで終わりかと思っていたら・・・
「かあちゃん、まだヒナギキョウというのがあるで!」と息子に教えられました。

エッ、ややこしいなぁと思いつつ、検索したらたしかにありました。
でも、ちょっと花の色が違うようです。

なかなか会えなくて、植物園でやっと発見!
たった一輪心細げに咲いていました。

これも枝のてっぺんにだけ花をつけて、花の色が青っぽいですね。

中国、朝鮮半島、日本(本州〜沖縄)、東南アジア、オーストラリアに分布しているそうです。


そろそろ暑くなって来る頃に咲くので、毎年この花を見ると、季節が進んでいることを実感します。





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コメント (6)
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