モノレール猫ってご存知ですか?
加納朋子の短編小説「モノレール猫」(『ありがと。あの頃の宝もの十二話』メディアファクトリー刊に収録)に登場する猫の名前です。
ご存じない方のために、あらすじを。
「さとる」のうちに毎日のようにやってくるノラネコは、やたら太っていてあつかましい。
でも、細い塀の上に寝そべっている姿は、お腹のお肉がはみ出して、何だかとても愉快な感じ!
さとるはお母さんにナイショで、餌を与えて可愛がります。
ネコはある日から、赤い首輪をつけてやって来るようになりました。
誰かに飼われるようになったらしいのです。
さとるは、首輪の中にメモをしのばせることを思いつき、飼い主に問いかけました。
「このネコの名前は何ですか?」さとる
返事が来ました。
「
モノレール猫」 たかき
この返事に、さとるは大いに納得。
塀の上の猫は、まさしくモノレールの形そのものだったのですから!!
そして二人は猫を介しての「メモ友」となり、楽しいやり取りが繰り返されます。
たかきは、さとるの通う小学校の近くの、別の学校の生徒のようでした。
ちょっと生意気で、でもセンスのあるたかきに、さとるは深い友情を感じるようになっていきます。
このやり取りが、とても愉快です♪
あるとき、猫は交通事故で死んでしまいました。
そして二人のメモの交換も途切れて、、、、、
しかし、大学を卒業して就職した会社で、さとるは・・・・あっと驚く展開があります。
興味が沸いた方は、読んでみてください。
リズミカルな劇画のような短編です。
ところで上の写真は、うちの近くに住みついているノラネコなんですが、先日こうして細いフェンスの上に座っていました。
これをみて、私は思わず叫びました。
「
あ~~っ、モノレール猫!!」
その次の日、こんなところにもいました。それも、けっこう長い時間。

自転車のハンドルの上ですよ~~
息子も細いものの上にいる姿を何度か見たそうです。
猫って、こんな所が好きなのですか?
光の加減で色が違いますが、同じ猫です。
そても強気で、近づくと歯をむき出し、凄い声を上げて威嚇してきます。
恐や、恐や・・・