goo blog サービス終了のお知らせ 

そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

植物園の珍しい花

2010年06月02日 | 3~5月の草木
いい気持ちに晴れて、きれいな雲が流れている午後です。


色んな花が咲いていましたが、ちょっと珍しかったものを。

これはチャショウブというそうです。

北アメリカが故郷らしいです。見慣れたショウブの花とはちょっと違う感じですね。



こちらは、中央から南アメリカ原産のネコノツメです。

左の写真に見えている、小さな蔓が巻きついて延びていくのですが、これをネコノツメに見立てているそうです。


これは偶然で、花の名前とは関係ないのですが、そばにツボミがあってその中の一つがこんな形をしていました!

ネコちゃんの頭みたいでしょう?
笑っちゃいました。



もう一つ、
細い茎の先に、たった一つ花が咲くヒナギキョウが、草の中にポツンと咲いていました。

これも外来種ですが、なにやら儚げで好きな花の一つです。
でも風にゆれてばかりなので、写しにくい花でもあります。

大きさは1センチちょっとです。

これに似た花は「キキョウソウ」と「ヒナキキョウソウ」があります。
よかったらこちらに詳しいです



駐車場への帰り道、脱皮したてのピカピカのナナホシテントウがいました。

もう背中の点々がハッキリしていますから、脱皮してからだいぶん時間が経っているのでしょう。
脱ぎたての時は薄い黄色の無地の羽ですからネ



にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

大判、小判、姫小判?

2010年05月26日 | 3~5月の草木
大判草・小判草・姫小判草と並ぶと、みんな仲間かな? と思ってしまいましたが、調べてみると違ってました。

写真はヒメコバンソウの実がはじけた所に雨粒が止まっている様子ですが、
ヒメコバンソウとコバンソウは、どちらも「イネ科」です。ヨーロッパからやって来ました。


ヒメコバンソウの全体の姿です。

ちいさな実がいっぱいで、枝を摘み取って振るとシャラシャラとかわいらしい音がします。


それに比べると、だいぶん大きなコバンソウです。


実の様子を大きくしてみますね。

ちょっと俵のようなので「タワラムギ」とも呼ぶようです。
付け根のところが赤みがかって、なかなかおしゃれです。

そして、オオバンソウ


これはアブラナ科で、ムラサキハナナに似た紅色のきれいな花が咲きます。
ルナリアとも、銀銭草とも呼ばれます。

なぜ銀銭草かというと、

楕円形の実がなり、乾かすと外側の皮がはがれて、

銀色の小判みたいになるのです。

ほらね!

どこかでドライフラワーとして見られたことがあるかも、ですね?



にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村

これな~んだ?

2010年05月21日 | 3~5月の草木
ヒント1:とても背の高い木です。

ヒント2:秋になると、小さな実が付いた小枝が、風に吹き飛ばされて落ちてきます。

ヒント3:街路樹で並木にして植わっていることが多いです。


答え:ケヤキの花です!


ケヤキに花が咲くなんて・・・・私、そう思い込んでいました。
実がなるのは知っていたのに、あまりにも見る機会がなかったもので、、、、

かろうじて手の届く所に花らしいものを発見したので、ちょっと失礼して傘の柄で引き寄せて、少し折らせてもらいました。


これが「め花」です。

地味ですネエ~~


そして「雄花」

私が持っているのは、そのときに見た花で、丸い囲みは友人にもらった写真です。
この青い部分が、盛りを過ぎて白くなったのだと思います。


こんなふうに隣り合って咲いているのと、最初の写真のように、め花だけ離れて咲いているのと、いろいろなパターンがありました。


大きくして見ます。



どうもあまり良い写真ではなくて、申し訳ないです、、、
でも、

*ケヤキにも花が咲くのだということと
*雄花と雌花が、べつべつに咲くということ

お解りいただけたことと思います。
自分が見たことがなかったので、ちょっと「へ~~!」と思ったものですから・・・・

今日は面白くなかったですね・・・コソコソ



にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

初夏の風に揺れる風鐸

2010年05月13日 | 3~5月の草木
ホウチャクソウ、漢字で書けば「宝鐸草」

お寺などの古い建物の軒先に揺れている飾りの「風鐸(ふうたく)」
その姿を思い浮かべて、この名前がつけられたとか。

宝鐸と風鐸とは同じ意味です。
こんなものです。ご存知でしょう?

これは奈良の薬師寺のものです。




高校一年生の国語の時間に、こんな詩を習いました。
     

      甃のうへ 三好達治

     あわれ花びらながれ
     
     おみなごに花びらながれ
     
     おみなごしめやかに語らいあゆみ
     
     うららかの跫(あし)音 空にながれ
     
     おりふしに瞳をあげて
     
     翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
     
     み寺の甍(いらか)みどりにうるおい
     
     廂(ひさし)々に
     
     風鐸(ふうたく)のすがたしずかなれば
     
     ひとりなる
     
     わが身の影をあゆまする甃のうえ

              (詩集『測量船』から)

この詩を習ったときから、私は風鐸に憧れるようになりました。

そして、別名にその名を持つホウチャクソウの花の姿も・・・・



私が見てきたのは、鉢植えにされているので小さくて花がたくさん付いていませんが、野に在るものは、細い茎にたくさんの花が揺れて、とても風情があります。


ホウチャクソウはまたの名を「キツネの提灯」というそうです。
日照り雨の中、こんな提灯をもったお供を従えて、キツネはお嫁に行くのでしょうか?

その様子、目に浮かびますね。


下のコメンと欄で、とんびさんへのお返事に書居たことが間違っていましたので、訂正させていただきます。

花がずらっと並んで咲くのはナルコユリで、ホウチャクソウは一箇所には2輪しか花が付きません。
花がよく似ているので、勘違いしてしまいました

久しぶりの農園♪

2010年05月03日 | 3~5月の草木
ここには、たくさんのロバが飼われていて、お客さんの姿を見つけると、餌をねだりにやってきます。
ロバの顔って、笑っているように見えて愉快ですね

ここでは子供達がロバに乗って遊ぶこともできます。

木陰でお客さん待ちをしているロバがいました。

だれも乗ってくれないので、ちょっと、つまらなさそうですねえ。


少し離れた所に、手作りのパンやケーキをいただける休憩所があります。
お茶も美味しいのですが、ときどき風に乗ってロバさんのオシッコの臭いが流れてきます・・・
まあ、のどかでいいのですがネ。


そこで買ったクッキー。

素朴な味でした。お値段はちょっと高め。
ドングリのアクを抜いたり、手間がかかるのでしかたないでしょう。



休憩所の前のモミジの若葉が、風にそよいで気持ちいいです。

もうすぐ赤い可愛い花が咲きますね!


その横には大きな藤棚もあります。

久しぶりに晴れ渡った空に、一段と映える藤の花。








ゆっくりと歩いていると、なんと憧れのレンゲが!!

毎年近くの畑にレンゲの種を蒔いてくださるおじいさんが、とうとう畑に姿を見せなくなりました。
なので、今年は諦めていたのですが、数本のレンゲでも見ることが出来て、幸せでした。


久しぶりのお出かけで初夏の空気を満喫、リフレッシュできた数時間でした。




にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

ハナミズキ満開

2010年04月30日 | 3~5月の草木
急いで咲かなくっちゃ!

雨が上がって
明るい光が差してきたので、準備完了。

和菓子みたいなガクが蕾を包んでいます。
美味しそうでしょ?



青空にピンク色が一段と映えますね!


思い切り開いたガクの真ん中で、ちょっと地味ですが、花も開き始めました。


秋になれば、あの可愛らしい赤い実が出来て、小鳥達を誘うのでしょうネ。




にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

桜の花が散ったあとに・・・

2010年04月26日 | 3~5月の草木
桜の花びらが散ったあとに残るガクの部分には、オシベがたくさん付いていて花びらよりも濃い色とあいまって、とてもきれいです。

この蘂も、やがては根元から散り落ちてしまいます。

たくさんの蘂が散り敷くと、花の頃とはまた違った風情があります。
でも、この風景を楽しみにやってくる人は、あまりいません。

一面に散り敷いた様子を、俳句では「さくら蘂降る」という季語として詠まれているのですがねえ。

(今年は気温の変動のせいで、あまきれいに散らなかったので、これは去年の写真です)

<花愛でし人いまは来ぬ公園に 桜蘂降る夕明かりして>



ところで・・・多くの桜には、サクランボが出来ますよね。
サクランボは花の後に出来る。
では、蘂がこんな付け根から落ちてしまったら困るのでは???

そう思いつつ、桜を見上げていると・・・
おお、こんなのがありました!

なるほどねえ。

では、軸の先の部分だけ落ちているのもあるはず、というわけで地面を見ていると、やっぱりありましたよ!

こんなふうに、先だけ落ちているのと、軸ごと落ちているのが。

今まで気が付いていなかったのですネエ

真ん中の三つは、うまく受粉が出来なかったものなんでしょうね?
そして両側のは、受粉成功でサクランボが出来始めてから、先の方の不用になった部分が落ちたのです。

こんなふうにね。




全部が落ちてしまうものと、先だけ落ちるのと、どこが違うんだろう?

よく眺めてみると、丸く印をつけたものは、なんと切り取り線(?)が入っていることに気が付きました!
これは、きっと先だけ落ちる分ですね。
丸い写真の中のは、軸がついたまま落ちていたもので、切り取り線は入っていません。

上の写真でも、真ん中にある三つは、軸を付けたまま落ちてしまったものなので、切り取り線は入っていないでしょう?!


なんとまあ、自然はこんなこまかいところにまで工夫していたのですねえ
恐れ入りました




にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

オオイヌノフグリの花・続き

2010年04月19日 | 3~5月の草木
この写真は4月16日です。

雨はほとんど降りませんでしたがとても寒く、最高気温が9度にしかなりませんでした。
上の写真は、その日のオオイヌノフグリの花です。
とうとう開きませんでした。


夕方に、またヒモで印をつけておきました。

そして翌日は良いお天気!暖かです。

11時30分頃に見に行くと
二つ印をつけていたのですが、どちらも散っていました!
一つは花が開いた姿で、もう一方はつぼんだ姿で。


私の勝手な想像ですが、花が開くのは温度が関係し、やっぱり自家受粉が成功すると、花は落ちるのではないでしょうか?

先日の雨の中で咲いていた花のその後を見届けられなかったのと、そのときの気温を見ていなかったのが、かえすがえすも残念です

これは、私の大きな宿題になりました!
今年見られるか、来年まで持ち越すか???
乞うご期待!!



にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

森の中の小さな宇宙

2010年04月16日 | 3~5月の草木
杉苔は、あまり光の当たらない湿った所を好んで生きています。

今の時期は、茶色の「胞子嚢(ほうしのう)」がいっぱい出ているので、全体が茶色く見えてしまいます。若いものは緑色です。

こんな感じで生えています。
茶色く見えてる部分がそれです。


どれくらいの大きさかというと・・・クスノキの落ち葉と背競べをしてもらいました。

この一つ一つの胞子嚢のなかに、たくさんの胞子が詰め込まれてるのですから、増えるわけですねえ。


こんなにちっちゃな植物ですが
マクロで写した写真を見ていると、あなたも、まるで森の中を散歩したような気分になれると思いますよ!


ようこそ森へ!



露がいっぱいで、重そうですね。



水玉の表面に仲間たちが映りこんでるだけのですが・・・中に宇宙が感じられません?




離れて生えているのに、仲良しなのかな?
こんな所にもアブラムシの仲間がいましたよ
アブラムシには、さぞかし大きな水玉に見えているのでしょうね。


まだ胞子嚢を出していないひとかたまりの苔の上に、こんなものが。

クスノキの小さな落ち葉が、スプーンのような形をしています。
その上に乗っているのは、何のタネでしょうか?

誰かがここで、おままごとをしたのでしょうか?



湿度の高い日が多いので、こんな可愛いキノコも出てきてました

左の奥の方に仲間がいますが、離れているので遊びに行けないですね。

左の隅っこにちょっと見えているのが、スギゴケの葉っぱです。
胞子嚢を出していないときは、こんなのがびっしりと生えています。
雨の日は、葉裏に小さな水玉をいっぱい貯めているんですよ。



森のお散歩、いかがでしたでしょうか。
雨の日も、案外楽しかったでしょう?





にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村