そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

夜寝るときは力を抜いて・・・

2023年03月24日 | どんぐり屋のつぶやき
古い本です。
『クロッカスの花』(冬樹社・庄野潤三・昭和43年6月)

学生の頃に、この方の弟さん(英二氏 画家です)に美術の事を教えていただいたのがご縁で、英二先生や、時折お話しなさる潤三さんの暖かいお人柄に惹かれて読み始めました。

ご両親始めご家族全員が、信じられないくらい暖かいご家庭で、その日常をお書きになっているので、とても羨ましい想いで拝読していました。

前置きが長くなりましたが、読書ノートのこの本の感想のなかに書いた、こんな言葉をお伝えしたかったのです。

>「明日はどんな日か誰にもわからないのだから、一日がおわったらヤレヤレと思って、すなおに眠りにつくのが良い」この言葉が、とても心に残った。 今夜から、そのように手足を伸ばして力を抜いて、心安らかに休もうと思う。
ついつい、失敗したことやイヤだったことを思いだして、体に力が入ってなかなか寝付けないんので。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
写真は多分ヤマネコノメソウ(またはネコノメソウ?)の実が出来たときの様子です。
細いひものようなものが見えると思います。それが、実がこぼれ落ちないように葉っぱとつなげているのです。
大きいように見えますが実は、こんな感じなんです。

雨が降ると、種ははじけ飛びます!
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教養って・・・

2023年03月19日 | どんぐり屋のつぶやき
2020年8月16日 朝日新聞朝刊「折々の言葉」(鷲田清一)より引用させていただきます。

>教養って、行き詰まっているときに、どこか思わぬ方角から、光が差しこんでくる、その光の源だと思う。 内藤正典

そして、以下はこのコラムの執筆者、鷲田氏の解説です。

>「日々の手料理の技に惹かれ、このイスラム地域研究者のツイッターを時々見るが、8月5日にこの言葉を見つけた。教養のこの定義、知識を蓄えるとか視野を広げるとかいった効用を説かず、思わぬ時に自分が助けられるという恵みとして捉えているところが清々しい。そうした教養を彼の調理にも感じる。さりげなくも華やいでいる。」


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写真は、今頃の時期咲く馬酔木の仲間の、多分アケボノアセビではないでしょうか?
違っていましたら、教えてくださいね。  以前住んでいた枚方市のUR釈尊寺に咲いていました。きれいだったのに、後日切られて残念でした。
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東北の大震災の夜の星空

2023年03月14日 | どんぐり屋のつぶやき
あの日の夜は、冷え込んで星空がとてもきれいだったと聞いています。
当時、報道でそれを知りました。

そして、仙台に住んでいた知り合いの自然関係の活動をしていた人に、「人生で見た一番綺麗な星空だったのでは?」とメールしました。
その返信では「とてもそんな余裕は無かった!!」とたいそうご立腹の様子。
そうだろうなあ~とは思いましたが、なんだかとても悲しかったのです。
その方とはそれっきりになってしまいました・・・
常日頃、自然の中でお仕事をされているのに、どうして空を見上げなかったのかと・・・
どんなときにも空は、気持ちを慰め癒やしてくれると、ご存知のはずなのに、
苦しいときこそ空を見上げていただきたかった。

12年経った今も、その時の悲しみが心の隅っこで消えずに残っていました。

今年の3月11日の朝日新聞の紙上に、宮城でアイスショーを開いている羽生結弦さんのショーの紹介記事が載りました。

>12年前に羽生さん自身も仙台市内で被災。避難所に向かう途中に夜空を見上げた時に、「満天の星」が見えたという。羽生さんは(今回のショーの題名の「「ノッテ・ステラータ」は『星降る夜』と言う意味です。満天の星は希望の光になりました。一つ一つのプログラムが輝く星になるように滑ります」と語った。

そして、ここからは少し長いですがこのショーの最後の挨拶の言葉です。
このショーで何度も氷に触れたという、自らも被災者のお一人である羽生さんのお気持ちが伝わってきます。

>皆さん、本当に今日は、ありがとうございました。
 こうやって、希望をたくさん届けたつもりですけれども、祈りもたくさん届けたつもりですけど、その後に、ちょっとだけ、ここで、なぜ、ここの氷にたくさん手をついていたか、そして手をついて、上に気持ちを上げていたか。少しだけ、宮城県民として、説明させてください。

 ここは、宮城県民、そして仙台市民、すべての人々にとって、本当に特別な場所です。ここは…ここは、遺体安置所だったんです。だから…だから本当に、こうやって、たくさんの、今ある命が、ここの、場所に集まって、そのなかで僕が、こんな演技をしてしまって、3月11日という日に、この演技をして、ここに氷を張って、いいのだろうかという戸惑いは、すごくすごくありました。

 ただ、今日この「notte stellata」をやって、きっと、震災に関わらなかった人も、震災で苦しんだ方々も、そして、震災のニュースを見て苦しんだ方々も、ちょっとでも、希望だったり、優しさだったり、そんな時間が、できたのではないかなと、思っています。そういうことを思えば、僕が、生きて、今日という日を皆さんの前で、この会場で迎えることができたのは、少しでも、意味のあることだったのかなと、自分を肯定できます。本当にありがとうございました。

 人生って、僕が言うのもなんですけどね、本当に何があるかわからないですし。今、世界情勢的に、平和ではないかもしれません。火種はたくさんあります。ただそのなかで、少しでも平和で、優しさにあふれた日々が、訪れるように。この3月11日の「notte stellata」という星たちは、いつも皆さんの平和と、優しさと、幸せを、願っています。今日は本当に、ありがとうございました。

(腰を折って氷に両手をつき、リンクからあがる。マイクを通さずに「ありがとうございましたー!」と絶叫。再びマイクをオンにするように担当者にお願い)

 どうか最後まで、最後の最後まで、気をつけて帰ってください。今日ある命は明日もあるとは限りません。今日の今の幸せは、明日もあるとは限りません。そうやって地震は起きました。だから、みんな真剣に、今ある命を、今の時間を、幸せに生きてください。本当にありがとうございました。皆さん、気をつけて帰ってください。

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この記事を読んで、あの夜の星空がやはりとてもきれいで、見上げて癒やされた人がいたということがうれしくて、私もやっと心が静かになりました。

ショーを見に行くことはかないませんでしたが、羽生さんの心のこもった舞い姿が目に浮かびます。


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とても頼もしいお父さん!!

2023年03月05日 | どんぐり屋のつぶやき
数年前の朝日新聞の「声」欄に、こんな投書があり感動して切り抜きました(19.11.24)
要点をまとめると感じが変りそうなので、原文のまま転載させていただきます。
著作権などがあると思いますので、何か問題がありましたらご指摘ください。

「障害? なんぼのもんじゃい!!」

  農業 金子 雄一 (埼玉県 45)
 我が家は子どもが4人いて、3番目の子には治らない重い障害があります。妻のおなかにいる時、妊婦健診のエコー写真で障害の可能性を指摘されました。
「羊水検査を受けますか?」と尋ねられましたが、私たち夫婦は断りました。
 もし検査で「陽性」が出たら、中絶しろとでも言うつもりだったのでしょうか? なぜ? 宿った命を、私たちの意志で消すなんて、そんな選択肢はありませんでした。
 そして生まれた子には、障害がありました。だけど奇跡のようにカワイイ赤ちゃんでしたよ。自分の足では歩けない。周りの音がきこえない。声を出すことができない。なんだ、たったコレだけです。
 人より短い人生になると、医者から告げられています。でも私だって明日生きているかわかりません。
 障害? なんぼのもんじゃい!!

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写真は咲き始めたキュウリグサに宿った、夕べの雨のなごりです。
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さだまさしの言葉

2023年02月26日 | どんぐり屋のつぶやき
生きている
時の流れの中で変化してゆく

辛いことの方が多い

でもへこたれない

生まれてきたということは、死ぬまで生きよということだ
そう考えれば少しだけれど楽しいこともある

つらいという名の樹にほんの少し楽しいという実がみのる
その実が大切だ
つらいことを基準にすると逆に楽しいことが光りだす
だから命を大切にしよう


さだまさしの『坂の途中で』というとても旧い本の中の一節です。
改行など、勝手にさせていただいたので、さださん、ごめんなさいm(_ _)m

初めて読んだときに、私が若かった事もあるでしょうが、心引かれて夢中で読みました。

Amazonの古本で、在庫があるようです。
特にグレープのファンの方にお薦め。

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写真はマツボックリをビンに入れてから水を入れて膨らませたので、出なくなっている姿です。
このまま乾かすと、そのうちに細くなって取り出せます。
子どもが喜びますよ!
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続き希望の方へ

2023年02月16日 | どんぐり屋のつぶやき
どんなことを知りたいのか、コメント欄に書いていただけませんか。
毎回無視するのは心苦しいですが、何をお答えしたら良いのか見当がつかなくて、悩みます。
よろしくお願いします。
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友田明美さんのこと

2023年02月13日 | 心に残っている言葉
記事を投稿すると「続き希望」と記入される方が、よくいらっしゃいます。
難しいことなのでなかなかご希望にお応えできないでいるのですが、今回は、先日の記事にご紹介した「友田明美さん」のことをすこし書かせていただきましょう。ご参考になるかもと思いますので。

友田さんは大学を卒業後、医師の仕事をしながら二人のお子さんを育てておられました。
研修医として当直をしていたある夜、ひどい虐待を受けて救急救命センターに運び込まれてきた少年の命を結果的に救うことが出来なかった事に、医師としての無力感をかみしめます。

そんなある日、仕事を終えて疲れ果てて帰宅してきた時、一緒に居た小学校一年生のお子さんが、家の鍵を道の側溝に落しました。
疲れてぐったりしていた友田さんは、思わず「ダメじゃないの」と大きな声を上げ、お子さんの頭を小突きます。その夜、お子さんの寝顔を見ながら反省したけれど、親としての自分が問われる日々でした。

転機は2003年。最先端の脳科学の研究をしようと米国に留学、虐待が脳に与える影響についての研究に携わりました。
そして、虐待の経験のある人と無い人との脳を比べると、暴力や暴言、家庭内暴力の目撃など大人の不適切な関わりによって子どもの脳が変形するという衝撃的な結果を発見されます。

以来、虐待のもたらす重大な結果を伝えると同時に、虐待を防ぎ、その影響を最小限にするのが、自分の使命だと思い定めました。

研究のかたわら、全国から訪ねてくる親子を診察、じっくり話を聞き、時には親の治療もされます。
「臨床で診ていると、親も一生懸命で、よかれと思ってから周りしている。子育てのストレスの無い親はいない。親の持つ子育ての困難感をとらないといけない」と力説。
また「今は子どもをまもるだけでは済みません。親を支援しなくては。同時に、どんなことがあっても体罰はダメだという認識を社会で共有する必要があります」

自らが迷い、悩んだ子育ての体験と科学的な研究に裏打ちされた言葉を、社会に、親たちに届ける活動を、今も続けておられます。

(朝日新聞 2018年5月26日 朝刊 より引用 文意を崩さぬよう注意の上、私の言葉で書いている部分があります)

どんなに子どもを愛していても、自分も疲れ果てているとき親は、つい大きな声をだしたり、時には手が出たりもします。
そして子どもの寝顔を診ては反省し、至らぬ親であることに絶望もします。
そんな親の気持ちを経験されたことのある友田さんが居てくださり出会えたことは、私にとっても大きな救いでした。


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写真は、早春の雨上りの草むらで、朝日を浴びて輝く水滴です。
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アクシデントからの回復

2023年02月10日 | どんぐり屋のつぶやき
2018年5月26日、朝日新聞朝刊を開いて、私は呆然としました。
かなり大きな文字の見出しに、目が釘付け!
そこには
暴力や暴言で脳は変形する
という、小児精神科医、友田明美さんの談話が・・・

研究の結果で判明したそうですが、家庭内暴力や幼児期の虐待などで、子供の脳は傷つき変形するというのです。特に言葉の暴力は身体的な暴力より脳へのダメージがはるかに大きい、とも。

我が子の幼い日に、故あって虐待もどきの行為をしたり、ひどい言葉を投げかけていた私は、この記事に激しく落ち込み、苦しくなり、涙が流れました。

でも、次のページの見出しの大きな文字に、ほっと救われました。

>「親が変れば子どももかわります
不適切な親の言動で、言ってみれば子どもの脳が怪我をしてしまうのですが、トラウマの治療や、安定した環境や愛着の再形成があれば、回復するとのこと。
これを読んで、ほっとしました。

昔、子どもが大学生の頃に、その頃はもう普通の親子関係を取り戻していたのですが、大きな体の子どもが膝に乗ってくると言う時期がありました。
ああ、きっとこの子は親の膝の暖かさをいま取り戻そうとしているのだと感じて、毎日降りていくまで膝に乗せていました。家族は「みっともない!」と嫌がりましたし、私はとても重かったですけれど。
いつか乗ってこなくなったので、きっと満足したのだと思います。

上記の新聞記事を読んで、この膝に乗せていた時期は、やっぱり子どもにとって必要な時間だったのだと、実感しました。家族に呆れられながらも、じっと我慢した甲斐があったようです。


この件で、もっと詳しくお知りになりたい方は『子どもの脳を傷つける親たち』(NHK出版新書)をおすすめします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
写真は、息子の勤務先の池の防鳥ネットに引っかかって助け出されたものの、まだ心ここにあらず呆然としている様子のカワセミです。 
カワセミが手の平に乗っているという珍しいショット!
このあとしばらくして、やがて飛び去ったそうです。よかったでした。







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立春も過ぎ

2023年02月05日 | どんぐり屋のつぶやき
日没の時間が遅くなり、久しぶりに晴れた今日など、陽射しの強くなっていることに驚かされます。
まだまだ、雪の舞う日もあるでしょうが、やっぱり季節は動いていますね。
冬眠から目覚めたクマさんが、撃ち殺されたりしないと良いのですが・・・

ところで「立春」という文字は、大きく書いて半分に折って見ても、紙を裏返して見てみても、同じように見える不思議な文字です。立春大吉という文字も同じく!
誰が考えたのやら?

立春には甘酒がつきものでしたが、恵方巻を考え出した寿司屋さんたちのように大きなメーカーがないのか、昨日のスーパーに甘酒の姿は無く、ひなあらればかりが並んでいました。

カレンダーを見ても、これからの節気の言葉は
雨水(うすい)・啓蟄(けいちつ)・春分・清明(せいめい)・穀雨と、生物が動き出したくなるような言葉が続きますね。
見ているだけで元気が出てきます♪


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
写真は、大阪ではそろそろ出番が無くなってくる氷関係で、凍露(とおろ)の周囲に霜がくっついた姿です。
枚方で撮しました。全体で一センチ足らずです。
引っ越してからは見ませんねえ~
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寒いけど、もうすぐ立春♪

2023年01月30日 | どんぐり屋のつぶやき
毎年今頃になると思い出す卵のお話し。

何度も書いているので、覚えていらっしゃる方もいてはるかも?(ちょっと恥ずかしい・・・コソコソ)
父親がどこかで仕入れてきた知識で、立春に卵が立つというお話し。

「立春の日に、こうやって辛抱強く卵を立てていると、手を放しても立つんだぞ!」と父。
頭から信じている幼い私の目はキラキラ!

かなりの時間をかけて、「もうええやろ」と父が手を放すと、どうでしょう、卵が立っていました。私はきっと、手をたたいて喜んだことでしょう
テレビもスマホも無い時代、結構楽しかっただろうと想います。

ふふふ、成長してから知ったのですが、別に立春でなくても時間を掛ければ立つのですよ、実は。卵の面積の広い側を下にして立てるのと、立つようになった卵は、ハンカチやペパータオルのようなツルツルしていない物の上に立たせるのがコツです。

物理的に考えると、そうでしょう?
じっと立てていると、白身も黄身も下の方に落ち着いて、下のほうが重くなるのですから。

じっと持っているのが面倒な場合は、お湯のみなどにそっと立てて置いてもOKです。

母親になってからは、子供たちに見せたりしてよろこんでました。

そして懐かしいので、一人で立てて見ることも時々・・・・

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