魚は、その筋肉にふくまれている血の色の素(「血色素」(けっしきそ)と言います。)の量によって、「白身魚」と「赤身魚」に分類されます。
白身魚は、日本ではお祝い事に欠かせないタイや、ヒラメ、カレイなどが代表的で、あっさりとした味が特ちょうです。
サケも身の色は赤いですが、これはエサとして食べているエビやカニの色素によるもので、分類としては白身魚になります。
赤身魚は、マグロやカツオ、サバなどの回遊魚(かいゆうぎょ:海や河川をずっと泳いで回りながら成長する魚のこと。)に多く、こってりとしたうま味が特ちょうです。
サワラも、身の色は白っぽいのですが、筋肉にふくまれている血の色の素の量が多いので、分類としては赤身魚になります。
あれ?サバやサワラは「青魚」では・・・?
実は「青魚」というのは生物学的に正式な分類ではありません。
見た目で、背の色が青い魚のことを「青魚」と呼びますが、分類としてきちんと基準があるものではありませんので、正式に分類すると「白身魚」と「赤身魚」のどちらかになります。
(魚の分類などの情報は、農林水産省ホームページを参照しました。)
白身魚は、味があっさりしているので、生のままさし身で食べてもおいしいですし、塩をふって焼いたり、あまからくにたり、あげて野菜のあんをかけたりと、どんな味付けにしてもおいしく食べられます。
今回は、そのあっさりした白身魚にマヨネーズで作ったソースをかけてオーブンで焼く「白身魚のマヨ風味焼き」です。
赤ピーマンやパセリのいろどりがきれいで、魚が苦手な子にもおすすめのメニューです。
給食ではタラなどで作りますが、白身魚なら何でも作れます。
給食では、卵アレルギーを持つ子どもも同じものが食べられるように、卵を使っていないマヨネーズ(マヨ風ドレッシング)を使っています。
アレルギーがなければ、ご家庭にあるふつうのマヨネーズで同じように作れますよ。
【白身魚のマヨ風味焼き】
〈材料〉2人分
白身魚・・・・・2切れ
酒・・・・・・・小さじ1
塩・・・・・・・少々
こしょう・・・・少々
マヨネーズ・・・大さじ1
赤ピーマン・・・1/4個(緑のピーマンや黄色のパプリカを混ぜてもきれいです)
たまねぎ・・・・1/8個
パセリ・・・・・少々
〈作り方〉
1 白身魚に、全体に酒をふりかける。
塩、こしょうをまぶして、下味をつけておく。
(酒をふりかけることで、魚のくさみを取り除きます。)
2 赤ピーマンは、縦に細く切ってから、横に90度くるっと回して、はしからみじん切り
にする。
(下の写真は緑のピーマンですが、赤ピーマンも同じ切り方です。)
3 たまねぎは、茶色い皮をむいて、縦に細く切ってから、横に90度くるっと回して、は
しからみじん切りにする。
4 パセリは、葉の部分だけをちぎり取って、みじん切りにする。
(パセリをお店で買うとたくさん入っているので、全部葉の部分だけをちぎり取っ
て、ビニールぶくろに入れて冷とうしておき、使う時にこおったまま、ふくろの
上から手でもんで細かくくだいて、必要な量だけそのまま使うと便利です。
みじん切りにするより大きさはばらばらになりますが、だいじょうぶですよ!)
5 オーブンを、180度にあたためておく。
6 マヨネーズに、赤ピーマン、たまねぎ、パセリを全部入れて混ぜる。
7 オーブン皿に1の白身魚をならべ、上に6をスプーンでのせる。
8 180度のオーブンで、10~15分くらい焼く。
(マヨネーズにこげ目がつくまで焼くと、おいしいです。)
9 オーブンから取り出し、皿に盛り付けて、できあがり!
(オーブンから取り出す時は、やけどしないよう注意してください。)
赤身魚でも作れますが、白身魚と比べて油を多くふくんでいるため、マヨネーズの量が多いと油っこく感じます。
赤身魚を使う場合は、マヨネーズの量を少なめにしましょう。
また、9で盛り付けた後、くし型に切ったレモンをそえて、食べる時に上からレモンじるをしぼってかけると、さっぱりしておいしくなりますよ!