箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(坊島地区)

2024年06月15日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
5月下じゅん、坊島(ぼうのしま)地区にある箕面市農業公社の畑を訪問しました。
畑にはたくさんのたまねぎが育てられていて、収かく体験もしました。

箕面市農業公社が、箕面市内で育てたたまねぎの愛しょう(ニックネーム)は「みのぉったま」です。

給食では、この「みのぉったま」をたくさん使っています。

今回収かくするたまねぎ「みのぉったま」は、12月になえを植えたそうです。
保温するためマルチシートという黒いビニールシートを土の表面にかけて、育つ時にとなりのたまねぎとぶつからないよう12cm間かくになえを植えていきます。
植えたなえの近くに雑草が生えてくるため、栄養を取られないように雑草をぬくのが大変だったそうです。

さて、収かくです!
畑に行くとたまねぎの葉がすべてたおれていました。
これは、収かくができる合図だそうです。
葉がたおれたら、できるだけ雨が降る前に収かくします。
雨で土がしめってしまうと、たまねぎが水分を余分に吸っていたみやすくなってしまうそうです。

葉の部分を引っ張ると、みずみずしいたまねぎが顔を出しました。
中には直径10cmくらいある大きなたまねぎもありました。
少しの力で簡単にぬけましたが、たくさんのたまねぎをぬいていく作業はとても大変な仕事でした。

次はたまねぎの葉を、1cmくらい残して切り落としていきます。
畑に並んでいるたまねぎの葉を、ハサミでリズムよく切っていきます。

葉を切り落としたたまねぎは、少しかんそうさせて水分をぬくことで、いたみにくくなります。
給食には、6月ごろから届けてもらえるそうですよ。
大切に育てられた「みのぉったま」、おいしく食べてくださいね。


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畑訪問より(牧落地区)

2024年04月20日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月下じゅん、牧落地区にある農家さんの畑をたずねました。
住宅街の中にある畑には、葉ねぎ、たまねぎ、にんじん、じゃがいもなどが植えられていました。

〈葉ねぎ〉

こちらの農家さんは、大きな葉ねぎを育てるために時間と手間をかけておられます。
なんと、秋に種をまいて、翌年の秋ごろから収かくするという、約1年かけて大切に育てておられるのです。
種をまいた葉ねぎのなえがすくすくと育ってきたら、根元の白い部分を土でうめる、という作業を何度かくり返します。
そして5月に一度全部土からぬいてしまい、梅雨が明けてから干して「干しねぎ」を作って保存し、8月のおぼんが明けてから再び植えるのだそうです。
「えっ?ぬいたら、かれるやん?!」と思いますが、ねぎは夏の暑い間はねむった状態(「休眠(きゅうみん)状態」と言います)になり、干してもかれません。
干すことで根元の部分に養分をたくわえ、8月に再び植えた時に急激に成長するので、秋ごろからおいしくてりっぱな葉ねぎが収かくできるのだそうです。
収かくする時には、根と白い部分を少し残して切ると、その株から再び新しい芽がまたのびてきて、何度も収かくできるそうですよ。
時間と手間をかけて育てた葉ねぎを、少しでもたくさん収かくできるように、収かく方法も工夫されているのですね。

〈たまねぎ〉

たまねぎは、9月中じゅんに植えた「早生(わせ)」のたまねぎと、11月中じゅんに植えた「中晩生(ちゅうばんせい)」のたまねぎがありました。
保温のためと、雑草が生えないようにするために、黒いマルチシートで土の表面をおおって育てます。

下の写真は、種類がちがうたまねぎの写真です。
右のたまねぎの根元が少し赤いのがわかりますか?

右は、赤たまねぎです。
むらさきたまねぎ、とも呼ばれます。
左は、ふつうのたまねぎです。

〈にんじん〉
畑にすだれが並んでいます。

めくってみると・・・
にんじんの芽が出ていました!

にんじんが種から芽を出すまで、すだれのおふとんで守ってあげるのだそうです。
一列に並んだにんじんの芽ですが、もうう少し大きくなると「間引き」といって、芽と芽の間がある程度空くように、一部の芽をぬいてしまいます。
そうすることで、にんじんがのびのびと大きく育つのだそうです。

〈じゃがいも〉
こちらの黒いマルチシートの下には・・・

じゃがいもが芽を出していました!

6月ごろの収かくを目指して、これから大きく育つように手入れをされるそうです。

〈レモン〉

畑には、レモンも植えられていました。
無農薬のレモンです。
給食では、「サラダ」や「焼きりんご」、「さつまいものレモン煮(に)」などに、レモンの果じゅうを使います。
たくさんの量が必要なので、いつもはお店で売られているレモン果じゅうを使いますが、収かく期には一部の学校でこちらの農家さんのレモンを使い、給食室で果じゅうをしぼって作りました。
さわやかな香りが給食室に広がり、心が洗われたように感じましたよ。

これから、なす、とうもろこし、きゅうり、トマト、しょうが、とうがんなどの夏野菜も植える予定だそうで、土づくりなどの準備をされていました。
「野菜を作る人、給食を作る人、それぞれが愛情こめて作っているので、残さず食べてほしい」とおっしゃっていました。
これからも、農家さんと学校栄養士、調理員が、力を合わせておいしい給食を作っていきますので、楽しみにしていてくださいね!


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畑訪問より(新稲地区)

2024年04月13日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

畑には「のらぼう菜」や「アレッタ」といっためずらしい野菜や、ほうれんそう、サニーレタス、みずななどが育っていました。

〈のらぼう菜〉 

のらぼう菜は、おもに関東地方でさいばいされている、なばなと同じアブラナ科の野菜です。
埼玉県では、比企(ひき)地域の伝統野菜にされています。
なばなのように、葉や花の部分を食べます。
夏の終わりごろに種をまき、収かくするまでに5か月くらいかかるそうです。
上の写真の中央に、小さなつぼみがついています。
ちょうど収かくの時期だそうですよ。

〈アレッタ〉

アレッタは、ケールとブロッコリーをかけあわせて作られた野菜です。
ケールは青じるの原料によく使われる苦みの強い野菜ですが、アレッタは生で食べても苦みが少なく、くきの部分にはあまみもあります。
子どもたちにも食べやすい野菜として、箕面市内のほかの農家さんもさいばいされているそうです。

〈サニーレタス〉

少し茶色い葉っぱの、丸くならないタイプのサニーレタスです。
こんなかわいいハート型になっているものを見つけました!
自然っておもしろいですね。

〈???〉
さて、こちらの畑では、小さいかわいい芽が出ていました。
何の野菜か予想してみてくださいね。
緑の葉を食べる野菜です。
苦みがあるので苦手な子もいますが、野菜の中では鉄分が多く、栄養たっぷりです。

答えは「ほうれんそう」です。
秋に種をまくものと、春にまくものがあるそうです。
これは、つい先週植えたばかりの、春まきのほうれんそう。
小さな芽を出していました。

よく見ると、細長い葉っぱと丸い葉っぱがあるのがわかりますか?
同じほうれんそうなのに、なぜでしょう?
ほうれんそうは、種から最初に出る「双葉(ふたば)」(子葉(しよう)ともいいます)は細長い形をしていますが、その次から出てくる「本葉(ほんば、ほんよう)」は丸い形をしています。
ふたばだけが、細長い形をしているのです。
ところで、ほうれんそうには、葉がギザギザになっている「東洋種」と、葉が丸い「西洋種」があります。
東洋種は葉がうすくてあまみが強く、西洋種は葉に厚みがあってやわらかいのが特ちょうで、こちらの農家さんが育てておられるほうれんそうは、葉が丸くてやわらかい西洋種のほうれんそうです。

〈みずな〉

今年は2月に急に暖かい日が続いたと思えば、3月は真冬にもどったような寒さになりましたね。
畑の野菜たちもびっくりしたことでしょう。
写真のみずなも、2月にとても暖かい日が続いたため、予想以上に早く花がさいてしまい、残念ながら出荷できなかったそうです。

お天気の予想がつかず苦労することも多いのでは、とお聞きすると、「できるだけ農薬を使わずに育てようと思っているので、雑草とりなど大変ですが、野菜を育てるのが好きなので、いろいろ工夫して楽しみながらやっています」と笑顔で話してくださいました。
おいしい箕面産野菜を給食に入れてくださるのが、楽しみですね!


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畑訪問より(新稲地区)

2024年02月03日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
1月中じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

畑には、収かくを待つばかりのだいこんやかぶ、ねぎ、はくさい、キャベツが並んでいて、そのすぐそばに、春の収かくに向けていろいろな種類の作物が育っていました。
その中から、いくつか野菜をしょうかいします!

〈だいこん〉
青々とした葉っぱがとても元気なだいこんは、10月に種を植えたものです。
約1㎏の大きさのだいこんが80本くらい収かくできるそうで、1月の給食にも入れていただいています。
だいこんというと、畑では土の表面を境に、地上には葉っぱが出ていて、地中に白い根があると思っていませんか?
実はだいこんやかぶは、育ってくると白い根の部分がニョキニョキと地上に出てくるそうです。
写真のだいこんは、20cmくらい根の部分が顔を出していましたよ!
実際に畑に行くと、新しい発見がありますね。

さて、そのおとなりには・・・


(大きさがわかるように、ボールペンを横に置いてみました)

ドッジボールよりも大きいかも!
絵本に出てくる「大きなかぶ」?
いいえ、かぶではありません。
大きくて丸い形をした「聖護院(しょうごいん)だいこん」というだいこんです。
聖護院(しょうごいん)だいこんは、京都府で明治以前からさいばいされている「京の伝統野菜」(「京野菜」とも言います)のひとつとして有名で、ふつうのだいこんに比べ、やわらかくてあまいのが特ちょうです。
ぶり大根やおでんに入れるとおいしい、と教えていただきました。

〈「みずな」と「みぶな」〉
ツンツンとがった葉っぱの「みずな」。
これも京都生まれの京の伝統野菜のひとつで、関東では「京菜」とも呼ばれます。
今では全国で食べられていますが、昔は主に関西で食べられていた野菜で、大阪の郷土料理のひとつに、くじらとみずなをいっしょに食べるなべ料理「ハリハリなべ」があります。

おや?
みずなとよく似ているけれど、葉っぱがとがっていないものがありますね。

これは「みぶな」といいます。
「みぶな」も「みずな」の品種のひとつです。
京都の壬生(みぶ)という地区で生まれた野菜なので「壬生菜(みぶな)」と名付けられました。
もちろん、みずなと同じくみぶなも京の伝統野菜のひとつです。
みずなと同じように食べられますが、少しピリッとしたからみや苦みがあるので、つけ物にすることも多いようです。

〈はくさい〉
畑では、こんな風に育っています!

たくさんの外葉に守られて、中心に葉っぱが重なった丸い部分(「結球(けっきゅう)」と言います)ができます。
お店で売っているのは、この葉っぱの内側にかくれた、白くてやわらかい結球の部分なんですね。

〈キャベツ〉

はくさいと同じように、かたい緑の外葉の中に、丸く育っているキャベツ!
あともう少し大きくなったら収かくするそうです。

さて、次は春の収かくに向けて育てている野菜です。

〈???〉
これはなんでしょう?
わらを立てたものが、ずらっとならんでいるのですが・・・。

わらのおうちの中をのぞいてみると、えんどう豆がかわいい芽を出していました。

芽を出したばかりのえんどう豆が、寒さでかれてしまわないように、わらでかこってあげるのだそうです。
えんどう豆の周りの茶色いものは、お米をだっ穀した後の「もみがら」です。
土の表面がこおってしまわないようにと、もみがらをかぶせてあります。
米を収かくした後のわらやもみがらが、次の作物を育てるために利用されているのですね。

〈たまねぎ〉

9月に種を植えて、あるていど成長したなえを、畑のうねにしいた「マルチ」という黒いシートにあけた穴に一つ一つ植えかえたところです。
これから寒い冬をたえぬき、春になったらぐんぐん大きくなって、5月ごろに収かく予定だそうです。

「夏の暑いときや寒いとき、水やりや害虫対策など大変なことは多いですが、おいしい野菜を作るためにがんばっているので、好ききらいせずなんでもおいしく食べてくれたらうれしいです。」と話してくださいました。


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畑訪問より(外院地区)

2024年01月20日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
12月上じゅん、外院(げいん)地区にある農家さんの畑を訪問しました。
今回訪問した農家さんは、にんじんとこまつなをさいばいしておられます。

〈にんじん〉
にんじんは、8月から9月の間に種をまき、収かくできるようになるのが11月ごろから冬の間です。
今年の夏はとても暑かったですね。
気温が高すぎたり、大雨が降ったりしたので、8月に植えた種がダメになってしまい、9月にもう1度植えなおしたそうです。
にんじんが育つためには土の中の酸素がたくさん必要です。
もちろん水も必要なのですが、土の中の水が多すぎると酸素が不足してしまい、上手く育ちません。
こちらの農家さんは、余分な水が土の中にたまらないように、畑のうねの横に水路を作るなど、水はけの良いかん境になるよう工夫して、立派なおいしいにんじんを作っておられます。

〈こまつな〉
こちらの農家さんは、屋外の畑と、ビニールハウスでこまつなをさいばいしておられます。
1年中箕面市の学校給食に提供できるように、少しずつ時期をずらして育ててくださっています。
なんと今年度、令和5年4月から12月までの間に箕面市の給食で使ったこまつなは、ほぼこちらの農家さんが育ててくださったこまつなです!
令和6年1月以降も給食に入れてくださる予定で、1年間給食で使用するこまつなのほとんどが、こちらの農家さんの育てたものになりそうです。
すごいですね!

ビニールハウスの中では、こまつなが小さな葉を出していました。
1つのビニールハウスで、600~700kgのこまつなを収かくされるそうです。

ビニールハウスで育ったこまつなは、屋外の畑で育ったものと比べて大きさが倍くらいになり、葉もやわらかく、まっすぐ上に向かってのびて育つのが特ちょうだそうです。
屋外では、太陽の光を十分に浴びようとして横に広がる様に育ち、葉は厚くてかたいそうです。
かん境のちがいで育ちかたが変わってくるのは面白いですね。

(ビニールハウスのこまつな)

(屋外の畑のこまつな)

下の写真は、ビニールハウスの中で水をまいている様子です。
地面に置いてあるホースから水が勢いよく出ているのがわかりますか?

にんじんと同じく、今年の厳しい暑さにこまつなも苦しめられたそうで、ビニールハウスの中の温度が日中は50℃まであがり、収かくしているうちに、しおれてシナシナになっていることもあったそうです。

「このお仕事のどんなところがおもしろいですか?」とたずねると、「土づくりや植えかたなど色々試しながら工夫をした事が、育った野菜で結果としてすぐにわかる所や、同じ野菜でも気候や天気によって育ちかたが変わってくるので、毎回育てかたを変えて行かないと上手く育っていかない所がおもしろいです」とおっしゃっていました。
日々研究や工夫を重ねて育てられた野菜を、給食でいただけるのは、ありがたいですね。


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畑訪問より(新稲地区)

2023年11月11日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
10月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんを訪問しました。

今回訪問した農家さんは、他のお仕事もしながら農業もしている兼業(けんぎょう)農家さんです。
農業が好きで、たくさんの種類の野菜を全て無農薬で育てています。
畑には鹿がよく来るそうで、鹿の角が落ちていたこともあったとか!
(農家さんが手に持っているのが鹿の角です)

そのため、鹿に畑をあらされないように、長さ2mの竹とあみを使って、しん入を防ぐさくを手作りしておられました。

今年はとても暑い夏でしたね。
日中は気温35度をこえる日が多く、畑では暑さ対策をしていても、種がとけてしまったり、芽が出なかったりしたそうです。
雨も少ししか降らなかったので、水の確保も大変!
毎日トラックに水を積んで畑まで運び、タンクにためておられたそうです。

こちらの農家さんは、野菜の中でも特にじゃがいものさいばいに力を入れておられます。
今はレッドムーン、デストロイヤー、デジマなどの秋じゃが(夏に植え付けをするじゃがいも)を植えていました。
下の写真の小さないもが「種いも」といって、畑に植えるためのじゃがいもです。
左がレッドムーンの種いも。
皮が少し赤いのがわかりますか?

ちょうど、植えたいもが芽を出していました。

学校給食には、だいこん、じゃがいも、にんじんなどを入れていただいています。
その他にもいろいろなめずらしい野菜を植えておられました。
これは秋植えのスナップえんどう。
えんどうは、ふつう春にとれるのですが、「秋にもさいばいできないか」とチャレンジされているそうです。

その他、こどもピーマン、くきブロッコリー、チョコレートジョロキアなど、少し変わった野菜も植えられていました。
「チョコレートジョロキア」、知ってますか?
「世界一からいとうがらし」といわれる「ハバネロ」よりもさらにからい!と言われるとうがらしです。
収かく後は、カレー屋さんで使ってもらうそうです。
(残念⁈ながら給食には出ません)

「野菜ぎらいの子どもたちが多いので、少しでもおいしい野菜を届けたいです!」とお話してくださいました。


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畑訪問より(新稲地区)

2023年10月28日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
9月下じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

畑には、青々とした葉をしげらせたさといもやさつまいも、まだまだ収かく中のオクラ、なす、そしてこれから育つ玉ねぎやブロッコリー、ねぎ、じゃがいもなど、いろいろな作物が植えられていました。

〈さといも〉
トトロやコロボックルが出てきそうなくらい、大きな葉っぱのさといも!
この株をほり起こすと、親いもの周りに子いもがたくさんついているんですって!

下の写真は、以前彩都(さいと)地区の畑をたずねた時に、特別にほり出してくださったさといもの写真です。
今回はさといもの姿を見ることはできませんでしたが、今回たずねた農家さんの畑でも、下の写真のようにたくさんの子いもが育っていますよ!
(さといもの種類によって、子いもの付きかたなどがちがうかもしれませんので、あくま
 でも「こんな感じで育っている」という参考です。
 彩都地区の農家さんの畑の様子は、2022年12月3日のブログをごらんください。)

月の満ち欠けを元に日付を決めていた旧暦(きゅうれき)の8月15日の夜に見える月を「中秋の名月」と言い、毎年日が変わりますが今年は9月29日でした。
「十五夜」とも呼ばれるこの時期にさといもが収かくされるので、中秋の名月は「いも名月」とも呼ばれます。
9月29日の給食には「さといものうま煮(に)」が出ましたよ。
(当日の給食の様子は、2023年9月29日のブログをごらんください。)

〈さつまいも〉
間もなく収かくをむかえるさつまいもが、すくすくと育っていました。
さつまいもは、つるを苗(なえ)として植えつけます。
4月に100本のなえを植え、順調につるがのびて育った7月ごろ、一部のつるを切って、それをなえとしてさらに植えて増やしたそうです。
後から植えたなえも、同じように大きく育っていました。
例年は9月上じゅんには収かく出来るそうですが、今年は成長がおそく、収かくまであともう少しかかるそうです。

〈???〉
これはなんでしょう?
人の身長の倍ほど高く、のびています!

よーく先のほうを見ると・・・?

そう、答えは、オクラです!
先のほうにオクラが実っていますね。
のびたくきがでこぼこしているのは、花がさいて、オクラが実った順に収かくした後なのです。
この1本で30個以上のオクラがとれたそうです。
ぐんぐん大きくなって、きゃ立に登らないと収かくできません!
オクラがこんなに大きく、高く育つって、知っていましたか?

〈秋なす〉
「秋なす」という種類のなすがあるのだと思っていましたが、いいえ、ちがいます。
夏にもたくさん実をつけたなすですが、夏の終わりごろに、一度くきを短く切ってしまいます。
そうすると、なすは元気を取りもどし、また花をさかせて実をつけるのだとか。
そうやって秋に収かくできるなすが「秋なす」なのだそうです。

〈これから大きく育つ野菜たち〉
秋冬にむけて、いろいろな野菜のなえが植えられていました。
今年の夏のあまりの暑さに、種が芽を出さなかったり、なえがかれたりして、とても大変だったそうです。
かわいい野菜のなえたち、元気に育ってほしいですね。

(にんじん)

(ブロッコリー)

(たまねぎ)


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畑訪問より(新稲地区)たまねぎ「みのぉったま」収かく!

2023年06月10日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
5月半ば、新稲(にいな)地区にある箕面市農業公社の畑を訪問しました。
3月上じゅんに、同じ新稲(にいな)地区の別の畑で「極早生(ごくわせ)」のたまねぎが植わっているのを見ましたが、今回は一番収かくの時期がおそい「晩生(おくて)」のたまねぎを、農業公社の職員といっしょに収かくしました!
(3月上じゅんの畑訪問の様子は2023年3月11日のブログをごらんください。)

「みのぉったま」は、農業公社が箕面市内で育てたたまねぎの愛しょう(ニックネーム)です。

給食では、4月から箕面産のたまねぎをたくさん使っています。
この日に収かくした「みのぉったま」も、給食で使いますよ。

さあ、収かくです。
たまねぎは、緑の葉の付け根の部分が自然にたおれるころが、収かくの目安だそうです。
たまねぎの収かくは、お天気のよいうちに!
雨で土がしめってしまうと、たまねぎがいたみやすくなってしまうのです。

大きく育ったたまねぎを、どんどんぬいていきます!

次は、たまねぎの葉を切り落とします。
畑に並んでいるたまねぎを、そのままハサミでリズミカルに、チョキン!チョキン!
(量が多いので、だんだん手が痛くなってきました・・・)

たまねぎについている土を、1個ずつていねいに取り除いて・・・

きれいになったたまねぎを、大きさをそろえてコンテナに入れていきます。

クイズです!
このたまねぎをよく見てください。
お店で売っているたまねぎと、どこがちがうかな?

   〈収かくしたたまねぎ〉      〈お店で売っているたまねぎ〉

私たちが食べている、たまねぎのまるくふくらんだ部分は、実は葉っぱです。
たまねぎは、実はほうれんそうやこまつなと同じく、葉を食べる野菜なんです。
下のほうに、ちょろちょろと、細くて長い根がついていますね。
お店に出す時は、この根の部分を切り落とします。
この「根をそろえて切り落とす」作業が意外に大変で、労力がかかります。
このことを学校の調理員さんに相談すると「へたの部分(根のついているところ)は調理する時に必ず切り落とすから、根はついたままでいいよ」との返事。
野菜を育てるかた、調理をするかた、両方の大変さを知って助け合えるのも、地産地消のよいところですね。

みんなで協力して、作業は夕方に終わりました!

ビニールハウスの中では、次に植えるたまねぎのなえが出番を待っていました。
これは、冬にたまねぎを収かくできるように、夏の終わりごろに植えるためのなえです。
少し育ったところでぬいて、そのまま植える時期がくるまで置いておくそうです。
近づいてみると、根元に小さなたまねぎの赤ちゃんがいるのがわかりますか?

〈じゃがいも〉
たまねぎ畑のとなりに広がるのは、じゃがいも畑。
いくつかほり出してみて、どれくらい大きく育っているのか確認する「試しぼり」をさせてもらいました!
土の中にはおいしそうな新じゃがいも!!
6月の給食でおいしくいただきます。



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畑訪問より(新稲地区)

2023年03月11日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月上じゅん、新稲(にいな)地区にある箕面市農業公社の畑を訪問しました。

〈たまねぎ「みのぉったま」〉

畑にはたくさんのたまねぎが植えられていました!
たまねぎは、育てる時期や期間によって、品種が「極早生(ごくわせ)・早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)」に分けられます。
新稲の畑に植えられていたのは、一番早い時期に収かくできる「極早生」のたまねぎで、11月になえを植えて、3月末~4月には収かくできるそうです。
なんと全部で3万株ほどあり、順調に育てば4月の箕面市の小中学校全校で使用する全てのたまねぎをまかなえるそうです。

農業公社が箕面市内で育てたまねぎには「みのぉったま」という愛しょう(ニックネーム)があります。

市内の他の地域の農業公社の畑には、晩生のたまねぎが植えられており、6月ごろまで箕面産の「みのぉったま」が給食で食べられそうです。
楽しみですね。

〈チンゲンサイ〉
たまねぎ畑のわきのビニールハウスには、約1000株のチンゲンサイのなえが植えられていました。

種からなえを育てて、3日前にビニールハウス内に植えかえたばかりだそうで、まだ5㎝にも満たないかわいい小さななえがならんでいました。

この小さいなえが、全部で1000株!
ビニールハウスの中はとても温かく、1カ月半ほどで約100㎏のチンゲンサイが出荷できるそうです。

箕面市内には、農業をするかたが高れいになったり、後つぎのかたがいなくて、「耕作したくてもできない農地」があります。
農業公社のみなさんは「耕作したくてもできない農地」を借り受けて、そこで野菜を育てて学校給食へ納入し、「地産地消」につなげています。
「貴重な農地」を良好な状態で守ることで、箕面の緑を守る役割もしてくださっているのですね。


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畑訪問より(新稲地区)

2022年12月23日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
12月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

かぶ、だいこん、ブロッコリー、はくさい、キャベツなどの冬野菜が、たくさん育っていました。

〈かぶ〉
真っ白なかぶが、土の中から顔を出していました。
かぶは、畑の土に直接種をまきます。
1カ所に、種を2から3つぶずつまとめてまき、芽が出ると通常は「間引き(まびき)」をします。
間引きとは、たくさんの芽がぎゅうぎゅうにくっついて育つと、根がからみあったり、栄養が十分に行き届かなくなるため、となりあった芽をいくつかぬいて、ひとつひとつが大きく育つように場所を作ることです。
でも、こちらの農家さんは、今回は間引きせずに出てきた芽を全部そのまま育ててみたそうです。
すると、写真のようにぎゅうぎゅうにとなりあったまま、おたがいに競争してそれぞれしっかり大きく育ったそうですよ!    

〈だいこん〉
9月ごろに種をまいただいこんが、写真のように育っていました。
だいこんも、かぶと同じように土に直接種をまいて育てます。
雨がふるとぐんぐん大きくなるそうで、土の中からニョキニョキと、だいこんの白い部分が顔を出しています。
12月の中じゅん、もっと太く大きく育っただいこんを、給食に出してくださいました。

〈キャベツ・ブロッコリー〉
下の写真の手前がキャベツ、向こう側がブロッコリーです。
どちらもすくすくと育っていました。

ブロッコリーの赤ちゃんが育っているのがわかりますか?
これがもっと大きく育つと、みなさんがお店でよく見るブロッコリーになります。

〈はくさい〉
9月の終わりごろに植えたはくさいが、大きく育っていました。
このはくさいは、冬の寒さに強い「晩輝(ばんき)」という品種で、まだまだ成長しています。
葉がかたく、だきしめてみるとガサガサとして、葉っぱと葉っぱの間にすきまがあるのがわかります。
これから、真ん中のしんに近い部分から新しい葉がどんどん育ち、内側の葉っぱが外側の葉っぱをおしながら大きくしっかりと育っていくそうです。

そのとなりのうねでは、別のはくさいが収かくの時期をむかえていました。
外からさわってみて、葉っぱと葉っぱの間のすきまがなくなり、ぎゅっとしまっていたら収かくの時期です。
内側から葉っぱがたくさん育って、しっかりとつまっています。

外側の広がっている葉をむいて、内側を収かくします。
中の葉っぱは外側の葉っぱに守られて、日焼けしていないので白くやわらかいです。
はくさいは「白菜」と書きますが、この名前はここからきているようです。

この農家さんは、同じ農地を2年続けて畑にするのではなく、例えば今年野菜を育てた畑は、翌年田んぼにして米を育て、また次の年には畑にして野菜を育てるそうです。
同じ農地を、毎年畑にしたり田んぼにしたりするのは大変そうですよね。
「なぜそんなことをするのですか?」「めんどうではないですか?」とお聞きすると、「連作障害(れんさくしょうがい)を防ぐためです」と教えてくださいました。

毎年同じ場所で、同じ作物をさいばいすることを「連作」と言います。
「連作障害」とは、ナス科やウリ科、アブラナ科など同じ仲間の作物を、同じ場所で何年も続けてさいばいすることで、生育が悪くなったり、かれてしまったりすることです。
かぶ、だいこん、はくさい、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーはすべて同じ「アブラナ科」の野菜です。
冬においしいアブラナ科の野菜ですが、毎年同じ場所で育てると、土の中の栄養成分がかたよって育たなくなったり、土を元気にしてくれるび生物が減って病害虫が発生しやすくなったりするそうです。
そのため、畑でアブラナ科の野菜を育てた翌年は、田んぼにして「イネ科」の植物であるお米を作り、土地の栄養成分がかたよらないようにしているのだそうです。

畑でとれた野菜は、12月から1月の給食に出荷してくださいます。
「とてもおいしいので、みなさん食べてくださいね」とおっしゃっていました。


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