箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(止々呂美地区)

2024年08月24日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
7月下じゅん、止々呂美(とどろみ)地区にある農家さんの畑を訪問しました。
こちらの農家さんは、だいこんやはくさい、さつまいもなどの野菜と、ゆず、ぶどう、キウイなどの果物、しいたけ、くりなど、たくさんの農産物をさいばいされておられる専業農家さんです。
子どもたちに農作業の楽しさと、自分たちが食べている食べ物の大切さを感じてもらおうと、いもほりや、くり拾いなどの体験ができる農園も運営されています。
なんと、市内でただひとつ、現役で使われている炭焼きがまもあります。

〈しいたけ〉
しいたけのさいばい方法には、クヌギなどの原木(げんぼく)で育てる「原木(げんぼく)さいばい」と、おがくずに米ぬかや水などを混ぜてかためたブロックで育てる「菌床(きんしょう)さいばい」があります。
空調設備の整った建物の中で育てて、1年中何度も、安定的にしいたけを収かくできる菌床(きんしょう)さいばいに比べ、通常1年くらいかけて自然の中で育てる原木さいばいは、気温やしつ度によって大きさや収かく量が変わります。
こちらの農家さんは、原木さいばいでしいたけを育てておられます。
しいたけハウスの中には、秋に向けてクヌギの原木が準備されていました。

しいたけを育てるために、毎年2000本のクヌギの原木を使っているそうです。
しいたけハウスの外にも、かり出したたくさんのクヌギの木が並んでいました。
これから、この原木にしいたけのきんを植えつけます。

これがクヌギの木です。

下の部分は太いのに、上のほうは急に細い枝になっていますね。
しいたけの原木や炭にするための枝を、ここで切っているからです。
切ったところから新しい芽が出て、また大きな枝に育っていくのだそうです。

細い枝になっているのは、人の身長よりも少し高い位置です。
そんなに高いところで切るのは、鹿に新芽を食べられないようにするためだそうです。
こうやって、山のめぐみを大切に守りながら、その一部を使わせてもらうのですね。

〈菊炭(きくずみ)〉
止々呂美(とどろみ)と言えば、箕面市の特産品でもある実生ゆずが有名ですが、実は炭の生産地でもあります。
止々呂美(とどろみ)地区で生産される炭は、断面がきくの花のような美しい模様になっていることから「菊炭(きくずみ)」と呼ばれ、お茶の席などで使われる高級炭として重用されていました。
昔は北摂(ほくせつ)地域の各地で生産されて池田市に集められていたことから、「池田炭」とも呼ばれています。

かつては盛んに行われていた炭焼きですが、現在は市内でこの農家さんだけが、現役で炭焼きを行っておられます。
地域に残る貴重な伝統を、子どもたちに実際に体験して学んで欲しいという想いで、毎年この炭焼きがまで、とどろみの森学園の子どもたちといっしょに菊炭(きくずみ)作りを行っているそうです。

〈くり〉
止々呂美(とどろみ)のもうひとつの特産品であるくりの木が、山に植えられていました。
見上げると、緑色のくりのイガが見えました。
今の時期の緑色のイガはまだやわらかいですが、秋になり、イガの中のくりが育ってくるころになると、中のくりを守るため、ツンツンととがって茶色く固くなります。

〈さつまいも畑とぶどうのビニールハウス〉

畑では、「紅はるか」という種類のさつまいもの葉が青々としげっていました。
秋にはいもほり体験にたくさんのかたが来るそうですが、一部、給食にも納品してくださっています。
さつまいも畑の向こう側に見えるのは、ぶどうのビニールハウス。
ここ数年、ぶどうのさいばいにもチャレンジされているそうです。

(キウイも大きく育っていました)

他の畑では、ちょうどとうもろこしの収かくが終わり、たい肥を加えて土づくりをしておられました。
8月に、はくさいの種をまく予定だそうです。
冬には大きく育ったはくさいと、くりと同じく山で育ったゆずを、給食に納品していただく予定です。
昨年の冬には、とても大きくてやわらかくておいしいはくさいを、給食に納品していただきました。
こちらの農家さんのはくさいは、毎年秋に開さいされる箕面市農業祭の農産物品評会で、賞をもらったこともあるそうですよ!

「おいしい野菜を作るコツはありますか?」とたずねると、「気合です!」とのこと。
このひとことに、土づくりやさいばい方法など、いろんな工夫を重ね、大切に世話をして作物を育てておられる毎日が「ぎゅっ!」とつまっていると感じました。
「今年も、農業祭に出品できるような、大きくておいしいはくさいを作って、学校にも届けたいと思っています。一所けん命気持ちをこめて作っているので、味わって食べてください。」とメッセージがありました。

訪問したのは午前中でしたが、数十分お話を聞いただけで、あせがふき出てきました。
実際に畑にうかがうと、夏の暑さの中での作業の大変さがひしひしと感じられます。
この異常なくらいに暑い中で、農作業をされておられる農家のみなさま、本当にありがとうございます。
学校に納品していただいた箕面産野菜は、大切に調理して、子どもたちみんなでおいしくいただきます!


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朝ごはんのススメ その5(オクラの梅風味ごはん)

2024年08月20日 | 食育・地産地消

1日の元気のもとは朝ごはん!
この夏休み、かんたんな朝ごはんレシピをブログでしょうかいしていますので、朝ごはんづくりにチャレンジしてみてくださいね。

朝ごはんのススメとして、その1(2024年7月25日)でごはんをたいてその2(2024年7月26日)でおにぎりをその3(2024年8月6日)でおにぎらずを作りました。
前回、その4(2024年8月14日)ではパンを使ったアレンジメニューをしょうかいしましたね。
今回は、食欲がない朝でもあっさり食べやすい、ごはんのおともをしょうかいします。
夏がしゅんのオクラは、ビタミンを豊富にふくんでいます。
オクラを包丁などで切ると、ネバネバしたとうめいな糸をひきますね。
このネバネバは食物せんいの仲間で、つかれた胃のねんまくを守ったり、おなかの調子をととのえる効果があります。
また、梅干しも食欲がない時におすすめの食材です。
すっぱい酸味がつかれを取ったり、食欲を増してくれる上に、オクラのネバネバと同じくおなかの調子を整える効果もあります。
そんなオクラと梅干しを使って、簡単に、元気の出る朝ごはんを作りましょう!

【オクラの梅風味ごはん】

〈材料〉1人分
オクラ・・・・・・・2本
大きい梅干し・・・・1/2個~1個(お好みで)
かつお節・・・・・・小さいふくろの半分くらい(適量、お好みで)
しょうゆ・・・・・・少々
※小さい梅干しの場合は1個から2個くらい、お好みで使ってください。
 カリカリの梅でもおいしく作れます。

〈作り方〉
1 オクラは、塩をまぶして表面のうぶ毛を取り除くように、よくもみ洗いする。
  さっと水で洗い流す。

2 小さいなべに、水を入れて、火にかける。
  ふっとうしたら、1のオクラを入れてゆでる。

3 1分くらいゆでたら火をとめて、オクラをボウルに入れた水に入れて、手でさわって
  も熱くなくなるまで冷ます。
 (オクラは生でも食べることができますが、さっとゆでると、やわらかく食べやすくな
  ります。
  ゆでた後、そのままザルに入れて冷ますと、冷めるまでに時間がかかるため、残って
  いる熱で色が悪くなってしまいます。
  ゆでてすぐに水に入れ、30秒から40秒くらいそのまま冷ます(これを「あら熱を取
  る」と言います)と、あざやかな緑色を保つことができます。)

4 オクラのへたを切り落として、刻む。
 (へたを切り落としたら、包丁でトントンと刻みます。
  シャキシャキした歯ごたえが好きな場合は、2mmくらいの厚みの小口切りにしても
  いいです。
  細かく刻むと、よりねばりが出てねっとりと仕上がり、ごはんとからみやすくなりま
  す。)

5 梅干しの種を取り除き、刻む。

6 オクラ、梅干し、かつお節をよく混ぜる。

7 味見してみて、味がうすいな、という場合はしょうゆを入れる。
 (梅干しの塩分や入れる量によって味が変わるので、一度味見してからしょうゆを入れ
  ましょう。)

8 温かいごはんにのせて、できあがり!

食欲のない朝でも、あっさり食べられます。
ごはんだけでなく、そうめんやスパゲティと混ぜたり、豆ふにのせて食べてもおいしいですよ。
お好みで、いりごまを加えてもいいですね。


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朝ごはんのススメ その4(簡単チーズトースト)

2024年08月14日 | 食育・地産地消

1日の元気のもとは朝ごはん!
この夏休み、かんたんな朝ごはんレシピをブログでしょうかいしていきますので、どんどん朝ごはんづくりにチャレンジしてみてくださいね。

さて、これまでの朝ごはんのススメでは「おにぎりを作ってみよう(2024年7月26日)」「おにぎらずにチャレンジ(2024年8月6日)」と、ごはんメニューが続きました。
朝ごはんにパンを食べるご家庭も多いと思いますので、今回はパンの簡単アレンジメニューを2種類、しょうかいします。
パンに具をのせて、オーブントースターで焼くだけ!
軽く焼いた食パンにバターやジャムをぬっただけでもおいしいですが、具をのせると栄養バランスがよくなります。
簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください。
(今回は、パンやチーズなどを使っています。
 小麦や牛乳・乳製品などのアレルギーがある場合は、米粉パンを使ったり、チーズを使
 わずにマヨネーズで混ぜた具だけをのせて焼いたりしてください。)


【簡単チーズトースト】



■アレンジその1:ツナとコーンのチーズトースト

〈材料〉食パン1枚分
食パン・・・・・・・1枚
ホールコーン・・・・大さじ1(かんづめや、レトルトパックのものが便利です)
ツナかん・・・・・・小さいかんづめを1/2個
スライスチーズ・・・1枚
マヨネーズ・・・・・適量(お好みで)
※ツナかんは、水にのかんづめでも、油づけのかんづめでも、どちらでもおいしいです!

〈作り方〉
1 ホールコーンを、小さい器かボウルに入れる 。
 (かんづめやレトルトパックのホールコーンを使う場合は、そのまま使ってください。
   冷とうのホールコーンを使う場合は、茶こしや小さいざるに入れてさっと熱湯をか
  けるか、電子レンジで使える器に入れてふんわりラップをして、電子レンジで1分
  加熱してください。)  

2 ツナかんを入れる。
 (かんを開ける時は、手を切らないよう注意しましょう。
  かんからツナを取り出す時に、スプーンでぎゅっとおさえて、水分をしっかり切った
  ほうがおいしくできます。)

3 マヨネーズを適量入れて混ぜる。
 (マヨネーズが苦手な人は、入れなくてもいいですよ。)

4 パンにのせる。

5 上にスライスチーズをのせて、オーブントースターで3分から5分ほど焼く。

6 お皿にのせて、できあがり!
  チーズを上にのせて焼くと、とろけたチーズが具をまとめてくれるので、具がこぼれ
  なくて食べやすいですよ。


■アレンジその2:じゃこねぎチーズトースト

〈材料〉食パン1枚分
食パン・・・・・・・・・・・・・・1枚
しらすぼし(ちりめんじゃこ)・・・大さじ1
葉ねぎ ・・・・・・・・・・・・・・5cmていど
スライスチーズ・・・・・・・・・・1枚
バターやマーガリン・・・・・・・・適量(お好みで)
※しらすぼし(ちりめんじゃこ)は、やわらかいしっとりタイプでも、しっかりかんそう
 してパラパラになっているかためのものでも、どちらでもいいです。
 今回は、やわらかいしっとりタイプを使いました。

 葉ねぎの代わりに、しその葉(大葉)や、パセリなどでもおいしいです。

〈作り方〉
1 葉ねぎは、小口切りにする。
 (しその葉(大葉)を使う場合はせん切りに、パセリの場合はみじん切りにしてくださ
  い。)

2 お好みで、食パンにうすくバターやマーガリンをぬる。
 (好みなので、ぬらなくてもいいです。)

3 しらすぼし(ちりめんじゃこ)をのせる。

4 スライスチーズをのせて、上に葉ねぎをちらす。
 (チーズの上に葉ねぎをちらすことで、トースターで焼く時の熱で葉ねぎに火がとお
  り、くさみがぬけて食べやすくなります。)

5 オーブントースターで3分から5分ほど焼く。

6 お皿にのせて、できあがり!

2種類のチーズトーストを半分に切って、お皿にのせました。
プチトマトなどの野菜をそえると、より栄養バランスがよくなります。
牛乳をそのままでもいいですが、今回は「きなこ入りミルク」でどうぞ!


■おまけアレンジ:きなこ入りミルク

マグカップにスプーン1ぱいのきなこを入れ、牛乳を入れてよく混ぜるだけ!
きなこの風味で、砂糖を入れなくてもほんのりあまく感じますよ。
分量はお好みです。

夏休みも後半になりましたが毎日暑さが厳しくて、なかなか外で遊ぶのは難しいですね。
すずしい部屋で過ごす時間が増えて、夜ふかしや朝ねぼうをしていませんか?

朝ごはんは、毎日の生活リズムも作ります。
早起きして、ラジオ体操で体を少し動かして、朝ごはんを作ってしっかり食べて、体を目覚めさせましょう!


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朝ごはんのススメ その3(「おにぎらず」にチャレンジ)

2024年08月06日 | 食育・地産地消

1日の元気のもとは朝ごはん!
この夏休み、かんたんな朝ごはんレシピをブログでしょうかいしていきますので、ぜひ朝ごはんづくりにチャレンジしてみてくださいね。

前回は、おにぎりを作りました。
今回は、「おにぎらず」にチャレンジしてみましょう!


【「おにぎらず」にチャレンジ】

「おにぎらず」は、にぎらないおにぎりです!
かんたんに作ることができる上に、おにぎりに比べて具をたくさん入れることができるので、食べごたえがあります。

〈準備するもの〉
・ほかほかごはん
・焼きのり(巻きずし用の大きいもの)
・中に入れる具(お好みで!)
・ラップ
・包丁(おうちの人に聞いてから使いましょう)
・まな板

1 石けんで手をきれいに洗う。
  料理をする時のキ・ホ・ンです!

2 ラップを、テーブルなどの上に広げる。

3 ラップの上に、焼きのりを角が上になるようのせ、その上からごはんを四角くなるよ
  うにのせる。


4 具を用意する。
 〈具の例1:レタス、ハム、ツナかん〉
      ※レタスは手でちぎり、さっと洗って水気をペーパータオルなどでふき取っ
       ておきます。

  レタス、ハム、ツナの順番で上にのせていく。


  お好みで味付けにマヨネーズを少し。

5 ごはんをのせる。

6 上下、左右の焼きのりをたたんで包む。


7 ラップで包み、5分ほどおいてなじませる。
  (すぐに切ると、のりとごはん、具がばらばらになって、食べづらいです。)

8 ラップの上から半分に切る。

9 できあがり!

■番外編
4の具を変えてみましょう。
 〈具の例2:かにかま、オクラ、ウインナー〉
      ※オクラは下ゆでしておきます。

  かにかまを半分、ほぐしてのせる。

  オクラ、ウインナーを並べる。

  残りのかにかまをのせる。

  5~8のとおり包んで、半分に切ると・・・

  オクラの星形がかわいい!
  ウインナーに黒ごまなどで顔を書いても、かわいく仕上がりますよ!

おにぎらずは、半分に切った断面がきれいになるように、いろどりを考えながら具をのせるのがポイントです。
白ごはんはどんなおかずとも相性がいいので、お好みの具を入れて作ってください。
夕飯の残りを入れてもおいしいですよ!


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畑訪問より(粟生間谷西地区)

2024年08月02日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
7月上じゅん、粟生間谷西(あおまだににし)地区にある農家さんの畑を訪問しました。
住宅街の中にある畑には、トマト、きゅうり、オクラ、なす、とうもろこし、にがうり、すいか、ピーマンなど、色々な種類の野菜や果物が育てられていました。

〈トマト〉

「麗夏(れいか)」という品種のトマトが200本植えられていました。
この「麗夏(れいか)」は大玉で、病気に強くてヘタが黒くなりにくい品種だそうです。
1個150gくらいある、ずっしりしたはりのあるのトマトがなっていました。

土の上には、銀色の「シルバーマルチシート」がしかれていました。
これは、黒色のマルチシートに比べて、よりアブラムシがつきにくいそうです。
マルチシートは1回使用すると処分することも多いのですが、こちらの農家さんはかんきょうなどのことも考えて、来年も同じマルチシートを使用されるということでした。

トマトは、葉が多いと虫のすみかになってしまいます。
そのため、実に虫がつかないように、不要な葉を取り除くことも大切だそうです。
「実がつくまでは葉が必要だけど、実がついた後は、上のほうの葉は残し、下の葉は取り除くといい」と教えてくださいました。

トマトは虫だけではなく、カラスなどの鳥にもねらわれています。
鳥に食べられないように、上からあみをかけてトマトを守っているそうです。
野菜を育てる上で、虫や鳥に食べられないよう一つ一つ苦労して対策されているからこそ、私たちのもとにおいしい野菜が届くのですね。

〈ピーマン〉
みなさんがよく食べるピーマンに見えますが・・・

実は手のこぶしより大きい「ジャンボピーマン」です!

〈すいか〉

みなさんがよく見かけるしましま模様の「夏武輝(かぶき)」という品種と、黒緑色でしま模様がなく、その名のとおりボールのような丸い形をした「ブラックボール2」という品種のすいかが植えられていました。

すいかは育つと、表面には太陽の光がよく当たりますが、地面にくっついているほうはかげになってしまって日が当たらないため、そのままではその部分だけ色がうすく、味もあまくなりません。
そのため、全体に太陽の光が当たるように、すいかを時々転がす作業が必要だそうです。
そうすることで、すいか全体がまるごとあまく、おいしく育つそうですよ。

〈???〉
これは何の野菜の花かわかりますか?

正解は、きゅうりです。

きゅうりはとても成長が早く、収かくした次の日には別のきゅうりが大きく育ってまた収かくしなければなりません。
収かくのタイミングがおそくなると、おいしくなくなってしまうので、夏の間は収かくに追われて大変だそうです。

こちらの農家さんは「前年の経験を次に生かしながら、農業を続けている」と話されていました。
9月の給食には、にんにくを入れていただく予定です。

おひさまの光をいっぱい浴びた夏野菜は、今がとてもおいしい季節です。
夏野菜には熱中しょうや夏バテを予防するビタミンやミネラル、食物せんいなどの栄養素がたっぷりふくまれています。
夏野菜を食べて暑い季節を元気に過ごしましょう!


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朝ごはんのススメ その2(おにぎりを作ってみよう)

2024年07月26日 | 食育・地産地消

1日の元気のもとは「朝ごはん」!
この夏休み、かんたんな朝ごはんをブログでしょうかいしていきますので、ぜひ朝ごはんづくりにチャレンジしてくださいね!

さて、前回は「自分でごはんをたいてみよう」でした。
今日はほかほかごはんでおにぎりを作りましょう!


【おにぎりを作ってみよう】

〈準備するもの〉
・ほかほかごはん
・中に入れる具(お好みで!)
・ラップ
・しゃもじ
・茶わん

1 石けんで手をきれいに洗う。
  料理をする時のキ・ホ・ン!です!

2 ラップを、テーブルなどの上に広げる。

3 茶わんに、ほかほかごはんを軽く1ぱい入れる。
  (茶わん1ぱいを「1膳(ぜん)」と言います。)

4 広げたラップに、ごはんをのせる。
 (特大おにぎりでもいいですが、手の大きさに合わせて小さめにするとにぎりやすいで
  す。)

5 お好みの具を、ごはんのまん中にのせる。
 〈具の例1:梅ぼし〉
  梅ぼしには、夏の暑い時期の塩分の補給や食欲増進、おなかの調子を整えるなど、い
  い効果がたくさんあり、おにぎりにはおすすめの具のひとつです。
  「梅はその日の難のがれ」ということわざがあるように、熱中しょうや食中毒の予防
  にも役立ちます。

 〈具の例2:塩こんぶ〉
  塩こんぶにも塩分の補給や食欲増進の効果があります。
  夏野菜のひとつ、きゅうりと和えてもおいしいですよ!
  (「きゅうりの塩こんぶ和え」の作りかたは、2023年5月27日のブログでしょうか
   いしています。)
  常温保存できるので、買い置きしておくと便利です。

 〈具の例3:おかか〉
  小さいパックに入ったかつおぶしに、少ししょうゆを加えて混ぜた「おかか」もおに
  ぎりの定番です。
  写真のようにおにぎりのまん中に入れても、ごはん全体に混ぜてからおにぎりにして
  もおいしいですよ。

6 ラップでごはんを包む。
  この時は、形が四角くてもだいじょうぶです。

7 ラップごとにぎる。

 三角のおにぎりを作るコツは、手の形です。
 下の手は平らにして、三角の「辺」になるようにします。

 上の手は、三角の「角」になるようにします。

 そして、おにぎりを回転させるようににぎると・・・

 できあがり!

 ラップをはずして、のりを巻いてもいいですね!


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朝ごはんのススメ その1(自分でごはんをたいてみよう)

2024年07月25日 | 食育・地産地消

夏休みが始まりましたね!
1日の元気のもとは「朝ごはん」!
朝ごはんは体を目覚めさせ、午前中元気に過ごすためのエネルギーになります。
熱中しょうの予防にもなりますよ。
この夏休み、かんたんな朝ごはんをブログでしょうかいしていきますので、ぜひ朝ごはんづくりにチャレンジしてくださいね!
ますは、自分でごはんがたけるかな?
「箕面市の食育3つのアクション(2020年4月21日のブログ)」でも、朝ごはんを毎日食べることをすすめていますよ!)


【自分でごはんをたいてみよう】

1 最初に確認。
  家にあるお米は「無洗米(むせんまい)」?
  それとも、ふつうのお米?
  無洗米の場合は「3 お米を洗う」の作業は必要ありません。
  「2 お米をはかる」の後、「4 お米をすいはん器のかまに入れる」に進みます。

2 お米をはかる。
  必ず、お米用のカップを使いましょう。
  お米用のカップは、1ぱい(1カップ)180mlです。
  これを「1合(ごう)」と言います。
  お米用のカップで2はい(2カップ)なら「2合」です。
  (料理によく使う「計量カップ」は、1ぱい(1カップ)200mlです。
   まちがえないようにしてね。)

  お米用のカップで、お米をはかります。
  ポイントは「すりきり」。
  カップに入れたお米が山盛りにならないように、ゆびで表面をならします。

3 お米を洗う。
  (無洗米の場合は、ここをとばして4に進んでください。)
  お米をさっと洗って、ついている「ぬか」を取り除きます。
  ざるとボウルを重ねて、ざるにお米を入れて洗います。

  こうすると、洗った時にお米がこぼれません。
  こんな感じで、上から水を入れてさっと洗ってから、ざるを持ち上げて水を捨てま
  す。
  これを3回くらいくりかえして、お米を洗います。

4 お米をすいはん器のかまに入れる。

5 水を入れる。
  お米が1合なら、すいはん器の「1」のめもりまで水を入れます。
  お米が2合なら、写真のように「2」のめもりまで水を入れます。

6 すいはん器の「炊飯(すいはん)」のスイッチをオン!

※朝からごはんをたくのは大変!という場合は「予約」ボタンを使うと便利です。
 夜のうちに5まですませて、6で「炊飯(すいはん)」スイッチをおさずに、たきあが
 る時間を合わせて「予約」ボタンをおします。
 朝、ほかほかごはんがたけますよ!

明日は、ほかほかごはんでおにぎりを作りましょう!


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畑訪問より(坊島地区)

2024年06月15日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
5月下じゅん、坊島(ぼうのしま)地区にある箕面市農業公社の畑を訪問しました。
畑にはたくさんのたまねぎが育てられていて、収かく体験もしました。

箕面市農業公社が、箕面市内で育てたたまねぎの愛しょう(ニックネーム)は「みのぉったま」です。

給食では、この「みのぉったま」をたくさん使っています。

今回収かくするたまねぎ「みのぉったま」は、12月になえを植えたそうです。
保温するためマルチシートという黒いビニールシートを土の表面にかけて、育つ時にとなりのたまねぎとぶつからないよう12cm間かくになえを植えていきます。
植えたなえの近くに雑草が生えてくるため、栄養を取られないように雑草をぬくのが大変だったそうです。

さて、収かくです!
畑に行くとたまねぎの葉がすべてたおれていました。
これは、収かくができる合図だそうです。
葉がたおれたら、できるだけ雨が降る前に収かくします。
雨で土がしめってしまうと、たまねぎが水分を余分に吸っていたみやすくなってしまうそうです。

葉の部分を引っ張ると、みずみずしいたまねぎが顔を出しました。
中には直径10cmくらいある大きなたまねぎもありました。
少しの力で簡単にぬけましたが、たくさんのたまねぎをぬいていく作業はとても大変な仕事でした。

次はたまねぎの葉を、1cmくらい残して切り落としていきます。
畑に並んでいるたまねぎの葉を、ハサミでリズムよく切っていきます。

葉を切り落としたたまねぎは、少しかんそうさせて水分をぬくことで、いたみにくくなります。
給食には、6月ごろから届けてもらえるそうですよ。
大切に育てられた「みのぉったま」、おいしく食べてくださいね。


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畑訪問より(牧落地区)

2024年04月20日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月下じゅん、牧落地区にある農家さんの畑をたずねました。
住宅街の中にある畑には、葉ねぎ、たまねぎ、にんじん、じゃがいもなどが植えられていました。

〈葉ねぎ〉

こちらの農家さんは、大きな葉ねぎを育てるために時間と手間をかけておられます。
なんと、秋に種をまいて、翌年の秋ごろから収かくするという、約1年かけて大切に育てておられるのです。
種をまいた葉ねぎのなえがすくすくと育ってきたら、根元の白い部分を土でうめる、という作業を何度かくり返します。
そして5月に一度全部土からぬいてしまい、梅雨が明けてから干して「干しねぎ」を作って保存し、8月のおぼんが明けてから再び植えるのだそうです。
「えっ?ぬいたら、かれるやん?!」と思いますが、ねぎは夏の暑い間はねむった状態(「休眠(きゅうみん)状態」と言います)になり、干してもかれません。
干すことで根元の部分に養分をたくわえ、8月に再び植えた時に急激に成長するので、秋ごろからおいしくてりっぱな葉ねぎが収かくできるのだそうです。
収かくする時には、根と白い部分を少し残して切ると、その株から再び新しい芽がまたのびてきて、何度も収かくできるそうですよ。
時間と手間をかけて育てた葉ねぎを、少しでもたくさん収かくできるように、収かく方法も工夫されているのですね。

〈たまねぎ〉

たまねぎは、9月中じゅんに植えた「早生(わせ)」のたまねぎと、11月中じゅんに植えた「中晩生(ちゅうばんせい)」のたまねぎがありました。
保温のためと、雑草が生えないようにするために、黒いマルチシートで土の表面をおおって育てます。

下の写真は、種類がちがうたまねぎの写真です。
右のたまねぎの根元が少し赤いのがわかりますか?

右は、赤たまねぎです。
むらさきたまねぎ、とも呼ばれます。
左は、ふつうのたまねぎです。

〈にんじん〉
畑にすだれが並んでいます。

めくってみると・・・
にんじんの芽が出ていました!

にんじんが種から芽を出すまで、すだれのおふとんで守ってあげるのだそうです。
一列に並んだにんじんの芽ですが、もうう少し大きくなると「間引き」といって、芽と芽の間がある程度空くように、一部の芽をぬいてしまいます。
そうすることで、にんじんがのびのびと大きく育つのだそうです。

〈じゃがいも〉
こちらの黒いマルチシートの下には・・・

じゃがいもが芽を出していました!

6月ごろの収かくを目指して、これから大きく育つように手入れをされるそうです。

〈レモン〉

畑には、レモンも植えられていました。
無農薬のレモンです。
給食では、「サラダ」や「焼きりんご」、「さつまいものレモン煮(に)」などに、レモンの果じゅうを使います。
たくさんの量が必要なので、いつもはお店で売られているレモン果じゅうを使いますが、収かく期には一部の学校でこちらの農家さんのレモンを使い、給食室で果じゅうをしぼって作りました。
さわやかな香りが給食室に広がり、心が洗われたように感じましたよ。

これから、なす、とうもろこし、きゅうり、トマト、しょうが、とうがんなどの夏野菜も植える予定だそうで、土づくりなどの準備をされていました。
「野菜を作る人、給食を作る人、それぞれが愛情こめて作っているので、残さず食べてほしい」とおっしゃっていました。
これからも、農家さんと学校栄養士、調理員が、力を合わせておいしい給食を作っていきますので、楽しみにしていてくださいね!


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畑訪問より(新稲地区)

2024年04月13日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月上じゅん、新稲(にいな)地区にある農家さんの畑を訪問しました。

畑には「のらぼう菜」や「アレッタ」といっためずらしい野菜や、ほうれんそう、サニーレタス、みずななどが育っていました。

〈のらぼう菜〉 

のらぼう菜は、おもに関東地方でさいばいされている、なばなと同じアブラナ科の野菜です。
埼玉県では、比企(ひき)地域の伝統野菜にされています。
なばなのように、葉や花の部分を食べます。
夏の終わりごろに種をまき、収かくするまでに5か月くらいかかるそうです。
上の写真の中央に、小さなつぼみがついています。
ちょうど収かくの時期だそうですよ。

〈アレッタ〉

アレッタは、ケールとブロッコリーをかけあわせて作られた野菜です。
ケールは青じるの原料によく使われる苦みの強い野菜ですが、アレッタは生で食べても苦みが少なく、くきの部分にはあまみもあります。
子どもたちにも食べやすい野菜として、箕面市内のほかの農家さんもさいばいされているそうです。

〈サニーレタス〉

少し茶色い葉っぱの、丸くならないタイプのサニーレタスです。
こんなかわいいハート型になっているものを見つけました!
自然っておもしろいですね。

〈???〉
さて、こちらの畑では、小さいかわいい芽が出ていました。
何の野菜か予想してみてくださいね。
緑の葉を食べる野菜です。
苦みがあるので苦手な子もいますが、野菜の中では鉄分が多く、栄養たっぷりです。

答えは「ほうれんそう」です。
秋に種をまくものと、春にまくものがあるそうです。
これは、つい先週植えたばかりの、春まきのほうれんそう。
小さな芽を出していました。

よく見ると、細長い葉っぱと丸い葉っぱがあるのがわかりますか?
同じほうれんそうなのに、なぜでしょう?
ほうれんそうは、種から最初に出る「双葉(ふたば)」(子葉(しよう)ともいいます)は細長い形をしていますが、その次から出てくる「本葉(ほんば、ほんよう)」は丸い形をしています。
ふたばだけが、細長い形をしているのです。
ところで、ほうれんそうには、葉がギザギザになっている「東洋種」と、葉が丸い「西洋種」があります。
東洋種は葉がうすくてあまみが強く、西洋種は葉に厚みがあってやわらかいのが特ちょうで、こちらの農家さんが育てておられるほうれんそうは、葉が丸くてやわらかい西洋種のほうれんそうです。

〈みずな〉

今年は2月に急に暖かい日が続いたと思えば、3月は真冬にもどったような寒さになりましたね。
畑の野菜たちもびっくりしたことでしょう。
写真のみずなも、2月にとても暖かい日が続いたため、予想以上に早く花がさいてしまい、残念ながら出荷できなかったそうです。

お天気の予想がつかず苦労することも多いのでは、とお聞きすると、「できるだけ農薬を使わずに育てようと思っているので、雑草とりなど大変ですが、野菜を育てるのが好きなので、いろいろ工夫して楽しみながらやっています」と笑顔で話してくださいました。
おいしい箕面産野菜を給食に入れてくださるのが、楽しみですね!


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