「ムサカ」は、ギリシャやトルコなど東地中海沿岸地域の伝統的な料理です。
アラビア語で「冷やしたもの」という意味の言葉が語源とされ、ギリシャやトルコでは温かい状態で提供されることが多いのですが、国や地域によっては冷やして提供されることもあるそうです。
「ムサカ」は日本のおでんやおせち料理のように、材料や作りかたは地域によってちがいます。
ギリシャの「ムサカ」は、なすやじゃがいもなどの野菜と、ひき肉たっぷりのミートソース、ホワイトソースを何層にも重ね、チーズをかけてオーブンで焼いて仕上げます。
給食では野菜とソースを何層にも重ねて作ることが難しいため、ミートソースになすなどの野菜を入れてにこみ、米粉と豆乳で作ったホワイトソースをかけてオーブンで焼きます。
夏がしゅんのなすがたくさん入っていて、とてもおいしい料理です。
給食では夏野菜を使った料理がたくさん登場します。
「ツナとコーンのたきこみごはん(2020年4月24日のブログ)」、「レタス丼(どん)(2020年5月18日のブログ)」、「マーボなす(2020年5月19日のブログ)」、「ラタトゥイユ(2020年7月18日のブログ)」、「ゴーヤちゃんぷるー(2020年7月23日のブログ)」、「コーンライス(2021年9月4日のブログ)」、「ぶた肉となすのしょうがいため(2023年7月22日のブログ)」などの作りかたを、このブログでしょうかいしていますので、こちらもぜひ作ってみてください。
【ムサカ】
〈材料〉4人分
■ミートソース
なす・・・・・・・・・2本
油(なす用)・・・・・大さじ1
牛肉(ひき肉)・・・・150g
たまねぎ・・・・・・・1/2個
にんにく・・・・・・・ひとかけ(チューブのものを使うと便利です)
トマトピューレ・・・・大さじ2
トマトケチャップ・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・・少々
油(ソース用)・・・・小さじ1
■ホワイトソース
上新粉(米粉)・・・・大さじ2
豆乳・・・・・・・・・2/3カップ(120ml)
ブイヨン・・・・・・・大さじ1と1/2(固形の場合は1個)
塩・・・・・・・・・・少々
〈作り方〉
■ミートソースを作る。
1 なすは、1cmはばくらいの半月切りにする。
2 たまねぎは、皮をむいて、みじん切りにする。
3 にんにくは、みじん切りにする。
4 フライパンになす用の油を入れる。
中火にかけ、なすを入れていためる。
全体に油がなじんだら、火を止めて、器に取り出しておく。
5 なすを取り出した後のフライパンに、ソース用の油とにんにくを入れる。
中火にかけていため、にんにくの香りが出てきたら、たまねぎを加えていためる。
少したまねぎがとうめいになってきたら、牛肉を加えていためる。
(チューブのにんにくを使う場合は、長さ1cmくらい使ってください。
にんにくといっしょに、たまねぎも入れてから中火にかけて、いためてくださ
い。)
6 器に取り出しておいたなす、トマトピューレ、トマトケチャップを加えて、さっとい
ためる。
7 塩、こしょうで味を調えて、火を止める。
■ホワイトソースを作る。
8 小さいなべに、上新粉(米粉)と豆乳を入れる。
弱火にかけ、ぷつぷつふっとうするまで、こげないようによく混ぜる。
ブイヨン、塩、こしょうを加えて、味を調え、火を止める。
■仕上げる。
9 ミートソースを、グラタン皿やココット皿のような少し深めの、オーブンで使用でき
るたい熱の器に入れる。
10 上に、ホワイトソースをかける。
11 オーブントースターで、表面にこんがりとこげ目がつくまで10分から15分焼いて、
できあがり!
アレルギーがなければ、最後に粉チーズやピザ用チーズをかけて焼いてもおいしいです。
もっと手軽に作りたい場合は、パスタ用のミートソースやホワイトソースを使うと簡単です。
その場合は、油でいためたなすを器に入れて、上からミートソースやホワイトソースをかけてください。