「ヒラヤーチ―」は沖縄の言葉で「平たく焼く」という意味の、沖縄県の郷土料理です。
小麦粉と卵、だし(または水)を混ぜ、ねぎやにら、その他家庭にある野菜や、かんづめの食材などを加えて平たく焼いたものです。
「沖縄風お好み焼き」と呼ばれることもあり、食感は韓国(かんこく)のチヂミにも似ています。
沖縄県では台風が多いため、台風で外出や買い物ができない時や停電した時に、家庭にある食材を使って非常食としてよく作られたそうです。
簡単にできるので、休日のお昼ごはんやおやつにもおすすめ。
沖縄らしさを出すなら、にがうりやもずくを入れてもおいしいですよ。
給食では小麦粉や卵は使いませんので、給食で提供する「ヒラヤーチー」は米粉(上新粉)とじゃがいもを使って作ります。
今回は、小麦粉と卵を使った一ぱん的な「ヒラヤーチー」の作り方といっしょに、給食の低アレルゲンこん立バージョンの作り方もしょうかいしていますので、ぜひ両方とも作ってみてくださいね。
どちらも簡単ですよ!
【ヒラヤーチー】
〈材料〉2枚分
小麦粉(★)・・・・150g
卵(★)・・・・・・1個
水・・・・・・・・・1カップ(かつおやこんぶのだしじるでもおいしいです)
にら・・・・・・・・1/3たば(葉ねぎでもおいしいです)
ツナのかんづめ・・・小さいかんづめを1/2~1個
油・・・・・・・・・少々
★低アレルゲンこん立バージョンを作る場合
上新粉・・・・・・60g
じゃがいも・・・・1個
〈作り方〉
1 にらは、2~3㎝の長さに切る。
2 ボウルに卵を割り入れて、さいばしでほぐす。
3 小麦粉、水を加えて、軽く混ぜる。
(下の写真のように、とろとろの状態にします。
クレープ屋さんで焼くところを見たことがあれば、同じくらいとろとろにします。
あわ立て器がなければ、ヘラで混ぜてください。)
〈★低アレルゲンこん立バージョンの作り方〉
★2 じゃがいもの皮をむき、1/3個と2/3個に切り分ける。
1/3個は、せん切りにする。
2/3個は、すりおろす。
★3 上新粉、★2のすりおろしたじゃがいも、水をボウルに入れて、よく混ぜる。
★2のせん切りにしたじゃがいもを加える。
(写真のようなとろとろの生地にはなりませんが問題ありません。
焼くともちもちになります。
そのまま4へ進んでください。)
4 にら、ツナのかんづめを加えて混ぜる
5 フライパンに油を入れて、中火にかける。
4をおたまで、半分くらい入れて、うすくのばす。
(後でひっくり返すので、小さめにしておくと作りやすいです。
半分くらいでは多いな、という場合は、量を調節してください。)
6 ふつふつと、表面に穴が空いてくるまで待つ。
7 一度火を止めて、フライ返しを使って、ひっくり返す。
もう一度、中火にかける。
(調理になれていたら、火を止めなくてもいいですが、やけどしないように、注意し
てください。)
8 反対側も焼けたら、火を止める。
器に盛り付けて、できあがり!
味付けはお好みです。
・ツナのかんづめの量を多くすると、そのままでもおいしいです。
・3または★3で、塩をひとつまみ加えても塩味でおいしくなります。
・上からしょうゆをかけてもおいしいですよ。
・お好み焼きのように、ソースをかけることも沖縄県では増えているそうですよ。
写真ではお好み焼き風に、ソースをかけて、紅しょうがをそえています。
似たような料理で「チヂミ(2020年5月26日のブログ)」や「お好み焼き(2021年3月20日のブログ)」の作り方もしょうかいしています。
チヂミは韓国(かんこく)の料理で、ヒラヤーチーとよく似ていますが、生地にしょうゆを加えて作る点がちがいますよ。
どれもおいしいので、ぜひ作ってみてください。