「筑前煮(ちくぜんに)」は、福岡県の郷土料理です。
昔、福岡県北部の地域を「筑前(ちくぜん)地方」と呼んでいました。
始めからだしや調味料でにるのではなく、材料をいためてからにる、という作り方が独特だったので「筑前煮(ちくぜんに)」と呼ばれるようになったそうです。
福岡県では別名「がめ煮(に)」ともよばれています。
筑前煮(ちくぜんに)に入っているれんこんやごぼうなど、かみごたえのある野菜を食べると、かむ回数がふえ、早食いをふせいだり、だ液がよく出て消化がよくなります。
今回しょうかいする「洋風筑前煮(ちくぜんに)」は、筑前煮(ちくぜんに)をアレンジしたもので、2023年3月2日(木曜日)に、給食で初登場したメニューです。
筑前煮(ちくぜんに)によく使うとり肉やごぼう、れんこん、こんにゃくなどを、オリーブ油やケチャップを使って洋風に味付けしました。
お弁当などのおかずにもおすすめですよ。
【洋風筑前煮(ちくぜんに)】
〈材料〉4人分
とり肉・・・・・・・・200g(一口大にカットしたものを使うと便利です)
こんにゃく・・・・・・50g(1/4枚)
ごぼう・・・・・・・・50g(細いもの1本くらい)
れんこん・・・・・・・50g
にんじん・・・・・・・30g(1/3本くらい)
ピーマン(青)・・・・2個
ガラスープ・・・・・・大さじ1と1/3(12g)
水・・・・・・・・・・2/3カップ(120ml)
オリーブ油・・・・・・大さじ1
トマトケチャップ・・・大さじ3
しょうゆ・・・・・・・小さじ1
酒・・・・・・・・・・小さじ1
砂糖・・・・・・・・・小さじ1/2
〈作り方〉
1 にんじん、れんこんは、皮をむいて、たてに4等分し、1cmくらいの厚さのいちょう
切りにする。
2 ピーマンは、へたと種を取りのぞき、1cm角くらいの色紙切りにする。
3 れんこんは、皮をむいて、たてに4等分し、1cmくらいの厚さのいちょう切りにす
る。
4 ごぼうは、乱切りにする。
5 こんにゃくは、1㎝角くらいの色紙切りにする。
6 れんこん、ごぼう、こんにゃくをさっと下ゆでする。
なべに水(分量外)を入れ、れんこん、ごぼう、こんにゃくを入れる。
火にかけて、ふっとうしてから2分くらいゆでる。
火を止めて、シンクに置いたザルに移しておく。
7 深めのフライパンやなべにオリーブ油、とり肉を入れて火にかけ、焼き目がつくまで
焼く。
(カットしていないとり肉を使う場合は、一口大に切ってから焼きます。)
8 にんじん、ピーマン、れんこん、ごぼう、こんにゃくを加え、さらにいためる。
9 ガラスープと水を加え、弱火にして約5分にる。
10 調味料を加えて5分くらいにこみ、味をしみこませる。
11 器に盛り付けて、できあがり。
とり肉と野菜を油でいためてしっかりうまみと香りを引き出してから、にこみましょう。
とり肉、ごぼうから出るうまみがベースになり、おいしく仕上がります。