川で生まれた鮭(さけ)は、海へと下り、数年かけて大きく成長して、卵を産むために再び生まれた川へともどってきます。
川へもどってくる9~11月がさけのしゅんで、この時期に取れるさけは「秋鮭(あきざけ)」と呼ばれます。
さけは身の色が赤く見えるため、赤身の魚と思われがちですが、白身の魚に分類されています。
身が赤く見えるのは、エサとして食べているエビやカニにふくまれている、カロテノイド系色素のアスタキサンチンによるものです。
今回は、洋風にアレンジした「鮭(さけ)のマリネ」をしょうかいします。
「マリネ」とは、魚や肉、野菜を、酢(す)やレモンじる、ワインなどで作ったマリネ液につける、フランス料理の調理方法のひとつですが、料理名でもあります。
フランス語では「マリナード」とも呼ばれます。
レモン以外にも、ゆずやすだちなどのかんきつ類の果じゅうを使うと、さっぱりと風味よく仕上がります。
魚が苦手な人もおいしく食べられますよ!
あげものをする場合、油がはねてやけどすることがあるだけではなく、熱くなった油に指がふれてしまったり、油の入ったなべをひっくり返してしまって、大きな事故になる可能性があります。
また、油に火がついて火事になることもあるので、必ず大人がいっしょにいる日にチャレンジしてくださいね。
料理は安全第一ですよ!
【さけのマリネ】
〈材料〉(2人分)
さけ(切り身)・・・2切
塩・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・少々
かたくり粉・・・・・大さじ1
油・・・・・・・・・適量
たまねぎ・・・・・・1/4個
酢(す)・・・・・・大さじ1
ゆず果じゅう・・・・大さじ1/2(レモン果じゅうでもおいしいです)
砂糖・・・・・・・・小さじ1
しょうゆ・・・・・・小さじ1
*にんじん、ピーマンなどをお好みで加えると、いろどりがきれいです。
〈作り方〉
1 さけは、切り身を3~4つに切り、塩、こしょうをふって、かたくり粉をまぶす。
2 たまねぎは、皮をむいて、うす切りにする。
(切り口の平らな面を下にしてまな板にのせ、はしから2mmくらいのうすさになる
ように切ります)
(玉ねぎが大きい場合は、半分に切ると食べやすいです)
3 油を、あげ物用のなべやフライパンに入れて、火にかける。
190度くらいになったら、油の中にさけをそっと入れる。
(油を使うときは、必ず大人といっしょにしましょう!)
4 中までしっかり火が通るように、じっくりあげる。
周りがこんがり色づいたら、すくいあみなどで取り出して、あみやペーパータオルに
のせて油をきる。
(フライパンに、多めの油(深さ1cmくらい)を入れて火にかけ、両面をこんがり
とあげ焼きにしてもいいです)
5 マリネ液を作る。
なべに、酢(す)、ゆず果じゅう、砂糖、しょうゆを入れて火にかける。
ふっとうしたら、たまねぎを入れて1分にて、火を止める。
(たまねぎのツンとする香りが苦手な人は、にる時間を長くすると食べやすくなりま
す)
6 バットや深めのお皿に、4のさけをならべ、5のマリネ液をかける。
(さけが重ならずに並べられる大きさで、マリネ液にしっかりつかるくらいの深さの
あるバットやお皿がいいです)
7 さけの全体がマリネ液につかるように、とちゅうで2~3回、さけの上下をひっくり返
しながら、30分ほどつけておく。
(この間に、さけにマリネ液の味がしみこみます。
できるだけさけも、マリネ液も熱いうちにつけると、より一層味がしみこみやす
く、おいしくなります)
8 お皿に盛り付けて、できあがり!
写真のように、にんじんやピーマンを加えると、いろどりがよくなります。
にんじんを入れる場合は、皮をむいて細切りにし、5でたまねぎといっしょににてください。
ピーマンは、うす切りにして、5のたまねぎをにて、火を止める直前に加えてさっとにます。
ピーマンをたまねぎと最初からいっしょににると、色が悪くなるので気をつけましょう。
魚を使った料理のレシピは、「サバのカレーパン粉焼き(2020年5月28日)」や「白身魚のマヨ風味焼き(2020年6月1日)」、「さばの南ばんづけ(2021年7月24日)」などもこのブログでしょうかいしています。
「さばの南ばんづけ」の「南ばんづけ」は日本料理ですが、マリネの仲間ですよ。
興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください。