「ラタトゥイユ」は、夏野菜をたくさん使って、油でいためてにこむ、フランスの郷土料理です。
夏が旬(しゅん)の野菜には、トマトやきゅうり、ナス、ピーマン、とうもろこしなどがあります。
強い太陽の日差しに負けない夏野菜は、色あざやかなものが多く、ビタミンがたくさんふくまれていて、暑さに負けない体を作るためにおすすめの食材です。
また、夏野菜には水分やミネラルがたくさんふくまれているので、あせをかいた後、生のトマトに少し塩をふって丸かじり、なんていうのも夏にはおすすめですよ。
今回は、夏野菜の中でもナス、ズッキーニ、トマトを使います。
ポイントは、それぞれの野菜を同じくらいの大きさに切ること。
同じくらいの大きさにそろえることで、火の通りかたが同じくらいになっておいしく仕上がりますし、見た目がそろっていてきれいです。
色もあざやかで、食欲をそそりますよ!
【ラタトゥイユ】
〈材料〉4人分
ベーコン・・・・40g
ナス・・・・・・小さいもの1本
ズッキーニ・・・1/3本
たまねぎ・・・・1/3個
トマト・・・・・1/2個(ホールトマトのかんづめを使っても作れます)
にんにく・・・・ひとかけ(おろしにんにくを使うと便利です)
油・・・・・・・小さじ1
塩・・・・・・・少々
こしょう・・・・少々
〈作り方〉
1 トマトは、湯むきして、2cm角の角切りにする。
(湯むきをしなくても作れますが、食べる時に皮が残って食べづらいので、湯むきす
るほうが食べやすくなります。
湯むきの方法は、下の【トマトの湯むき】を見てください。)
2 ベーコンは、1cmはばくらいに切る。
3 ナスは、へたを取り、縦に4等分してから、1cmくらいのはばのいちょう切りにす
る。
4 ズッキーニは、1cmくらいのはばに切る。
5 たまねぎは、茶色い皮をむいて、2cm角の色紙切りにする。
6 にんにくは、半分に切って、芽の部分を取り除き、みじん切りにする。
7 なべに油とベーコンを入れて、火にかける。
こげないように混ぜながら、表面がカリカリになるまでいためる。
8 にんにくを入れて、いためる。
いい香りがしてきたら、たまねぎとトマトを入れていためる。
9 たまねぎがしんなりして、とう明になったら、ナス、ズッキーニを入れて、さっとい
ためる。
10 火を弱火にして、なべにふたをし、2~3分そのままにる。
11 塩、こしょうを入れて、味を調える。
12 器に盛り付けて、できあがり!
かぼちゃや、じゃがいも、とうもろこしなど、いろいろな野菜で作れます。
トマトの量を増やし、塩で少ししっかりした味に仕上げて、ゆでたマカロニやパスタといっしょに食べてもいいですね。
ベーコンの代わりに、とり肉のこま切れで作ってもおいしいですよ。
(とり肉のこま切れ)
【トマトの湯むき】
1 なべに、トマトが全部つかるくらいの水を入れて、火にかけてふっとうさせる。
2 ボウルに、トマトが全部つかるくらいの水を入れておく。
(氷があれば、氷水にしておくと皮がめくりやすいです。)
3 トマトのへたをとり、反対側のおしりのほうに、包丁で皮だけを切るように十字に切
り目を入れる。
(深さが2mmくらいです。少しくらい深くなってもだいじょうぶですが、4等分に
切りはなしてしまわないようにします。)
4 へたのあったほうに、菜ばしや、フォークをさす。
(湯につけたときに落ちないよう、しっかりさしましょう。)
5 ふっとうした湯に、さした菜ばしやフォークを持ったまま、トマトをつける。
(なべのふちに、手が当たらないように注意してください。)
6 30秒くらい数えると、切り目を入れたところから皮がぴりぴりっとめくれてくるの
で、めくれてきたら火を止めて、トマトを2の水を入れたボウルに入れる。
7 菜ばしやフォークをはずして、手で皮をきれいにむく。