「さわら」は、成長するにつれて呼び名が変わる「出世魚」です。
体長50cm以下のものを関東では「さごち」、関西では「さごし」と呼び、60㎝から80㎝になると「やなぎ」、それ以上のものを「さわら」と呼びます。
春になると産卵のために瀬戸内海(せとないかい)にやってくるため、漢字では「鰆」と書きます。
「磯辺(いそべ)あげ」とは、焼きのりや青のりなどののりを衣に使ったあげもののことです。
のりを収かくする岩の多い海岸のことを「磯(いそ)」と言うことから、その名前がつきました。
あげ物以外にも、のりで和える「いそべ和え」や、のりを使って焼く「いそべ焼き」など、のりを使った料理に「磯辺(いそべ)」という名前がつきます。
魚が苦手という子も多いのですが、魚をあげ物にするとよく食べてくれます。
今回は、出世魚のさわらを使った「さわらの磯辺(いそべ)あげ」をしょうかいします。
あげ物をする時の注意、覚えていますか?
「とり肉のコーンフレークあげ(2020年5月15日のブログ)」や、「納豆とじゃこのかきあげ(2020年5月22日のブログ)」などを参考にして、必ず大人がいるときにチャレンジしてくださいね。
(さわらの情報は、農林水産省ホームページを参照しました。)
【さわらの磯辺(いそべ)あげ】
〈材料〉
さわら・・・・・・・1人1切
塩・・・・・・・・・少々
米粉(上新粉)・・・2カップ(約200g)
青のり・・・・・・・小さじ1/2~1(お好みで)
水・・・・・・・・・4/3カップ(150cc)
あげ油・・・・・・・適量
※上記の米粉、青のり、水の分量で、3~4切分はあげることができます。
衣のつけ具合によって足りなくなった場合は、米粉、青のり、水を増やしてください。
〈作り方〉
1 さわらを、食べやすいように一口大に切り、塩で下味をつける。
2 ボウルに、米粉(上新粉)、青のりを入れる。
水を少しずつ入れながら混ぜて、トロッとした衣を作る。
(米粉(上新粉)で衣を作ると、あまり早く混ぜておくととろみがなくなってさらさ
らになってしまいます。
できるだけあげる直前に衣を混ぜましょう。)
3 油を、あげ物用のなべやフライパンに入れて、火にかける。
4 油の温度が180度くらいになったら、2の衣に1のさわらを入れて衣をつけて、1つず
つそっと油に入れる。
こんがりとした色になるまで、時々ひっくり返しながらあげる。
(油を使うときは、必ず大人といっしょにしましょう!)
5 お皿に盛り付けて、できあがり!
給食ではあげ物の衣も米粉と水で作りますが、アレルギーがなければ小麦粉と卵で作ることができます。
米粉とかたくり粉を半分ずつ混ぜて衣にしても、食感が変わってまたおいしいですよ。
今回は、さわらを使いましたが、いそべあげの定番であるちくわや、かまぼこなどのねり製品、さばなどの他の魚やとり肉でもおいしくできます。
直近では、2025年4月11日(金曜日)に「さばの磯辺(いそべ)あげ」が出ました。
たこを使った「たこの磯辺(いそべ)あげ」もおいしいですよ!
ゆでたたこの足を一口大に切って、塩で下味をつけてから、2の衣をつけてあげてください。