柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

強気

2009-05-21 07:54:56 | Weblog
東京で感染者が出ました。さてこれで国も本腰上げますでしょう。東京が中心です、東京が無事なうちは大阪であろうと神戸であろうと「地方の出来事」ですからね。今回の(またまた高校生でしたが)事例は今月の11日から18日までニューヨークに行ってた者でした。学者はしたり顔で言ってます、神戸大阪のケースとは違う、こっちは渡航者の感染だからって。ふむ。このケースはどうしてこんな時に行かせたんだ?という非難は避けられませんか。流行地だと厚労省がはっきり通告している国にわざわざ行かねばならぬほどの急用だったのかい?という詮索です。ここから広がることは必至でしょうから。水際作戦ってのもこの程度のことです。出るを止めなくて入るも防げませんやね。
 水泳背泳ぎ世界記録出した日本の若い衆、水着違反で記録が認められないかもしれないそうです。あの物議を醸したレーザーレーサー社のものとは違う、日本製デサント社のものだったそうです。詳しくは全く知りませんがラバー地のものだそうです、浮力がどうのこうので違反なんだそうです。日本水連はたとえ世界記録として認められなくても日本記録としては公認すると言ってます。よろし。それでいいんですよ。結局先の騒動の時も、レーザーレーサー社の国際水連への根回しが効いていたという結果だったでしょう?根回し、つまりは実弾発射。委員がOK出せばいいわけですからね。ということはデサントの根回しが足りなかったということです。日本人以外の人種の文化には正々堂々なんて概念はないんですきっと。どんな条件でも強い者が勝つなんだ、だから自分を鍛えるだけだという思考回路がないんです。自分が勝てないとなるとルール変えてきますから平気で厚顔にも。柔道がその典型です。見ていて面白くなくなったのは、あの競技の爽快感がなくなったのはレスリングになってしまったからです。グローバル化という平準化低俗化の典型例です。組み合っても(ガシッと組み合うこともしないですからね、あれは組み手争いではなくて逃げてるだけです)尻を引いてこけない様にこけないようにするあの不細工さ、美しくなさは醜いほどです。それもこれも業界の根回しに負けているからでしょう。青い柔道着には仰天しましたが、蟻の一穴だったわけです。日本柔道はどうしたかというとオロオロして強く出るわけにも行かず(敵さんたちはちゃんと手を打ってます、国際柔道連盟の決定機関から日本人を締め出します)こちらが変わっていかねばならないなんて与太です。ルールを戻せなんて言わないです。あれじゃぁ柔道じゃないと言うには言ってますが陰でボソボソの態です。舐められてるんですね。きっと水泳もそうなんですよ。最近は北島筆頭に日本が良いですから、人種差別の根強い白人連中は気に入らないわけです。当の本人は気丈に次にも記録出せばいいことだって言ってますが、太古の時代から続く当然の如き人種差別感、現在の世界はそこに根ざした文明文化によって形成されてきたことをこの若い衆は気づいているでしょうか。ほんの3,40年前まで歴然と存在したアメリカでの黒人蔑視差別や南アフリカのアペルトヘイトだけが人種差別じゃありません。白対黒だけであるはずもないのです。白対それ以外、です。黄色も褐色もみんな、です。アイススケートに黒人がいないのは何故か?除外してきた歴史があるからです、運動能力に劣る人たちじゃないですよ彼らは。別の理由です。黄色が強いのが気に入らないのです。そういう理由でしょう。で、それを諾々と受け入れる日本人のお人よしさ。それが日本人の特性であって、生来全員に備わっている極めて優れた素質素養に違いないのですが。今回、日本記録としては公認する、なんて強気を早々に表明して、珍しいことですよ。いつもなら、日本記録としても・・なんて言ってきたことですから。でも新聞にはありました、協会役員には世界記録と乖離するのはいかがなものかって言う奴がいると。世界記録より日本記録の方が優れているなんてのがあっても良いじゃないですか。世界記録より2秒も3秒も遅い記録ばかり見慣れている我々には痛快です。是非この強気徹してもらいたいと思うことでした。強い時期にこそ発言もできるのですぞ!
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複雑

2009-05-20 08:12:17 | Weblog
WHOのチャン女史(マーガレット・チャンという名だそうです。失礼ながら吹きました、マーガレットってイメージではないぞ・・)の発言が放映されました、フェーズを上げる話ではなくて、途上国への支援を怠るなという大正論。これ言ってればまずは仕事になります、フェーズ問題を先送りにできますから。で、もちろん字幕が出たのですが非常に日本人の耳にも聞こえやすい英語だったのでうれしくて書きます、こう言ってました poor nations must not be left behind。おお、世界公的機関!non-poor nationsもバタバタで大変なんだけど。
 橋下知事がなにやら改まった表情で学生達に呼びかけています、学校が休みになったからといって外出するなと。TV画面には繁華街をふらふら自転車で出歩いてる連中写しています。さすがにマスクしてます、これはちょっと可笑しい。家にいても退屈だってなんとも直截、そのまま。想定内、ですね。これじゃぁ意味ないじゃん!と非難しますか。風紀上かえってまずいことじゃないか!って?でもその逆を考えたらどうですか、登校させていてさらに集団感染を助長していたら・・もちろんこれも仮定の話です、そうならなかったかも知れません。でも、どちらを選択するかの事なのです。一斉休校措置を施行した以上、「ずっと登校させていた場合」は再現できません。推測以上になりません。ビデオテープみたいに巻き戻せませんから。橋下さんは苦々しく思っているでしょう、きっとこの決定に反対した連中が今頃嗤っているんでしょう、ほら言った通りでしょうが。でも、この決定、行動こそが意味があったわけです。人は(住民は)こういう明確な指示を待っているのですから。マスコミや学者がこれでもかと不安を煽ってくる状況下に、人はこうしろ、こうすればいいという指示をこそ待ちます。マスコミや学者にはその権限がないもんだから好きなことを言えるんです。言うべき人がパチッと言う。この対応にこそ意味があったのであって、もちろん失敗じゃない方がいいです、効果が出るに越したことはありません、でも今まで経験したことのない事象です、私の後に道ができるの心意気でやって行けばいいんです。そう思います。まだ結果は出ていません。彼のこの処置が正しかったのかどうか。そしてこの処置は現在の安全の為にだけではなく、それと同等の重さでこれは感染症に対する集団への対応の貴重なデータになります。行政は事細かにデータを採って残すべきです。橋下さんのなんとも複雑な表情を見ながら思ったことでした。
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悉皆

2009-05-19 08:04:05 | Weblog
横浜大矢監督更迭です。成績悪いですからね、これは仕方ないことだとは思います。新聞に擁護論が載っていました、監督だけの所為ではないだろうって。つまりフロントの責任です、石井を出して、相川出して、チームの新陳代謝するならするでここは我慢せねばならぬでしょうに(と素人でも思います)性急に指揮官の首を切る。選手を育てようと言ってる尻から成績重視と手のひら返す。確かにそういう言い方もできますね。昔の(今もでしょうが)広島、今の巨人のように若手生え抜きがどんどん育って活躍しているのを見るとフロントがイライラするのも分からぬことではないですが、補強もしない(三浦を何とか引き止めただけでした)、さりとて若手の育つのも待てないでは監督も辛いところですねぇ。大矢さんああいう見てくれですから気の毒さが募ります。同情を集めることでしょう。
 昨日、マスクについて書きました。中国新聞のコラムにマスクは人にうつさない効能はあるが予防の効果は疑わしい、それをスペイン風邪当時の新聞記事を引いて書いています。うむ、きっとそれが学者のすなる統計学的処理で効果なしと出た「科学的根拠」にのっかっての話であることは想像に難くないのですが、でも今回のように誰がビールス持ってるか分からないというレベルまで来た状況では人にうつさないという目的でも効果は期待できますね。役人さん達が好きな、安直な悉皆主義に拠れば、とにかくみんなマスクつけろ、まずここからだ!って。何を基準にして予防できるできないと判断しているのか知りませんが、マスクしてちゃんと手洗いうがいしていれば少なくとも気持ちは強くいられます。実はこれが大切なんだと思うのです。ずっと受身でうつるがままに任せているんじゃなくて、「予防処置している」という気持ち。ですよね。この気持ちの面、天下のWHOの会議の模様が放映されていました、ここでも垣間見えました、あのチャン女史が赤い服着てで戦闘モードです。イギリスの代表が言います、混乱を引き起こすだけだから安易にフェーズ6に上げるなと。日本もそれに同調して発言していました。でしょう?この重症度分類はきっと客観的学問的に科学的に決められたものですね、チャン女史が4から5に引き上げたのも定義に沿った「強い」判断だったんでしょう、でも今回、これだけ世界中で流行しているのに6に上げるのは待ってくれって頼まれて足踏みしてます。定義上は十分に6なんでしょう。そこをこういう感情的社会的要求で曲げようとしている。国民の安全というのは具体的な対策(今回はビールス対策)と安心な気持ちの形成で成り立ちます。なるほど前者には科学的手法が要りましょう、スペイン風邪当時と変わらないでは困ります。が、後者は違います、人の気持ちは明治大正時代と変わりません。そして人は「科学的」に生きてはいません。迷信流言風評のなかで生きています。マスクが品切れになるってのは科学的ではないと嗤う事象ではなく、それだけ衛生観念が行き渡っていると読むべきでしょう。石油ショックの時にトイレットペーパーがなくなりましたね、あのレベルとは違うと思うのです。最悪の場面を殊更に強調して不安を煽るのが学者でありマスコミなんですが(悉皆主義の悪いところです)、全員に網をかける功罪は小はあなたの日常に、大はWHO会議に、どこにもみられる行政ジレンマなのですね。そう思うことです。
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通用

2009-05-18 08:05:42 | Weblog
橋下知事が府下学校の一週間の一斉休校を指示しました。大阪市と堺市は政令指定都市とかで命令が届かないようです。これは行政の意思として評価できることと思います。きっと「そこまでやらずとも」という意見が出ますし、もっと強硬な反対もあるでしょう。新聞が遠回しに言ってます、アメリカや諸外国では休校にはしていない、弱毒性を見切って当人を登校させなければいいという考え方だと。マスク装着についても、わが国の対策(マスコミが流す対応策)を嗤うように書きます、英国や米国CDCはマスク装着に感染予防の科学的根拠が無いという事実を基に勧奨もしていないと。でもいいんです。最良の方法などは誰にも分からないのですから。科学者達の言う科学的根拠というのは単なる数字の評価です。統計学的有意差なんて小難しく言いますが、一体何を比べているのか、それが正しい比較なのかどうか、そういう仮定自体が正しいのかどうか、わかったもんじゃありません。彼らの言う「科学的根拠」も一つの仮定の上に成り立っているだけのことですから。で、彼ら(外人の性癖ですが)の悪い癖は、科学的ではないと一旦烙印を押すと、くだらない迷信だと切って捨てることです。そうじゃないだろうに。人は「科学的」に生きているんではないのです。科学とは自然現象を数字で説明しているだけのことです。説明できないことの方がうんと多いのです当然ながら。彼らのその数字上の基準を満たさないものは非科学的、つまり迷信というわけです。違いますね。要はこういう時には具体的に対応策を出すことです。一斉休校なんてのは決断ですよ。マスクをつけろ、不要不急の外出を避けろ、でいいわけです。そう、マスクつけるは日本の衛生学上の常識です、もうこれは文化です。日本ではこれでいいのです。くどいですが要は橋下さんのような具体性です。これで我々は一つ安心するのです。大変じゃ~と思いながら安心します、こういう対応策があればこそです。こういう策が重なって人は落ち着きます。そう思いますがね。
 民主党、あれは何だったんですかね、単なるお家騒動でした、蓋開ければ何も変わってません。代表代行って何ですか?びっくりするというか呆れますね。五人で共同指導するんだそうです。ま、この党はずっとこうですからし、寄り合いである以上は仕方の無いこととは思いますが、それにしてもこの期に及んでもこの五人ですか。前原さんやら長妻さんやらはここには届かない人なんですねぇ。昨日の昼のTBS番組でテリー伊藤が噛み付いてました、これでは国民に何のアピールもないって。その通り。本気で政権獲る気でいるのか?って。ううむ。鳩山さんの愛の政治がどこまで通用しますかね。ここですか。
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想定

2009-05-17 08:30:12 | Weblog
前原さんが参院の壁は高かった厚かったと評した昨日の民主党代表選、鳩山さんが勝ちました。参院の壁とはつまり小泉チルドレンならぬ小沢チルドレン達が参院にわんさかいるということなんでしょうね。先の参院選挙で大勝ちしたのは小沢さんの力でしたから。そして目の前に迫った衆院選。選挙の神様に擦り寄っておきたいと思うのは人の情ですか。二重権力。傀儡代表。慇懃無礼にどんどん近づいていく舌をかむような丁寧語の嵐、友愛なんてものすごい言葉を平気で大真面目に言うこの性格、育ちのよさ、そして国会の代表質問で見せるヒステリックな絶叫、イクセントリックな表情所作は、小沢さんの大番頭として長くマスコミに流れてきました。また彼自身も大樹の側がきっと居心地がいいのでしょう、存分に吠えてました。親小沢・反小沢の構図は正しい区分けでした。で、小沢を彼らはもう一度選んだ。選挙の顔ということだけでミーハー的に言えば、岡田さんがあの調子で原理原則を振り回して、鳩山さんも言ってましたが日本の大掃除する!と叫び続けるのが得策だったんじゃないんですかねぇ。小沢臭そのままに友愛って言われてもなぁという違和感と比べてどちらが正しい選択だったんでしょう。
 神戸の海外非渡航のインフルエンザ感染者に対して関係者が想定外とのたもうているそうです。何~に言ってる?あのゴールデンウイークの前ならいざ知らず、これは起こるべくして起こった事態です。結果論ではなくて、です。不作為です。スピードを要求される対策処置です、最良の方法を探るのではなく(よく言うように)走りながら考えてまず対処する、そしてどんどん変更していく、この手順が求められるのです。こんなことはいちいち専門家のお偉方を出してこずとも私ごとき者にも考えられることです。たった今、大阪の高校生9人から新型インフルエンザ感染者が出たとテロップが出ました。まず神戸、そして大阪茨木。どうして高校生ばかりなんでしょう。何か集会があったんですかね。カナダ帰りの例の大阪の高校生達が持って帰ってきたんでしょうか。これだけ高校生に見つかればその家族にももう感染してます、発症するかしないかは別問題ですがビールスはその人を介してあたり一面に撒き散らされます、おおパンデミック!先に書きましたが、この感染ルートは日本にはこのビールスはもともとなかったとする前提仮定での話です。もともとあったのかもしれませんからね、今回はこれだけ大騒ぎになってますので簡易検査だけじゃなくて更なる精査で型判定しますから判明しただけで。普通はどこの診療所にもあるあの綿棒でぬぐう検査だけで単純な季節性A型インフルエンザとして処理されていた可能性が大きいでしょう症状がひどくないですから。そしてもう一つ可能性は世界同時発生したか。いずれにせよ渡航歴の有無はもう判断基準にならなくなりました。あなたがかかりつけている医療機関に厚労省、県当局、地方保健所からどんどん文書が配布されてきてますが、今日現時点でまだ「渡航歴のある発熱などの症状のある人」以外は発熱外来対象ではない、別箇対応は必要ないというお達しです。それどころか、東京近辺で発熱患者の診療拒否事件がありましたね、それを受けてお叱りの文書までが回ってきています、保健所を経由した発熱患者を診療拒否してはならないと。もうこれも意味なくなりました。定義から変更してもっと広く構える必要に迫られました。でも、本当にそれほど過敏過剰に対応しなければならぬほどの重大感染症なのかという一番本質的な問題が棚上げされているように思います。WHOが先に慌ててこれだけ火をつけましたから仕方ないことではあるのですが、時間が経つに従って敵さんの情報もわかってくるのですから適宜その軽重の判断がなされるべきなのに、これが役人仕事の悪いところで図体大きい組織の動きはのろいのろい。今回のように時間勝負の処置にはからきし弱い。挙句は一番前線、つまり私達開業医に丸投げしてくる。厚労省が、県関係課が、地方保健所が直接診るのではないですからね。さて厚労省次はどうしてきますか。感染はこうしている間にもどんどん広がっていきます。TVや新聞での識者の話は役に立ちません、二言目には「だから言ったじゃないか!」論ばかり言ってます。こうなることは予想されていたことだとか、ビールスはこうやって変異してくる、何年か前から分かっていたことだとか。後出しのじゃんけんなら誰でも勝てます。ったく楽な商売です。建設的な意見は殆どありません。要はあなたが感染しないことです。今からでも遅くありません。格好を気にしている場合じゃありません。外出時にはマスクしましょう、帰ってきたらうがいしましょう、手を洗いましょう。かかっても大丈夫。家で十分眠って回復を待ってください。きっと治ります。タミフルなんぞ飲まなくても必ず治ります。罹ったら今度はあなたが誰かにうつさないことです。家で静かに寝ていて下さい。発熱外来に行きなさいと言い過ぎだと私は思っていますが、しかしここについては医者にかからぬ不安への対応の方が優先されることであろうと理解します。仮に罹ってしまっても重症化することは殆どありませんから(事実世界中で死亡例が増えません)慌てぬことです。ご不安ならば地元の保健所に、かかりつけ医にお電話を。
 
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蔓延

2009-05-16 08:14:58 | Weblog
神戸の高校生、海外へ行ってもいない高校生が新型インフルエンザ発症ですって。さて、これで一段階進みました。十分に想像想定されたことですが、あれだけ連休中に出て行った者達がきっちり持ち帰ったというわけです。検疫をすり抜けた者なんてTVは表現していますが、あんな安易なチェックで水際もクソもありませんやね。いや、こうなったから言ってるんじゃなくて、危機管理がどうのこうのと形式的に非難するのでもなくて、あんなに大量に感染地に平気に出す、挙句はそいつらが帰ってくるのをチェックするのに人手が足りないなんて安易に流れ流れる、そういう誰の目にも明らかだった不備や流入の虞をそのままにしておく無策さに呆れます。マッチポンプに慌てている連中を嗤います。もちろんこの論は、この豚インフルエンザビールスが日本には無かったという前提です。実は世界中にあった、あるいは世界中で同時発生した(こんなことはあり得ない?いやそんなことはないです)、あるいはそれはA型インフルエンザとして一緒くたにされていただけだったとか、場合の数は多いのです。ですが、今までの公的見解(WHOやら厚労省やら)に沿えば、メキシコで発生してアメリカ、カナダで蔓延して、それが世界中に撒き散らされたということです、だから海外渡航歴のあるなしこそが新型インフルエンザへの感染の診断の決定打だったのです。が、これが崩れました。一段階進んだのです、感染具合がよりパンデミックになったということです。パンデミックとは大流行ということです(わざわざ横文字のままで使う日本人の嫌な癖は相変わらずです)。つまりどういう感染経路かというと、誰かが外国から持ち帰ったのです。「水際の検疫をすり抜けた」感染者が地域に埋もれこんで分からなくなってその人がビールス撒き散らした、それをこの高校生が吸い込んじゃった。でも、その気になれば、つまりこの高校生の日常を遡ればきっと海外渡航者に突き当たりましょうね、犯人探しは容易じゃないですか。が、そういう方向は上手くないですね、マスコミが面白がればがるほど持ち込んだ人が本当に罪人扱いされます、面白おかしく暴かれます。でも、これは私達も心しておかねばなりません。もう日本中にばら撒かれていると考えるべきでしょう。季節性のA型インフルエンザと最近判定された人の中にきっと新型例が混じっているのでしょう。でも、これもくどいことですが、罹っても死ぬような病気じゃありません。慌てることもありまえん。熱が出てきたら外に出ずに家でじっと寝ていましょう、それがあなたのため、社会の為です。よろしく皆様。
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キリリ

2009-05-15 08:20:15 | Weblog
山口県知事が福祉医療費助成のカットを言明し各種団体からの撤回要求を蹴っています。あとは各自治体が考えろと投げています。苦渋の選択だったそうです。誰々への助成金だったかというと重度身障者、一人親家庭(つまり母子家庭ですね)、乳幼児。自己負担分を助成して、医療費の自己負担金を無料にしていた制度です。予算逼迫の折、苦渋の選択。そんなありきたりなセリフで・・です。もちろん無い袖は振れないのですが、削るところが他にそんなにないの?という素朴な疑問に答えて欲しいと思うのです。真っ先に何年か先の山口国体への金。ちょうどいい機会だから全国に向けて「もうこんな無用なことやめましょうよ」と言えば良いのに、です。昔高知の橋本知事がそんなことをぶち上げてましたね。金が無いのにこんな箱物ばかり作れないと言えば良いのに、です。いきなりここに整合性の乱れですか。住みやすさ日本一をめざすなんてのが知事の公約でしたよね。もっとも今回の出馬もいやいやだった風ですから(つまり次はない)少々の逆風には知らん顔もできるという環境ではあります。弱いところが削られる。ここにバンと仁王立ちして、社会的高見からの堂々たる意見を聞きたかったところですがね。もちろん助成受ける側への意識の喚起も必要です。弱者を言い募るだけでは世間からはじかれます。自助努力をしているかどうかのチェックに耐えてこその公的資金注入です。金のなる木はどこにも無いのですから。だから為政者の心意気なのです。優先順を決める基準がどこにあるのか、拠って立つ信条の確固さなのです。国体なんて要らないでしょうに。
 小沢は抹殺されたのではなく野に放たれたんだそうです、毎日新聞によると。壊し屋が手枷足枷外されて暴れだすんだそうです。隠然ではなく顕然公然たる権力を保持して民主党を振り回し始めるということです。何人かを引き連れてまた出て行ったりした日には民主党は空中分解です。それはならじと、鳩山も岡田も菅も前原も野田も仙石もみんな思ってる。でもこのオッサンのあの脂ぎった体臭には体が震える。息止めて側に立っているしかないのです。ああ、悲しいかな、坊っちゃん連中。
 鴻池なんとか、首相の任命責任だそうです。マスコミは大叩きです。健康がどうのこうので無いこと誰の目にも明らかですが、こういう嘘を平気で通す体質ですわね。記事読むとやはりこの二人は大のお友達だそうです。もうそういうの止めないかなぁ。こいつらぁ、という感覚がずっと消えません、これは民主党にも言えることです。官房長官がああのこうのと釈明するだけ。キリリとできぬかい?キリリと!
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低劣

2009-05-14 08:01:04 | Weblog
鳩山か岡田かと新聞は面白がってます、小沢色継承か刷新かなんて区分けです。でもこの騒動どちらを利するのでしょう、自民党と民主党と。後者は棘を抜いたような気持ちなんでしょうが小沢さんの力は隠然として尚強く、この人なくしてこの党はまとまらないでしょうし、後ろにデンと控えている図は変わらないこと皆分かってます、代表だろうが何だろうがということです。茶番。鳩山さんにせよ岡田さんにせよ、どちらもいい歳したオッサンなのに若者風、青い学生風に映るのは小沢親分との比較だけのことなんでしょうか、相対的な見栄えだけの問題なのでしょうか。検察にGO出したことは一応成功しましたが、要はここ以後の詰めですね。次の手は何だ?
 鴻池なんとかというオッサンも懲りん奴というか馬鹿ですなぁ。この男何度も舌禍で叩かれたことがあるのに懲りない。でもその度に、世間が忘れる頃に何々の役についてます、重用されてます。今回もいつの間にやら官房副長官です。先に、猫に魚の番をさせるような人事だということでこの役にあった人が更迭されましたね、そこでこの役の重要性を知ったことでした、事務方のトップって。各省の事務次官を束ねるトップ。副長官が二人いて、その上に官房長官、そういうヒエラルキー。使途不明金なんて奴のもみ消しするところですわね平たく言えば。そこにこんなオッサン持ってきて。先の更迭人事はその人の前歴前キャリアを指してのことでしたが、鴻池の場合は人品骨柄をもってして不適格ですわね。大臣ではない、その次の役職に準ずる厚遇を要するほど党に必要な人なんでしょう、党に貢献のあった人なんでしょう、余程麻生さんに金回してきた人なんでしょう、でもそれだけですか。新聞に拠れば何でもこの人、お天道様が見ているぞなんて本を出しているそうです。おいおい。70歳前の、見てくれも脂ぎっているオッサンですが、もう昔ながらの「男」は認められぬと知るべきですな。いえ、「草食系」なるものを弁護するのでは決してありません、何と情けないことと落胆している者の一人です。が、だからといって女持ってこい!の時代でもないわけです。こんな歳のオッサンに恋愛なんぞ嘘っぱちなのです。男の甲斐性なんて死語がまだ頭の中で響いている人種なのでしょう。ただの助兵衛。女を我慢できぬ、そういう感情を制御できぬだけの幼稚。制御しようともしない独善。で、あっさり辞めて病院に逃げる。役職に恋恋としないのは、いつでもまたなれるという傲慢そのものです。受け入れる病院も病院だけれどもこういう予定調和をいつまでも許している体質、今は自民党ということですがどこがやっても同じことです、変わらないのでしょうね。こういう人間がこういう位置にいる以上は消えぬ醜聞卑劣です。選挙民の責任。そういうことになっていきますよ。どこの人です?
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交渉

2009-05-13 08:11:38 | Weblog
プーチンが来ていて麻生さんと会談しています。折から日本テレビが何でも国後か択捉かに上陸取材するのにロシアのビザを取って行ったんだそうで、外務省から「北方四島は日本の領土だと主張しているのにそれではロシアの主張を認めることになる」とえらく怒られてます。これ、東条英機の遺族(孫のお婆さん)がA級戦犯の靖国からの分祀に反対する理由に、それは東京裁判を認めたことになるからという考え方を挙げるのに似ています。日テレは釈明してます、実効支配しているのはロシアであり、トラブルを避ける為に行なった処置だ、北方四島が日本の領土であるとする外務省の認識に逆らうものではないと。平謝りの態です。でも、確かに実効支配しているのはロシアですからね。太平洋戦争(大東亜戦争)終戦時のどさくさにソ連が分捕って行った領地です。スターリンが日露戦争の仇討ち意識で、原爆が落ちて日本に抵抗の術のなくなったことを確かめた上で不可侵条約を破って満州朝鮮で略奪陵辱の限りを尽くした、そのこちら版です。ま、戦争という尋常ならざる状況での話です、平時の常識はおそらく通りません、そこは十分に理解しますし、固有の領土なのだから返還しろという理屈もどこまで正当なのかこれは不確かです。政治の流れというか世界のトレンド、もっと言えば政争の具に使われていくのが宿命ですが、ロシアもはいそうですかとは行かないことではありましょうね。相手が欲しがっているなら価値があるわけです。石油や何やらの資源がなくても、地勢的に利の少ない場所であっても、相手が気にしている場所ですから値を吊り上げられます。そういう交渉事です。竹島はどうです?韓国が言うほどこっち(日本)が熱くなってないのは、正式には日本の領土であるからでしょう。ロシアの北方四島と同じ理屈です。韓国も古文書引っ張り出してきてあれこれいちゃもんつけてますが、日本には日本の古文書があるし、です。今持ってる方が強いわけです。もちろんそれを重々分かった上で何十年も前から返還交渉がなされてきているのですが、ゴルバチョフやエリツィンならあれでも何とかなったかもしれませんが、復古主義者プーチンです、そして今のトップ(大統領)はプーチンの子分なんでしょう?麻生さん何を交換条件にして交渉するのか知りませんが、相手が嫌がる欲しがるの差こそあれ、北朝鮮の核と同じ「人質」です。プーチンがはいどうぞとは言わないこと、あの顔見ていると誰でも分かりますよね。大事なカードですから。
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辞任

2009-05-12 08:02:11 | Weblog
小沢一郎あるいは小沢政治について書きなさいなんて問題があれば、採点者の頭に浮かぶキーワードは剛腕、仕掛け人、壊し屋ですか、今までの経歴を書くにはこれらを外せないでしょう。そしてより点数上げるためには「すぐ投げる」と入れますか。「すぐ拗ねる」でもいいのでしょう、わがまま、駄々こね、傲慢。この人の経歴は改めて見ると感嘆します、よくぞこんな無茶なオヤジに多くの議員達が付いていったもんだと。そこは端的に金だったんでしょうね、選挙で勝たせてくれる金と知恵、ネームバリュー。昨今の彼を語るには、政治とカネ(不思議に新聞各紙は金と漢字で書かずにカネと片仮名表示です、十分にニュアンスは伝わりますがそこまで貶めずともと思います)、政治不信、自浄作用、二重権力、古い金権体質、敵失、政治より政局、権力闘争、そして説明責任。これらが散りばめられねば合格点はつかないでしょうね。今朝の新聞各紙はここぞとばかりに書きます。各紙社説で書き、コラムで書き、編集委員が記名記事を書きます。先のキーワードはそれらから拾いました、どれも同じ論調です。ああ、もう一つ、何故このタイミングだ?も共通の話題です。でもこれ、いつ辞めても何故何故?ですからね。献金疑惑が持ち上がった時ならよかったのかい?選挙直前にそれこそびっくりさせる目的で辞めるがよかった?最良の時なんてのはあくまで結果論であって歴史が判断することですからね。選挙に勝てなくなると踏んだんでしょう、小沢がそう言えば民主党内に逆らえる者はいないでしょう、なにせ自他伴に認める選挙の権化ですから。河村さんは名古屋市長に出て行ったけれど、仙石弁護士やら前原元代表やらが、そうそう亀井鬼瓦静香も一緒になって辞めろ辞めろの合唱してましたからね。こういう身内からの反対に弱いですねこの人。どこまでも親分でいたい、親分子分の関係でしか安心できないというかそういう関係じゃないといやなんでしょう、親分の俺がこう言ってんだから言うこと聞きやがれ!で済む世界でしか生きられない。前原さんのような理論的に是々非々で押して来る者には弱いのでしょう。選挙の所為にして辞める、その実は拗ねてるだけでしょうに。識者の解説なりコメントなりが載ってます、出色は読売の渡辺恒三(民主党の黄門様なんて言われてます)と野中広務のコメントです。渡辺さんは石井某と並んで自民党割って出てきた古株、小沢さんの盟友、大シンパです、辞めろ辞めろと勧めた口で誉めそやしています。いやいや国民はそうは見てないでしょう。キーワードにあるように、所詮は角栄さんから続く金権政治の親玉だったんだという、驚きというよりやっぱりねという再確認、こういうカネがたっぷりあるから極左からこの人のようなこてこての自民党色の人までのごった煮政党をまとめてこれたのでしょう、そういう納得させてくれました。政治資金、カネに禁欲的なのが民主党のイメージではありましたからね新聞の言うように。この人は端からそうじゃなかった。当たり前のことなんですがね。かたやの野中さんはバッサリ斬ってます。もともとこの人とは合わぬ仲でしたからね、まさしくバッサリです。代表をここまで辞めなかったのは献金問題の捜査や裁判で不利になると判断したからだろうってとっても生々しいこと。そうなんでしょうねきっと。政治家が事件をもみ消していくことは最近映画やTVでも通常のストーリーになってますから。是非ご一読を。面白いですよ。つまるところ小沢政治は政策よりも権力闘争そのものであった、と書く新聞もありました。模範答案の最後の締めはこのフレーズでしょうか。
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