柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

感慨

2009-05-28 08:17:15 | Weblog
昨朝NHKニュースで突然「王シフト」の特集をしてました。野球に興味の無い方には何の話やらでしょう、昭和39年5月5日に広島が王選手に対して敷いた守備布陣のことです。当時王選手はホームラン量産している時期で、四打席連続本塁打なんて記録作ったすぐ後の試合だったそうです。時の広島の白石監督が王のバッティングフォームを崩してやれという意図で敷いた守備シフトだったとTVは昔の画像流しながら説明してくれます。普通は左右対称の守備体制をぐっとライト(右翼)方向に寄せるんです、ショート(この時の広島のショートはあの古葉)をセカンドベースよりも右側に寄せる、セカンド(当時は阿南元監督)は殆どファーストの後ろに、レフトは殆どセンター位置に、と移動させたのです。サード(左翼)側がガラガラ。普通ならそっちに流し打つわけです、こっちへどうぞって言ってくれてるんですから。そこが白石監督の狙いで、王がその気になってくれたらそれで良いわけです、ヒットならいくらでも打ってくれ、ついでにフォーム崩してくれたら儲けモノ。でも、王さんはインタビューで言います、もともと器用じゃないから流し打ちはできなかった、でも当時から思っていた、私がここでヒット打っても相手は何の怖さもないのだと。だからこんなシフト敷かれても今まで通りガンガン引っ張って打ったと。で、シーズン55本です。古葉さんやら阿南さんやらが当時の印象や感想を述べています、昭和39年とは東京オリンピックの年です、私が小学2年、この野球のシーンは記憶にありませんが、それはそれで面白かったですが、でもどうしてここで唐突に?と訝しかったです。何故に?
 もう一つ同じような感慨がベンチャーズ公演の広告記事です。ああ、また今年も来るんだ・・です。日本中回ってます、何年か前には来ました当地柳井にも。もちろん見に行きました。当時はまだドラムのメルテイラーがいました、ベースもボブボーグルでした、オリジナルメンバーが揃ってました(ノーキーエドワーズはいませんでしたが、準オリジナルのジェリーマギーがリードギターでした)。あの後ほどなくメルテイラーが死んで、今はベースのボブがいません。ドンウイルソンだけがやってます。でも、ベンチャーズなんでしょう。あの曲を演奏すればベンチャーズです。世の中にはワンサカあります、ベンチャーズのコピーバンドが。当地にも好きなおじさんが多くいます、私もそのうちの一人です。ベンチャーズのLPやCDいくつ持ってましょうか。ライブ版が多いのですが、でもダイヤモンドヘッドにしても急がば回れにしても十番街の殺人にしてもやはりオリジナル版、シングル発売された時のテイクが一番響きます。何故か。それを一番多く聞いているから、一番初めにガツンとやられた音だから、でしょうね。メンバーの写真も一緒に広告されてますが、ベースのおじさんの違和感たるや莫大です。ああ、時は過ぎていくのです。やがてドンさんも病に倒れて、オリジナルメンバーなしでのベンチャーズなんてことになるんでしょうね。でもそれでも客が入りそうな気がします、それだけあのテケテケテケは日本人の心に沁みこんでいますから。新聞広告見て思ったことでした。
コメント
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