柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

蔓延

2009-05-16 08:14:58 | Weblog
神戸の高校生、海外へ行ってもいない高校生が新型インフルエンザ発症ですって。さて、これで一段階進みました。十分に想像想定されたことですが、あれだけ連休中に出て行った者達がきっちり持ち帰ったというわけです。検疫をすり抜けた者なんてTVは表現していますが、あんな安易なチェックで水際もクソもありませんやね。いや、こうなったから言ってるんじゃなくて、危機管理がどうのこうのと形式的に非難するのでもなくて、あんなに大量に感染地に平気に出す、挙句はそいつらが帰ってくるのをチェックするのに人手が足りないなんて安易に流れ流れる、そういう誰の目にも明らかだった不備や流入の虞をそのままにしておく無策さに呆れます。マッチポンプに慌てている連中を嗤います。もちろんこの論は、この豚インフルエンザビールスが日本には無かったという前提です。実は世界中にあった、あるいは世界中で同時発生した(こんなことはあり得ない?いやそんなことはないです)、あるいはそれはA型インフルエンザとして一緒くたにされていただけだったとか、場合の数は多いのです。ですが、今までの公的見解(WHOやら厚労省やら)に沿えば、メキシコで発生してアメリカ、カナダで蔓延して、それが世界中に撒き散らされたということです、だから海外渡航歴のあるなしこそが新型インフルエンザへの感染の診断の決定打だったのです。が、これが崩れました。一段階進んだのです、感染具合がよりパンデミックになったということです。パンデミックとは大流行ということです(わざわざ横文字のままで使う日本人の嫌な癖は相変わらずです)。つまりどういう感染経路かというと、誰かが外国から持ち帰ったのです。「水際の検疫をすり抜けた」感染者が地域に埋もれこんで分からなくなってその人がビールス撒き散らした、それをこの高校生が吸い込んじゃった。でも、その気になれば、つまりこの高校生の日常を遡ればきっと海外渡航者に突き当たりましょうね、犯人探しは容易じゃないですか。が、そういう方向は上手くないですね、マスコミが面白がればがるほど持ち込んだ人が本当に罪人扱いされます、面白おかしく暴かれます。でも、これは私達も心しておかねばなりません。もう日本中にばら撒かれていると考えるべきでしょう。季節性のA型インフルエンザと最近判定された人の中にきっと新型例が混じっているのでしょう。でも、これもくどいことですが、罹っても死ぬような病気じゃありません。慌てることもありまえん。熱が出てきたら外に出ずに家でじっと寝ていましょう、それがあなたのため、社会の為です。よろしく皆様。
コメント
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