柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

裏表

2019-05-27 08:23:22 | Weblog
トランプ大統領がご入場されます。昨日の大相撲千秋楽、来るぞ来るぞで果たしてやってきた夫妻を迎える場内アナウンスです。おかしいでしょう?大統領のご入場です、あるいは、入場されます、ですよね。ご丁寧に、帰る際にも「ご退場されます」でした。敬語、丁寧語、謙譲語は確かに難しいのですが、重ねればいいという安直が日本語を壊していくのですね。ご使用ください、でいいのに、ご使用されてくださいとか。言いつけて下さい、と言うべきところ、申されて下さいと言うたり。ああいう多くの人が見聞きしている場面では正しく使ってもらいたいと思いますが、言葉は変わっていきますからねぇ。
 そのトランプさんの大統領杯の授与式(土俵に上がりましたね、革靴にスリッパはいて。安倍さんは靴のままに見えましたが)を指して、天声人語がその昔表彰式の名物だったパンナム航空の日本支社長デビットジョーンズさんのことを書いてます。ヒョー・ショー・ジョー!と片言日本語で始まります。地方場所ではそこの方言で賞状を読むんです、「あなたは」と書いてあるところ名古屋では「オミャーサンワー」大阪では「アンタハンワー」福岡では「アンタクサー」と。大受けです。懐かしいことです。あれだけやんやの喝采を受ければ本人は満足でしょうなぁ。何人いるんだ?のSPを引き連れて、移動に沿って携帯やスマホがニョキニョキ差し出され向けられる光景。スマホのつくりした小型の拳銃だったらどうする?007の世界ですが、あり得るでしょう。観客のスマホは取り上げられなかったんですね。あれだけ下にも置かぬ接待して、派手好きのトランプさんの自尊心を満足させることはできたろうとTVは解説してますが、もてなしと表現するか媚び諂いと見るかは裏表ですね。
コメント
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