柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

才能

2010-09-08 08:21:04 | Weblog
シンクロの井村さん、あの見た目バリバリのおばちゃんですが、再び中国のナショナルコーチに就任したとのニュースです。日本のシンクロを育てて、その後中国へ行って日本を追い抜くほどに育てて再び日本に帰ってきて、という経過でした。その時点であれこれ言われてました、日本を捨てたとやらドライに過ぎるビジネスに過ぎるとやら。でも力のある人は結果を出すから回りはそのうちに黙ってしまう、これも常なること、中国であれだけ成績残したら、やっぱりこの人は凄いわ、日本の誇りだとかなんとかそっちの方に評価が傾いてましたね。そしてまた日本に帰ってきてやり始めたんですが、どうでしたかね、この人、端から全日本を嫌ったんでしたか、自分のチームでやってたのでしたか、そこのいきさつを忘れましたが、果たして新聞によれば、ナショナルチームからの要請を蹴って再び中国へ「流出」したとのことです。何とかならなかったのか?というニュアンスです。どうしてこの人は日本を見捨てるのか?という非難も匂います。きっとこうでしょう、推測ですが。元々のこの人の性分(反体制系、唯我独尊系)もあるに違いないですが、日本シンクロ連盟(ってのがあるのかどうか知りません、シンクロ界を束ねる偉いさん達の組織です、陸連やら高野連の類の)とソリが合わない、こちらのやり方が気に入らない。どう気に入らぬかというと、きっとこういう組織の常で、戦績業績の華々しい有名人を幹部に取り込むわけです、理事とか部長とか。現場でなく事務職に置きたがる。会合や折衝や飲み会や、つまり国に対する広告塔として使いたい、金を分捕ってくる顔に仕立てたいわけです。それを蹴ったというわけでしょう。現場にいたいのに。そういう理由でしょう。ありがちでしょう?サラリーマンは(公務員でも何でもいいです、階級社会、ヒエラルキー社会にいる人はみんな)能力がなくなるところまで昇進させられる、のです。現場(営業)で飛び出た能力者もやがて課長部長となって嫌でもデスクワークにくくりつけられて、その才のない人はそこで潰される。一番才能を発揮できる場所に長くいられないのですね。これを蹴るには飛び出すしかない。井村さん、こっちを選んだわけです。羨ましいことです。ね。
コメント
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