柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

辛抱

2010-09-03 08:21:30 | Weblog
初代若乃花死亡記事です。二代目は若い時の四股名を若三杉といった二子山親方(初代です)の一番弟子(今は車椅子で痛々しい姿を晒してますが)、三代目は甥っ子の、若貴のお兄ちゃんです。私はこの人の時代には間に合いませんでした。私の大相撲風景(TV映像)の記憶は大鵬柏戸佐田の山栃の海清国琴桜北の富士玉の島から始まります。そのひと世代前の雄、栃錦と並び称された雄です。ですから栃錦も知りません。新聞各紙に載る、相撲巧者の栃錦、鋼の若乃花という評価も残念ながら実感できません。こればかりは昔の白黒TV映像だけではわからぬことでしょうし。貧乏に耐えて辛抱して我慢して登りつめる。根性モノ、貧乏モノの雛型のような来し方を改めてマスコミは教えてくれますが、こういう人に「辛抱せい!」と一喝されると気合いが入るでしょうね。昔はよかった、昔はこんなじゃなかったというセリフが世の中に蔓延して、今の時代が悪いと人の所為にしてそれで済まされている現況です、誰も正そうとしない。昔はよかったなんて口では言いながら、こういう人に対してはアナクロ!と排除が働くんです。安易に流れていくらの世情ですから。理屈じゃない、心の深い所をどう感じるか。辛抱の我慢のは理屈じゃないです。悔しさをバネにするなんてこれまた安易にまとめてしたり顔ですが凡なるコメンテイター達、あんた達は身を割かれるような悔しさを経験したことがあるのか、という話です。ちょっと叩かれるとすぐ負けてしまうような奴らにあれこれ言われたくないですわね。だからこういう人は多くを語らないのです。だから値打ちなんですね。しんどいしんどいと叫んでいる奴らはまだしんどくないという真実ですか。合掌。
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