柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

理屈

2010-09-07 08:14:14 | Weblog
ヒモ付き予算、補助金のことを昨日書きました。小泉改革はこういう使途限定予算をひとまとめにして(一般財源化と呼びましたね)、そして大幅に減額して国家予算縮小したのでした。プライマリーバランスの是正化なんて竹中さんが何度も言ってたこと思い出します。プライマリーバランスって何?そこから国民をけむに巻いたことでしたが、何のことはない単純な収支均衡のことだそうで、それならそれで支出を抑えるんだ!と言ってくれればよかったのに、でした。それは措いて、小泉さんがあれだけ絞って、地方は汲々としたというのに、小沢さんの理屈はその上にさらに3割の減額してそこから金引っ張り出す、子ども手当やら農家補償やらの財源を捻出するというものなんですね。ああ、これじゃぁ地方の疲弊以外結果は出てきませんわ。知事が反対するのもさもありなん。でも、そこを指して小沢さんはTVで盛んに煽るわけです、これが地方分権だ、いつまでもヒモ付き補助金に頼っていては分権を要求する資格がない、どさっときた金をどう配分するかが首長の才能なんだと。総額を3割減額するというのですよ、どさっとじゃないですわね。この辺りが民主党の限界ですかね、野党時代に広げるだけ広げてた大風呂敷はやはり幻でした。小沢さんの言う財源がこれですから、がっかりです。どこかから取ってこないと出て来ないんです、当然なんですが、埋蔵金だとか無駄の排除(天下り先の多さや天下り役人達の給料聞いてたら、ああここをバッサリ切れば相当に余るのかなぁと素人目にも期待できましたよね)とかの「金の成る木」実在論に騙されていたというわけでしたか。小さな政府なんて言いながら、これでは結局税金を国に多く分捕ってそれをばら撒いて行く、野放図な大きな政府像じゃないんでしょうかね。地方にたっぷり資金を配らないと今まで持っていた国の機能を地方移譲などできますまいに。補助金は削るわ、行政責任のすべてを地方自治体になすりつけるわではそりゃ怒りますわね。橋下さんが頻りに言う、税金徴収を地方に任せろ、というのもここに根を持つ論理なんでしょう。補助金なんて偉そうに配ってくれんでもいい、その代わりに地方に税金徴収させろと。事業仕分けなんかじゃ金は浮いてきませんね、あんな弱い者いじめじゃぁ大悪を逃がすばかりですから(きっと大悪は高笑いしてますよ)。あれは実効ゼロの単純なパフォーマンスなんてのがもっぱらの評価ですが、今の民主党はあれしか売りがないから仕方ないんでしょう。鳩山も菅もダメとわかった。もちろん私はそれでも小沢さんに期待してますが、この人の理屈も結局ねじれ国会を何とか回せるのはこの俺様だけだという自負だけで進む人なんでしょう。さてさて。
コメント
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