柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

2008-06-12 08:30:02 | Weblog
三重の整形外科での不祥事。ノイロトロピンという薬剤は整形外科では汎用されるものなのでしょう、セデスやバッファリンといった鎮痛剤とは作用機序の異なる痛み止めでその意味では(理屈の上では)使用価値のあるものなのですが、私は注射薬を使った経験はないのですが内服薬(飲み薬)は第二第三選択薬として使います、効果には個人差の大きい薬です、能書き通りに効かぬ薬の典型という印象です。もう一つはビタミン剤。これはご存知の方いらっしゃいましょう、赤い薬です(注射薬も飲み薬も)ビタミンB12、あるいはビタミンB群合剤。この薬に問題があれば大変ですがそうであればロットを調べて確認はすぐにできます、また使っても何ともなかった人がいればこちらは原因として薄いです。で、報道によると作り置きが問題視されて、昨日の新聞記事に白血球の減少している人もいたなんてありましたから、ショック状態が惹起されていたことが推定されて(経過の早いこともそれを裏付けましょう)、なれば薬物ショック、何を入れた?という咎めです、でその内容はこれこれこういう薬剤、どんな薬剤でもショックの危険はあるのですが、今まで何度も同じ点滴を受けている人ばかりだったんでしょう、その日に限ってその薬に多くの人が一様に「当たる」というのも不自然です、薬剤が傷んでなかったのであれば、次は点滴を詰める(点滴の用意をする)手技上の問題です。作り置きとはどういう定義で使っている言葉なのかですが、ここでは細かいことは措いて、紙上も色々書いてあります、毎朝作るという記載もあり、何日前からのものかわからないと院長が言ったとの記載もありです、わかりませんが、清潔操作した分にはそんなに汚染されないでしょう、そういう推定はできます。なればノイロトロピンやビタミン剤を点滴に詰める(入れる)際の注射器の汚染です。おそらくこれが一番疑わしいと思います。これを何日も使い回していたという推測です。人に使うモノではないですから(本来の注射器としての使い方と違います)危険意識はうんと薄いでしょう。見た目汚れてなかったら、生理食塩水なんかで洗い流して翌日も使うということが日常行われていたとしても不思議じゃないことです。そして、なにより院長の対応です大問題は。看護婦の所為にしてどうするんですか?まったく情けない奴です。院内で起きたどんな事件事故も全ては院長の責任です、こういうときにこそ矢面に立って厳とした対応すべきです。従業員の所為にして保身を図る、こんな事やったらどんどん芋蔓式に告発されますよ、すぐに院長が指示したなんてことがばれます。看護婦達が院長に指示仰がないわけがないですから。患者さんが第一の被害者、哀れは看護婦達、加害者はもちろん院長。最悪のシナリオが今に進んでいきます。初期対応の大ミスという事例です。人ごとにしておきたいことです。
コメント
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