柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

2008-06-04 08:43:26 | Weblog
いささかマニアックな話で恐縮です、ロックンロール萌芽期の一翼を担ったボ・ディドリーが亡くなったという記事です。どの新聞にも載ってますからそれほどにマニアックな事でもないのでしょうが、やはり知る人ぞ知るって人だったと思います。チャックベリーやリトルリチャードやファッツドミノなどの綺羅星達と比べるとやはり見劣りしますか、これぞというヒット曲がないですから。でもあのアフリカ音楽を思わせる独特のリズムを前面に出した曲はボ・ディドリー・ビートなんて名前が冠せられるほどに有名なものでした。エリッククラプトンがステージに好んで上げていた Before you accuse me はこの人の歌です。プレスリーやジョンレノンは早すぎましたが、こうやって今の音楽の基盤を作った人達が死んでいきます、時代が巡ります。
 水着騒動について。日経のコラムが、先に100m徒競走で世界記録がでたことを枕にチクリと刺していますが、空気抵抗(水泳は水抵抗)をできるだけ小さくするようにという方向に用具の開発は進んでいくのですが(肉体的鍛錬やら走法泳法の工夫はこれ以上ないというレベルで同等と仮定してです)、よく考えれば裸以上に抵抗がどうのこうのはないですよね。裸で走る以上に抵抗をどう下げるんです?この体で走る泳ぐんですから専門家が規定定義する抵抗値は決してゼロになりません。でもこれだけ水着論争が喧しいということは裸で泳いだときよりも抵抗値が下がるんでしょうか。そうであるとしたらこれ肉体本来の力の競争たるスポーツの原典に悖りませんかね。コラムでは世界記録出した選手が体にぴったりした服ではなく裾がひらひらする服を着ていたことを指して、空気抵抗というのは関係ないのだろうかと言います。だから男は皆裸で走ればいいじゃないんですかね。女もまるでビキニ水着ですから陸上競技のウエア。あれも空気抵抗を少なくする手立てでしょう?きっと「見てくれ」も多分に影響していましょう、男の目を喜ばすなんて下品ではなく女達がファッションとして嬉しいんでしょうね、みんな着てますもの、あんな競技会に出るほどの選手ならデブはいないでしょう、皆スタイルには自信がありましょうし(砲丸投げややり投げの選手はどうでしたかね)。極端言えば肉体本来の力を競うのであれば男も女も素っ裸で走り泳ぐが基本の筈ですよね。ま、いくらなんでもフリチンで走るのも見映えが悪いし、ぶらぶらさせて走るよりは抑えつける方が走りやすいでしょう、だからパンツははきなさい、でもそれ以上は裸に優る低抵抗はないはずでしょう?それとも締め付けるウエアは空気抵抗をどうのこうのではなくて、例えば腰痛のひどい人がコルセットで締め付ければ動きやすくなるというあの理屈でより力が出るというわけでしょうか。徒競走にしても水泳にしても素っ裸で走り泳ぐよりもウエア着けたほうが記録がいいのであればそれは工夫とか技術の進歩とかと賞賛されていることであるのですが、本来の肉体の力を修飾していませんか?それが許されているのに、じゃぁどうしてステロイド等による肉体の強化改造があれだけ非難されるんでしょうね。本人も承知の上で薬剤(薬物なんて標記するからまるで覚醒剤などの麻薬と同等物という印象を与えています)と使用して、たとえ何か副作用が出てもそれはその本人の体に起こること、誰にも迷惑かかりません。同じ人間が出した記録には違いないじゃないですか。薬使ってサイボーグになるんじゃないですよ。この辺りに偽善の匂いがプンプンするのです。私はおかしいと思います。浮力を出すとやら水抵抗を減らす素材とやら、そんなもの使ったんじゃぁそれこそ昔の記録と比べること自体無意味になってしまいます。そう思われませんか。
コメント
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