柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

すり替え

2008-06-14 08:42:51 | Weblog
秋葉原無差別殺人事件、この男が携帯に何度も殺人予告をしていたこと、また「誰かが見て止めてほしかった」なんて書いていること指して、何とかならなかったのかとか甘ったれるなとか新聞は書きます。中学までは優等生、高校から崩れて東京へ出てきた田舎者、話す相手もいなくて・・なんてストーリーです。青森出身なんてのは最高の背景です。都会の闇、ですか?都会の死角。田舎もんの集まりなんでしょう?東京は。青森県人がどうのこうのではなくて、田舎から出てきて潰れていくという図柄は読み物としての定番です。事件が大きくとんでもない分、背景暴きに熱心です。こうなっちゃうのよねぇ、都会は怖いのよ、負けちゃうのよ・・という結論。共感というか田舎にいる者からの皮肉。田舎もん(地方出身者)で括ってはならない、そうでないしっかり生きている人の方がうんと多いのだからと反論がありましょう、当たり前です、誰もそんなことわかってます。でもこの背景は人の興味をそそるわけです。人の転落物語はサクセスストーリーより面白いですから。田舎者が都会に負けた。うむ、確かに定番です。その実は単にこの男の精神異常ですがね。精神鑑定でなんとかかんとか難しい病名がついて罪一等減ぜられて何年か先に再び野に放たれる、そして累犯する、目に見えるようです。そこでまた同じようにマスコミが大騒ぎする。こういう世の中です。ここは諦めるしかないことです。雑多な集まりというのはこういうことですから。ほら、あなたの隣。大丈夫ですか?
 三重伊賀の整形外科院内感染事件。作り置きばかりがクローズアップされて、まさにマスコミの好餌。吉兆の使い回し、病院の作り置き。なんてキャッチーなタイミングのいい語呂のいい対置だこと。看護婦が次々に証言します。今は辞めてる看護婦も言います、8年前から作り置きは常態だった、私はびっくりしていた(いけないことだと思っていた)って。こんな事です。一旦堰が切れると次から次です。でも、間違ってはなりませぬ、作り置きが今回の感染の原因ではないはずですから。今回の原因は点滴用意した看護婦の手技が不潔操作であったか、使用した道具が汚染されていたかです。点滴の中に細菌(セラチア菌だって推測です)が入る経路はそれしかありません。ま、マスコミにとっては事の真実はどちらでもよろしい、より分かり易い所を剔って院長つるし上げればよろしい。それが集団暴力の掟ですから。こんな無体を、規則違反をそんな昔からやっていたのかって暴くことを事の糾弾にすり替えます。分かり易いですね。こんな事です。院長おまけに泣いてくれますから、こっちのもの。ですね。
コメント
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