柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

意見

2008-03-04 08:40:44 | Weblog
昨日、一つ事実には何通りも「読み方」があり、また銘々に都合の悪いことは恣意的に公表しないのが常であって、新聞やTVの報道が全部正しいと思ってはなりませぬと書きました。また評論家
も千差万別です、上っ面をなでることしかできないのが大半です、抽象論しか書き並べられませんから中学生でも言えるような空想論の多いこと、こちらが鼻を効かせましょうと言いました。私は昨日の毎日の編集委員の説に賛成でした、漁協組合長は報道見る限り、この業種この年齢の一般像から考えると言葉遣い相当にちゃんと喋れる人だという印象、表層を追うばかりで本点を探ろうとしない凡百の評論家達よ恥を知れという結びに共感しました。昨夕届いた産経新聞(2/29大阪版です)には保守論壇の雄、西尾幹二さんが稿を寄せていました。この人は凡百ではありません、もっとも小林よしのりに言わせると「ポチ保守」(アメリカに尾っぽ振ってばかり、追従するばかりという意味です)なんてぼろくそですが。この人は書きます「単なる海上の交通事故をマスコミはねじ曲げて自衛隊の隠蔽体質だと言い立て、矛先を組織論にしきりに向けて」いる、「軍艦側の横暴だと決めつけ、非難のことばを浴びせかけるのは、悪いことは何ごともすべて軍だという戦後マスコミの体質がまたまた露呈しただけのことで、沖縄集団自決問題とそっくり同じパターンである」と。おお、私はこの人達の考え方に余程感化されているのでしょう、ぴったりしっくりきます。でかい船ばかりを悪者にするのはいかがなものかと前に書きましたが、この人は「民間の船が多数海上にあるとき、軍艦の航行の自由をどう守るかの観点がマスコミの論調に皆無である」と書きます、同意!さらに国防に対する意識の希薄さを批判します。「日本以外の世界各国において、民間の船舶は軍艦に対し、外国の軍艦に対しても、進路を譲るなど表敬の態度を示す」ものだ、防衛大臣と海幕長が謝罪に来たとき時の組合長のあの高飛車な態度に表れていると辛辣です。高飛車かぁ、とここは気持ちに沿わぬ表現でしたが、でもこういう保守の考えも読まねばならぬと思うのです。表層は左翼系の戦争反対、軍国化反対、弱者こそが強いって振り回しですからね。イージス艦を否定してどうするんですか、って話です。鼻を利かせるには知識を入れねばならぬってことでもあります。ですね。
 当地山口二区衆院補選、段々に大仰になってきてます。全国紙に記事が載ってます、自民党の古賀さんが候補者を決めたって。負けられぬってことなんでしょうけれど、当地では誰が立つのかって結構面白がってました。地方紙は市長が転出するか?と書く、参院議員の鞍替えが可能性として高かった筈なんですが何だか当の本人達にその気がない、結局当地出身東大出のキャリア役人が候補になったそうです。民主党の対立候補に顔の見える(よく知られた)相手で、なんて勝手に思ってましたが、また誰か知らない人でした。いえ、誰か知らないって訳でもない人なのですが、少なくとも地元にいた人ではない、顔を知らない人なのです。地元の選挙でなくなりました、東京自民党対民主党現職との戦いです。何だか一気に冷めてしまった感です。新聞では次の衆院選の前哨戦だって書き立てますが、どうなんでしょうね。今から盛り上げようって寸法なんでしょうが。
コメント
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